概要
WORSTから登場する、尾々地真也と正也からなる2人兄弟。ブーツと金のネックレス、色違いのジャケットが特徴で移動手段はバイク。「オロチ」は2人の苗字から取っている。
普段は関虎太郎の父が働く建設業で働いており、雨宮兄弟のような裏稼業ではない。花岡楓士雄の幼なじみであり、彼と同じく喧嘩好きでもある。母子家庭育ち。家は代々男勝りな女性(野獣のような女と表現された)と結ばれるのが宿命と言われており、実際に彼らの母や恋人たちは見事なまでに当てはまっている。また、地元ではかなり名の知れた兄弟であることが続編で明らかになっており、カリスマ性と実力のみならずその名だけでもワルたちが怯えるほど恐れられている。
人物
中学時代は2人そろって喧嘩兄弟として名を挙げていたが、現在は真面目かつ堅実に働いて母と暮らす家を建てることが目標である。
雨宮兄弟とは好物の執着やバイクの乗り方など似通った点が多いが、早くに両親を失い、裏稼業で一晩で何百万も稼いで、群れることを何より嫌い仲間を作ることもなく、常に生きるか死ぬかの覚悟で闘っている雨宮兄弟と、仲間や友人が何人もいて、命のやり取りもほとんど無く真面目に貯金しながら普通に働いているオロチ兄弟という全く正反対な生き方である。全体的に見れば雨宮兄弟の下位互換に見られているが、DOUBTのような汚い悪党には決して屈しない・身内や友を傷付ける者は決して許さない性格なのは共通している。
移動手段はバイクであるが家を建てる資金のため売り払っており、雨宮兄弟ほど愛着は無い模様。
戦闘力
喧嘩三昧な日々を送っていただけあって基礎戦闘力だけでもかなり高く、走っている自転車にも脚力だけで追いつく、2人対多数でも疲れ知らずで敵を制圧するなど列挙するだけでも鬼邪高の全日制を上回る強さを誇る。WORST終盤においても真っ先に乗り込んで敵陣を切り崩す活躍を見せた。兄弟であるためコンビネーションも抜群で、息の合った連携も披露している。
兄弟たち
演じたのは、GENERATIONSのメンバー2名。テーマ曲も同グループが担当している。
- 尾々地真也 演:中務裕太
オロチ兄弟の長男。イラスト左の人物。オールバックの茶髪が特徴。弟よりも強面で身内以外にはあまり笑顔を見せない。新太の母の入院費に自分たちの貯金の300万を躊躇無く差し出すなど義理堅い性格だが、村山良樹を「よっちゃん」と愛称を付けて呼んだり、テッツのパフェのイチゴを盗み食いするちゃっかりした一面も見せる。幼なじみの1人で紅一点の石井マドカに想いを寄せており、WORST終盤で正式に交際を始めて弟や仲間を驚かせた。
『6』でも交際は続いており、彼女の手作り弁当(かなりの大型)を必ず持っていく。マドカは残さず食べるとのことだが、真也本人はどうしているのかは不明。
弟への愛情は深く、正也が刺された際には母やマドカに止められる中でも単体でその一味を残らず壊滅させるほどの怒りを見せた。
- 尾々地正也 演:小森隼
オロチ兄弟の次男。イラスト右の人物。こちらは金髪が特徴。兄よりも明るく社交的な性格だが、年齢に関係無く後輩には敬語を要求するなど規律や上下関係には厳しい。高校を卒業したのかは不明だが、兄を追って同じ職場で働き始めたとのこと。
山王連合会のチハルとは同じ団地で育った古い付き合い。
『6』では片想いで同い年の女性、市川真歩の影響からロールケーキやパンを食すようになり、周りには内緒で彼女が勤めるケーキ屋に通っていた(兄にはバレバレだったが・・・)。
しかし真歩に付き纏っていたストーカーらしき男たちを撃退したことの報復で刺されてしまうが、怪我の功名のような形で正式に交際を始める。
・・・しかし、その彼女もまた尾々地家の男たちの宿命か、母やマドカに並んで(酒を飲んだ時だけだが)男勝りな性格であり、より賑やかな我が家になるのだった。
真也・正也「ちょいちょいちょいちょい」
雨宮兄弟との比較
真也を演じた中務は「雨宮兄弟はスタイリッシュで神。自分たちは石」と表現し、彼らとの差を出したかったと述べている。比較してみると
雨宮兄弟 | オロチ兄弟 | |
家族構成 | 両親不在(後に長男も) | 片親(母親) |
家 | マンションの一室 | 一軒家 |
好物 | アイスキャンディー | 曲がったきゅうり |
仕事 | 裏稼業の運び屋 | 建設業 |
収入 | 一晩で数百万稼げる | 真面目に働きコツコツと貯金する |
交友関係 | ライバルや仕事仲間のみ | 仲間や職場の同僚など大勢 |
周りへの対応 | 身内にしか心を開かない | 仕事には厳しいが社交的 |
異性との関係 | 交友はあるが恋には発展しない | 兄弟共に片想いの相手と結ばれる |
バイクへの愛着 | 触れられるだけでも怒りを見せる | 目的の為に手放す |
など、良くも悪くも色々正反対。一方で喪服で派手な喧嘩を行う、兄弟同士で冗談を言い合う、身内の敵は許さないという共通点も多い。
また、劇場版「HiGH&LOW THE WORST」の終盤でのオロチ兄弟の登場シーンは、劇場版第1作終盤での雨宮兄弟の登場シーンを意識したものになっている。