概要
ラゼリア公国の軍師。グラナダを落ち延びたリュナンに守り役として付き従い、年若い騎士たちの指南役も務める。
時折的外れに思える指摘を口にしたり、失言を度々こぼすなどうっかりした面を見せたかと思えばリュナンの行動に怜悧な指摘を加えたりもする。
リュナンがホームズと交流していることに不快感を抱いているが、なんだかんだでホームズの曲がったことを嫌う人柄に一目置いている。
軍師という仕事柄の割りに、戦闘では前述のうっかりな面が災いして敵の策にはまってしまう等、頭脳担当としては少々頼りない部分があるが、人を見る目はあり、口は悪いが一本筋の通っているホームズの本質を見抜く・ナロンの将来性の高さにいち早く勘付くなど、要所要所でその能力を発揮している。
リュナンからは「主君である自分に臆せず言うべき事を言い、冷静にさせてくれる良参謀」と評価され非常に信頼されているが、ゲーム内ではそれを感じさせるやり取りが描写されずに嫌味を言うシーンだけがしっかりと描写されるので、プレイヤーから見ると、終盤突入前まで、敵の罠に引っかかりまくるくせにネチネチと他人を口撃する事しかしない嫌な爺さんにしか見えない。
指南者や教育者としては無能ではないものの、軍師として観ると微妙で、今風の言葉で言うなら、「老害」という語が当てはまる。
リュナンの日常会話や過去描写の少なさもあって、物語冒頭のホームズが零す評価そのままの人物に見えかねない不遇気味の人物。