由来は主に15世紀~17世紀にスペインで同国国王の監督の下に行われたキリスト教の異端審問。
…と言いつつ実状は王権確立等の政治的思惑から行われた側面が強い。
モンティ・パイソンにおけるスペイン宗教裁判
英国BBCテレビ制作のコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」内のスケッチ・コメディー。
ギャグをわざわざ説明するというのはアレだが、ごく簡単に要約すれば
- 「スペインの宗教裁判」という言葉が出る度にデーーーーンというショッキングな効果音と共になぜかやってくる異端審問官の3人組。
- 「まさかの時のスペイン宗教裁判!(NOBODY expects the Spanish Inquisition!)」
- 自分たちの武器をアピールしようとするがなぜか数え間違える。更に台詞も間違えてやり直し。
- 有無を言わさず拷問に持ち込むが、違うモノばかり(例:拷問台が食器の乾燥台だったり、「安楽椅子」が本当にリラックスできそうなただのアームチェア)で拷問になってない。
- 枢機卿の罪状の読み上げがいわゆるキングスイングリッシュでなく思いっきりスコットランド訛り(ちなみに、邦訳された時には名古屋弁にされた。訳者は天才だと思う)
- 笑い方だけは不気味な高笑い
というグダグダぶりである。
何のかんの言うよりこちら等で本物をご覧いただければよろしかろう。
DVDも出ているとのこと。
ちなみに
- スペインは元ネタの異端審問当時も現在もカトリックが圧倒的多数を占める。
- イギリスはお家の事情に端を発するとは言え非カトリック(イギリス国教会)。
- そして16世紀には海洋覇権をめぐって死闘を繰り広げていた。
- 放送当時はスペインはフランコ独裁政権下。
- かつては一応同じEUの加盟国だったがイギリスは現状以上の統合には消極的。結局、2020年に脱退してしまった。
などなどを考えてニヨニヨするのも一興であろう。
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