裁判沙汰
本作は開発当初のタイトル名が「エムブレムサーガ」など同作を意識している要素や、
一部のキャラクターやシステム、グラフィック等が任天堂のファイアーエムブレムに酷似していた。
これには、開発会社であるティルナノーグが暗黒竜と光の剣からトラキア776まで
主にシナリオ部分に関わった後にISを退社したゲームデザイナー「加賀昭三」氏が立ち上げたものであり、そのことも関係していると思われる。
加賀昭三氏は当初FEシリーズとの類似性を問題視されるとは考えていなかったようで、
開発初期のインタビューでマムクートの種族やチェイニーを出すという発言を行ったり、
任天堂との関係は今まで通りとネット上で発言したが、後に認識を改めたのか内容とタイトル名を大きく変更して発売。
しかし任天堂はキャラデザインやUIの類似性、発売当初のインタビューなどを問題視し、エンターブレインに販売差し止めや賠償金を求めて裁判を起こした。
一審においては、「キャラを複製しているとまではいえない」「著作権侵害と認めるのは難しい」となったが、
開発当初のFEに似通ったタイトル名や行った宣伝が不正競争防止法に該当するとして、
最終的には損害賠償を売上の3%分として一部受け取る形で終結した。その後も任天堂側は不服として控訴したが退けられた。
裁判のゴタゴタを受けてか、PSアーカイブスでは配信されていない。
ちなみにであるが当初このタイトルだった際に発売元であるエンターブレインが発行する週刊ファミ通では、さもファイアーエムブレムの新作かのような誤解を招くような紹介の記事をしていた事があったりする。
この一件があってかファミ通の誌面がソニー贔屓的なものになったのはこれが原因という噂もまことしやかに流れたが真相は不明である。
ただ、少なくともこの一件で任天堂とファミ通は現在でも仲が悪いとされており諸説入り交じっている。