概要
オールナイト虚無とは、ダ・ヴィンチ・恐山(TwitterID:@d_v_osorezan)とにぅま(TwitterID:@nedikes)によるUstream放送である。「うわついた声」のほうが恐山、「無駄にいい声」のほうがにぅまである。略称は「虚無」「虚無ラジ」など。
2013年2月1日、テスト配信として虚数単位i回が放送されてから、隔週金曜日23時から24時45分頃までの時間帯で配信されている「見たあと何も残らない! 投稿型の虚無放送」である。
視聴者から投稿を募り、それをチャット欄やソーシャルストリームの参加者と一緒に見るというスタイルである。キャッチコピーは「All is vanity」。視聴者および投稿者は「虚無リスナー」や「虚無メイト」などと呼ばれる場合もある。
第5回放送にて、にぅまがイラストを担当した、オールナイト虚無のマスコットキャラクターが登場。
第13回放送において「投稿ネームは四股名とする」と定められた。
ブラックホールシステム
第3回放送より創設されたシステム。投稿が採用されると、「ブラックホール(BH)」と呼ばれるポイントが採用者に与えられる。また、MVPに採用されるとさらに1BHが付与され、その合計が10BHに達すると「ビッグバン達成」となり、達成者に粗品が与えられる。公式サイトによると、「笑点におけるざぶとんだと思って下さい」とのことである。創設は第3回だが、それ以前(テスト放送である虚数単位i回は除く)の採用者およびMVPにも遡ってポイントが付与されている。
なお、粗品については、当初は「飲みかけのヤクルト」「何も書いていない色紙」「煮物」などが候補に挙がっていたが、ステッカーに落ち着いた。2013年9月26日の第17回放送にしてようやく3枚組のステッカーの完成が報告され、その後郵送も行われた。
ちなみに、パーソナリティーであるにぅまも第22回放送で2BHを獲得している。
番組コーナー
2014年3月5日現在、以下のコーナーが存在する。
いずれのコーナーにも、次の方法で投稿することができる。
・専用の投稿フォームから送る
・投稿専用メールアドレスkyomu_radi@yahoo.co.jpにメールを送る
・オールナイト虚無公式ツイッターアカウント@kyomu_radiにリプライかダイレクトメールを送る
投稿自体はいつでも可能だが、放送週の水曜日(放送の前々日)21時までがその週の受付期間となっている。それ以降に投稿されたものは次回以降放送の分として蓄えられる。
自由律虚無俳句
視聴者が自由律俳句で感性を表現するコーナー。スペシャル放送(後述)を除く毎放送で行われる唯一のコーナーである。自由すぎる投稿者が多く、俳句ではないものもしばしば登場する。
いらない写真展
視聴者が「いらない写真」を送り、番組でタイトルをつけるというもの。タイトルは虚数単位i回では出演者がつけていたが、第1回以降はチャット欄から秀逸なものが選ばれる形式となっている。
虚無絵
視聴者が描いた絵をそれぞれ送り、恐山とにぅまがコメントするというもの。放送中で「精神鑑定シリーズ」と称されるような、謎の絵が多い。Windowsのペイントツールにマウスで書き殴られたものから、技術と時間の無駄遣いのような高クオリティーの絵まで投稿される、高低差の激しいコーナー。
クソダジャレ
クソなダジャレ、要するにしょうもないダジャレを視聴者から募集し、クソっぷりを競う新ジャンルのコーナー。第19回で新コーナーとして紹介され、第20回で進捗の確認が行われたのち、第25回より正式に開始した。募集を開始した際は2週間に300ものクソダジャレが投稿されたが、その後は大きく失速した。このコーナーは他のコーナーと異なり、採用されただけではBHは贈られない。「最もひどいダジャレ」として選ばれたMVPにのみ1BHが贈呈される。
思いだせガンダム
第28回より開始。ガンダムについて全く無知な恐山とにぅまに、ガンダムの知識を伝えるコーナー。キャラクター設定や世界観はもちろん、主題歌やロゴがどのようなものだったかの知識および記憶も幅広く募集している。パーソナリティーと視聴者が一緒にガンダムに詳しくなることができるはずのコーナーである。
抜き打ち虚無
第3回より開始。番組の冒頭にお題が発表され、番組放送中に視聴者がソーシャルストリームおよびハッシュタグ「#オールナイト虚無」の付いたツイートで投稿、番組の最後に読み上げられる。また、お題自体も募集している。MVPにのみ1BHが贈呈される。
自由投稿
どのお題にも属さないものも投稿することができる。投稿者作の番組ロゴやアンビグラム、虚無絵で描かれたものや話題に挙がった架空のものを実際に作ってみた写真、謎の動画、ファンアートなどが紹介される。
既に終了したコーナー
一段落ついたコーナー。復活する可能性もなくはないとのことである。
にぅまさんこれわかる?
第2回から第4回まで存在したコーナー。浮世離れした人生を送ってきたにぅまに、質問やいわゆる「あるあるネタ」などをお題としてぶつけ、それが「わかる」かどうかを尋ねるものであった。
お題:ドリンクバーで飲み物を混ぜる
にぅま「ドリンクバーって何ですか?」
なお、このコーナーは終了したが、その後の放送でも「遊戯王って何ですか?」や「スラムダンクって何ですか?」、「福山(雅治)って誰ですか?」など、にぅまの浮世離れっぷりが健在であることがうかがえる発言をたびたび聞くことができる。
明日使えないうろ知識
第4回から第13回まで存在したコーナー。視聴者がうろ覚えだけど知っている(あるいは知らない)知識を憶測で発表する、リテラシー的には最悪なコーナーであった。
解決(済)! 悩み相談室
第7回から第22回まで存在したコーナー。視聴者が「解決済み」の悩みを解決方法とともに投稿するコーナー。解決済みなのでアドバイス等は当然なし。解決してよかったですね。なお、解決していない悩みを送るとアク禁になるらしい。
「気の持ちようで解決したことにする投稿者が多すぎる」、「『すべり得ない話』と趣旨が若干かぶっている」などの理由で終了した。
勝ちぬき殺伐じゃんけん
第18回から第26回まで存在したコーナー。相手の「手」を負かすことができそうなオリジナルの「手」を新たに募り、その強さを1vs1で判定するもので、凶器・背景の演出・加工などはすべて自由の、ルール無用のじゃんけんであった。
なお、手の勝敗は放送時に決定された。決して八百長や出来レースなどではない。
その回の終了時点で勝ち残った手はMVP扱いとなり、採用BH以外にもうひとつBHが進呈された。
第26回放送で突然の終了宣言がされ、恐山は「もう二度とやらない」と吐き捨てた。
恐山ダヴィンチのすべり得ない話
第12回から第27回まで存在したコーナー。視聴者が実際に体験したエピソードを投稿するもので、あるオチにすることが必須条件であり、また、それ以外の部分は事実を書かなくてはならないものであった。その「あるオチ」は絶対におもしろいため、そのオチに固定すればどんな話でもすべり得ないだろうという理論のもとに始まったコーナーだったが、例外が現れ始め、その理論の綻びが見えてきたため終了した。
スペシャル放送
通常スペシャル
Ustream放送10回記念(2013年6月21日)と、20回記念(同年11月8日)。通常のコーナーを通常の時間で通常放送するものであった。通常スペシャルであることがアナウンスされた以降は、通常と全く変わらない進行であった。
納涼スペシャル
2013年8月30日放送の第15回放送。「いらないうえ怖い写真展」、「虚無妖怪図鑑」、「穴埋め怪談」の特別編成で放送された。この回専用の投稿フォームも用意された。
異様な盛り上がりの中、丑三つ時直前まで行われた。
なにもかもおしまいだスペシャル
2013年最後の放送として虚無ラジの軌跡を振り返った(とともに完全に無かったことにした)。特別に月曜日である12月30日に放送された。通常の枠での放送ではないため、「第24回」という扱いではなく、あくまで特別編である。
虚無ラジの歴史や過去の投稿(ボツ作含む)などを見てゆく編成。終始だらけた空気の中、深夜2時半過ぎまで行われた。
YouTube版の録画のタイトルは1/2と2/2が逆になっている。
新春さようならスペシャル
1月10日に行われた、2014年の初回放送。上述の「なにもかもおしまいだスペシャル」ではなく、こちらが第24回放送である。「虚無年賀状」、「穴埋め漫才」、「ウロムー歌留多」の特別編成で放送された。納涼スペシャルと同じく、専用の投稿フォームが用意された。
頻出語句
出演者の発言や投稿作品、あるいはチャット欄などに現れた言葉が虚無リスナーの心を捉え、その後の放送でも繰り返し見られる場合がある。
ハーブ(虚数単位i回より)
海老々々する(虚数単位i回より)
美大生の卒制みたい
ミスチルっぽい
資本主義の匂いがする(第5回より)
歌人(第10回より)
ポンコツ(第14回、及びその前日のツイッタラー超会議2より)
ゴミ
こ(第24回より)
出稼ぎ編
本放送の他に、ダ・ヴィンチ電子ナビにて、「読んで比較的楽しめる!」という触れ込みの「オールナイト虚無-出稼ぎ編-」の連載があった。各回のサブタイトルは自由律虚無俳句の投稿作品から付けられていた。
本放送の次の週の金曜日、つまりUstream放送と交互になるように更新されていた。
こちらは週ごとにひとつのコーナーの投稿作品を取り上げる形式で、本放送で紹介した作品の他、そちらで紹介しきれなかった作品もいくつか取り上げられていた。
ダ・ヴィンチ電子ナビでの連載は2013年12月27日に全19回で終了し、その後の展開は未定である。
ビッグバン達成者
10BHを獲得し、「ビッグバン」を達成した投稿者を紹介する。
ウマ
(順不同、敬称略)