アニメ『機動戦士ガンダム』のカイ・シデンとミハル・ラトキエの男女カップリング。
TV版では26話から28話にかけて、劇場版では第2作「哀 戦士編」で描かれた。
カイとミハルのエピソードは、メイン脚本家の星山博之氏が富野監督にイタリア映画の名作「自転車泥棒」から着想した、カイにスポットライトを当てたストーリーをやりたいと提案により、作られたものである。(星山氏は第27話の「女スパイ潜入!」を担当している。)
後に星山氏の著作「星山博之のアニメシナリオ教室」でも本エピソードは解説されており
「素直じゃない非エリートのカイにもスポットライトを当てたかった。カイもミハルにとってはいい恋人だった。ミハルと死に別れ、自分を愛してくれた人間が存在していると知ったカイはその後人間として成長していく」
と述べられ、悲劇的なラストではあるがメッセージ性の強いエピソードとなっている。
民間人でありながら、ジオンに雇われたスパイであるミハルとの出会いは、カイにとって大きなターニングポイントとなった。