語りたくても語れないオカルトちゃんたちの声がヨーコとざしこに届く時、未知なる世界のトビラが開きます!!
概要
監修:ペトス/原作:橋本カヱ/作画:本多創による漫画作品で、2019年1月からヤングマガジンサードにて連載開始。ヤングマガジン、ヤンマガwebと掲載媒体を移しつつ完結した。単行本全9巻。
「亜人ちゃんは語りたい」のスピンオフであり、本編と同じ、ちょっと特殊な人間「亜人」がいる世界が舞台なのだが、空間が絡む能力を持ってしまったおかげで、差別以前に知覚すらしてもらえない……オカルトとして切り捨てられた亜人たちの物語であり、本編とは真逆の非日常バリバリの空気を漂わせつつも、本編と同じくファンタジーを科学で分解する、サイエンスホラーストーリーである。
主な登場人物
- 高橋陽子(イラスト左)
主人公。本編の主人公である高橋鉄男の姪である大学生。異空間を知覚出来る亜人「霊能者」であり、その特性ゆえに空間の向こう側にいる亜人絡みの事件に巻き込まれていく。
- ざしこ(イラスト右)
陽子のアパートに棲み着いていた座敷童子。陽子が能力を自覚するきっかけになった。基本的に部屋から出ることはできないが、この物語の中で思わぬ出自が明らかに……。
陽子の通う武蔵野理科大学の物理学助教授。SFからFを取りたがっている、静と動しかない男。
- 紙村あきら
陽子の通う武蔵野理科大学の文化人類学教授。大切な人がオカルト絡みの事件で消息不明になったことから、手がかりを求めるためにオカルトを「この世の出来事に引きずり下ろす」べくこの道を歩んでおり、オカルトを「実体験」してしまう陽子を強引に助手として迎え入れ、伝承学の観点から彼女をサポートする。
余談
- 本作は「亜人ちゃんは語りたい」7巻と同時に1巻が刊行され、そして同時に最終巻が刊行されている。
- この「原作7巻からの時間軸と同時進行している」ことが本作最大の仕掛けとなっており、物語が進むたびに原作との違和感・ズレが意図して描かれ、しかもそれに納得の行く理由付けがされている。興味のある方は原作7巻を読んだ後に本作1巻を読み始め、最終巻を同時に読むように意識して交互に読み進めていくと良い。