概要
「史上初、ツッコミが主人公のギャグ漫画」がキャッチコピーであるように主人公であるマトモくんだけがツッコミを担当するコロコロコミックでは珍しい種類のギャグ漫画。
2020年発売の『ミラコロコミック』(小学館)第2号にて読み切りとして掲載され、好評のためその後『月刊コロコロコミック』(同)2020年7月号に読み切りとして掲載され、2021年2月号より連載開始。その後、2024年12月号まで連載された後、同年12月15日より週刊コロコロコミックに移籍し、中学生編として再開した。以降、毎週日曜日に最新話が更新される。
現在、単行本は0巻から5巻まで販売されている。
登場人物
- マトモくん
本作の主人公兼唯一のツッコミ役。苗字は不明。マンション住まい。一人称は「オレ」、二人称は「オマエ」「アンタ」。
ボケまくり町の人たちのいかなるボケにはもちろん、嬉しい事にも、悲しい事にも、果ては自らにもツッコむ。基本的に無表情だが、回を追うごとに表情が豊かになっていく。猫が好きで、猫のことになると興奮気味になる。照れ屋なのか、嬉しいなどの言葉は小さく言ったり、ツッコミでごまかしたりする。大人びた言動や格好をする事も多いが、必殺技に憧れたり、家の鍵を落としたりと、人並みの面もある。
学校の成績は優秀。風邪の見舞いに町中の人がやってきたり、家の鍵を落とした時全校生徒が探すのを手伝ってくれるなど人気者である。好きな食べ物はクッキーや寿司。作中ほぼ全ての人物に「マトモくん」と呼ばれており、呼び捨てにするのは担任の先生、お父さん、金髪くんぐらい。
誕生日は10月28日。
ボケまくり町には引っ越してきたばかりだが、作中での言動から、引っ越しは数回経験している模様。お父さんによれば、ボケまくり町に来る前は人と話す事が苦手だったという。
- トゲルくん
マトモくんの親友。髪がとがっている。身長はマトモくんの半分くらい。食欲旺盛で、コミュ力や身体能力が高い。また、作中でUFOに攫われたり、高所から落下したりなどの不運に見舞われているが、いずれも無傷というタフさも持ち合わせる。
文字を書く際には「トゲル語」とも呼ばれるぐちゃぐちゃな字を書くほか、水泳では浮き輪が必要、絵が苦手など、弱点が多い。特に勉強に関しては「-100点」という謎の数字を取るほど。また、カレーは土からできていると思っていた。
- 校長先生
マトモくんの通う小学校の校長。本名は不明。髪の色はピンク。筋肉ムキムキ。年齢も不明だが「教師生活30年」とのことなので、推定50歳くらい。
オヤジギャグが好きでよく披露するが、マトモくんにツッコんでもらえたことはなく、大抵別のことについてツッコまれる(「チャック開いてるぞ」、「誰1人聞いちゃいねぇぞ」など)。アニメチャンネルでの発言によるとジャンケンで負けて校長になったらしい。5年156組の授業に頻繁に参加する。九九は6の段でお手上げ。お金にがめつい。髪の毛はしつこい汚れも落とすことができたり、筆に変身したりする。カギをコレクションしており、そのせいでマトモくんが落としたマトモ家のカギを探すのに時間がかかった。しかもマトモ家のカギは校長の頭の中にあった(理由は髪の毛を使って激しく掃除をしていたため)。
- 担任の先生
5年156組を担任する赤いジャージを着ている男の先生。こちらも本名不明。筋肉ムキムキ。
授業を面倒臭がることが多く、そのせいか5年156組の成績は悪いため、マトモくんに「教育のあり方を見直せ」と言われたことまである。食べるのが好きで、運動時を除けば、授業中も含めほぼ常に何かを食べている。真偽は不明だが、50m走を1秒で走れるとのこと。また、アニメでは安月給であることが複数回語られている他、一度だけマトモくんの代わりにツッコミを担当した事がある(ただし、内容は途中から無茶苦茶になっていた)。
- 教頭先生
犬。
- 木たろう先生
木の先生。常に地面に埋まっているため移動ができず、教室に行けないので授業ができない。校長の話が長いと葉っぱが枯れる。性格は陽気。
- カパオ先生
河童の先生。校長の話が長いとミイラになる。
- クマンダ先生
熊の先生。二足歩行で走る。「ガウ」としか喋れないため、話を理解できるのはトゲルくんと校長のみ。遠足で山に来ていたマトモくんたちに出会い、退屈な生活を何とかして欲しいと相談したところ、校長の差し金で翌日よりボケまくり町の教師になった。
- マーメイ子先生
下半身は魚で上半身はギャルのいわゆる人魚。言動もギャルっぽい。泳げない。
- 古和杉先生
ボケたおし小の家庭科教師。普段は地中で暮らしている。ミイラのような格好で、校長にまでバケモノ呼ばわりされる始末だが、本当はみんなと仲良くしたい。そこで、マトモくんとトゲルくんに協力してもらった結果みんなと仲良くなれたものの、その友達はみんな先生と同じ顔になってしまった。
- 魚頭先生
文字通り魚の頭から手足が生えたような格好。誰1人として言語を理解できない。
- ピーごろう先生
ピーマン型先生。登場したはいいが、台詞すらない。
- マトモくんのクラスメイト
コミックス3巻のおまけコーナーで紹介された(顔は実際に買ってご確認下さい)。金髪くん、田部杉くんはYouTubeアニメにも名前つきで登場し、そこで漢字表記が明らかになった(みつあみちゃんも一度だけ名前が出た)。校長曰く「他にもクラスメイトはいるが、全員の名前が明らかになる日は多分来ない」。
それぞれ普段の言動や髪型がモチーフになっている。
先述通り、成績は芳しくなく、テストで100点だったマトモくんと-100点だったトゲルを除いた全員が0点だったことがある。
- みまもりくん
マトモくんのツッコミに対し、「的確だなぁ」「今日もツッコんでる…」と第三者目線で感想を述べることが多い。
- 金髪くん
名の通り金髪の男の子。かなり力持ちで、柳田理科雄とのコラボ動画での計算では(分かりやすく言うと)乗用車を楽々運べるぐらい筋力があるとの計算結果が出た。
- 田部杉くん
名の通り食べすぎな肥満体型の男の子。
- あほたろう
名の通り(?)頭の良くない男の子。一人称は「オイラ」。
- なのこちゃん
二つ結びの女の子。
- ぽわちゃん
いつも笑顔でぽわんとしてる女の子。絵が上手い。
- ツーブロくん
ツーブロックの男の子。
- ぼうしくん
帽子と鼻の絆創膏がトレードマークの男の子。
- 四角井くん
顔が立方体。夏は暑さで顔が痩せてイケメンになる。
- みつあみちゃん
三つ編みの女の子。
- ペロちゃん
舌を出してニッコリしていることが多い女の子。
- カラバリくん
髪の色が転々とする男の子。
- 転入生軍団
第31話で登場した5年156組の新メンバー。いずれもバトル漫画を彷彿とさせる見た目や能力である。
- 勇者ケンザキ
全校生徒を倒すのが目標。伝説の剣を持ち歩いているが校長にたくあんを切るのに使われた。
- 雷使いビリリト
体から電気を放出できる。校長にスマホの充電器代わりにされる。
- 四本腕のテヨッツ
手が四本生えている。
- 魔法使いチン・チクリン
リスのような見た目。魔法が使える。
- 銀翼のフェザク
マスクをした女性騎士。翼が生えているが、チン・チクリンがマトモくんに翼を生やしたせいで目立たなくなる。
- 小悪魔ノワルル
翼が生えているが、フェザクと同じくマトモくんのせいで目立たなくなる。衣装の露出度が高い。
- 畑の恵み じゃがいも
見た目は普通のじゃがいも。他のメンバーの個性が強いせいで期待が高く、その分金髪くん達にがっかりされた。
- 破壊王デュクシ
屈強な筋肉を持つ。
- 巨大ロボ 牛丼29号
ロボット。人間と合体できる。
- 大アゴのダイルダイル
ワニの顔をしているので、怖がられないかと不安がっていたが、校長に「ここは(木、熊、人魚、カッパ、ミイラ、魚、ピーマンなど)個性的な人々が楽しく学んでいる場所だから心配はいらない」と励まされる。
- ライバルくん
ある日突然マトモくん家の隣に引っ越してきた少年。勝負を挑まないと気が済まない性格。
- 学校くん
学校の校舎そのもの。遅刻しそうになって走ってきたり、宿題やテストを出されるなどもはや生徒。中の床などにダメージが入ると痛みを感じる。ちなみに、給料をもらっている。
- そうじロボット
500億円かけて作られたロボット。しかし、掃除をサボったり、掃除のやり方自体知らなかったり、「適当にやってみるか」と発言したりと製造費の割に性能は低い。挙げ句の果てには給食作りに転職した(校長によれば「個性的な味」だが、吹き出していたので多分不味い)。その後は校門前を掃除してたりする。
- マトモくんのお母さん
お茶目な性格。宝石が好きで、料理が苦手。妹もいる。息子の誕生日を毎年の如く間違える。
- マトモくんのお父さん
筋肉ムキムキ。宇宙でたこ焼き屋を経営していて、帰ってくるのは数年に一度。猫が苦手と思われていたが、実際は仕事の邪魔にならぬよう、あえて遠ざけていただけだった。
- ネジ子ちゃん
4年生。頭にネジが突き刺さっている。マトモくんの弟子入りを志願・自称しているが、マトモくんからは非公認。弟子入りしたい理由は不明。マトモくんになでてもらいたがったり、「一緒に暮らそう」と言うあたり、恋愛的にも好きと予想できる。ドジっ子で、毎日5回は転ぶ。
- ヒーローネコ
紫のマントをつけたネコ。言葉は喋れない。空を飛べる。ボケまくり町のパトロールをしているが、しているだけ。クマンダ先生より重い。
- たいようブラザーズ
ボケまくり町を照らす太陽。7つあり、交代とかではなく常に全員が同じ空間にいるので、ボケまくり町に夜は来ない。
- 6年生
全員が世紀末のような格好をしているが、根は優しい。
- まがおくん
作者である中村先生の読み切り作品、「まがおくんがみている‼︎」の主人公。名の通り常に真顔で、時々コマの端から物語を見守る。読み切り作品の時点では別の町に住んでいて、宝物のペンダントにはその街の友達と撮った写真が入っている。4巻おまけで落としてしまったが、マトモくんとトゲルくんに拾われ、2人を恩人と呼ぶほどには思い入れがあるらしいので、いい奴っちゃいい奴。
- 謎のおっさん
頭頂部のハゲたおっさん。時々現れては名言っぽいことを言い残し去っていく。3巻おまけによれば「全知全能の神」。小学生編最終回で引っ越したマトモ一家にボケまくり町に帰る許可を与えるなど、本当らしい。
- バイトの兄ちゃん
様々な職業で度々現れる青年。
地名
- ボケまくり町
本作の舞台。マトモくん以外ほぼ全ての住民・建物・標識までもがボケをかましてくる街。誤字脱字は当たり前。落とし物が多い。マトモくんの家に繋がるウォータースライダーがある。動物が多く生息しており、コミックスのおまけコーナーの中村先生の発言では「自分も全ては把握しきれていない」。賞味期限1000年のようかんが名物らしいが、どちらかというと不味い。
- ボケたおし小学校
マトモくんたちが通う小学校。廊下にはトラップがある。保健室には数多くの娯楽が用意されている。校長室では多数ネコが飼われている。校長曰く「授業はいつもぐっだぐだ」。生徒や教師が頻繁にコスプレをする。また、恐竜の化石が埋まっていたが、校長の指示により捨てられた。入学条件はなく、動物、植物、宇宙人まで誰でも入学可能である。
- マトモくんの住んでいるマンション
結構綺麗だが、外壁にはキノコが無数に生えている。ペット禁止。
- ボケすぎや公園
みんなの公園。マトモくんのお父さんが乗ったUFOが墜落しても誰も気に留めなかった。
- ぐちゃぐちゃ寿司
原作とYouTubeアニメ両方に登場した回転寿司屋。「見た目だけが全てじゃない!」のキャッチコピーを掲げ、屋根にはネタやシャリの食品サンプルが乱雑に置かれている。店員が寿司の格好をしている。
寿司の味はマトモくんから好評だったが、マグロがまるごと1匹(生きたまま)出てきたり、カレーだのハンバーグだのが乗った芸術作品のような寿司や、(シャリの方が)ジャンボ寿司などが登場した。
お茶が出てくる蛇口から猛威力でお茶が出てきたり、店員の呼び出しボタンが天井にあるなど、設計ミスが多い。
また、原作、アニメ両方でトゲルくんがレーンから流れてきた。アニメではその後、校長やカパオ先生も流れてきた。
- ハンバーガー店
原作のみ登場。正式名称は不明だが、恐らくマクドナルドのパロディ。店長がポテトまみれ。牛が丸ごと入ったハンバーガーを売っていた。
- 市民プール
24時間年中無休。流れるプールがある。入場料は子供100円、大人100万円。
アニメチャンネル
YouTubeにてオレだけはマトモくんツッコミチャンネルとして火曜日と金曜日の18時に投稿が行われている。現在はショートアニメが主な内容。