ここは匣庭、女王はひとり、やがて民は知る
千年の安息が続いた幸福と幸運を
概要
『カルネアデス』は著者:綾里けいし、企画:rurudoで送るMF文庫Jのジュブナイル小説である。
2023年9月に1巻が発売、2024年11月時点で3巻まで確認済み。
ダークファンタジーの鬼才の名に偽りなく、シビアで残酷な世界観を維持しながら突然笑いを投げ込むその文体は芸術的。
美麗なイラスト、登場人物の容赦無い死、大きな悲劇が次の事件の前座に過ぎないという絶望、いつもの綾里けいしワールドである。
2024年11月からはドラドラふらっと♭にてコミカライズもスタート。
ストーリー
地球では無い、どこか別の世界の物語。
5つの種族が、虐げ合い、殺し合い、それでも一定のバランスを保って平和に暮らしていた。
しかし今、その平和は見られない。ページが開かれた時、世界は不穏に満ちているだろう。
何の前触れも無く衝突が起き、制止の動きも無いまま崩壊へと突き進む。
鍵は『贈り物の儀』にある。誰もが知っているが、誰もそれを真に受けはしないお伽話。
今一度読み返し、吟味せよ。お伽話は全てを語らないが、全てを含んでいる。
あらすじ
その世界には終焉が決められていた。100年に一度、その世界は崩壊を見る。
民はそれを知らない。特権階級の天使も、隷属階級の人間も。
そして今がその時。各種族が多種族を減らそうと暗躍する。
登場人物
詳しくはカルネアデスの登場人物一覧を参照
天使警察所属のエリート天使。
虐められている獣人を庇ったことや、周囲と合わない真面目な態度が災いして孤立している。
イヴを捕まえて帰還したらまさかのタッグを組まされた。
天使族の時期女王代表候補に選ばれている少女(多分。
悪魔。軽犯罪しか犯してないのに脱獄と脱走の繰り返しで懲役は50年に達している。
本人の戦闘力は(多分)ほぼ無いが、高度な召喚術を持ち、(少なくとも)10の魔獣を呼び出せる。
悪魔でありながら光属性の魔獣を呼び出す事が出来たり、露出の多い派手な服装を着る様にと言い残した母親など不審な点が多い。
悪魔族の時期女王代表候補に選ばれている少女(多分。
用語
- 天使
この世界の特権階級。
「天使警察」を組織してこの世界に勝手な秩序を敷いている。
吸血鬼の同盟相手で、悪魔の敵対者で、獣人の支配者。
彼らの代表である「神様」は滅多に天使の前に姿を現さない。
- 悪魔
独自の領地を持つ貴族階級。
吸血鬼や天使と敵対し、獣人と人間の支配者。
彼らの代表である「魔王」は現代表の中で唯一直接統治を行う。
- 吸血鬼
個体数は少ないが、全員が何かしらの特殊能力を持つ最強種族。
天使の同盟相手、悪魔の敵対者。
彼らの代表である「始祖」は存在しても介入しない。
- 獣人
獣の耳と尾部を持つ被支配者階級。
天使と悪魔に従属しており、その扱いは家畜と変わらない。
彼らの代表である「狼王」はほぼ伝説と化しており、彼を知る者は少ない。
- 人間
短命で、特殊な能力も持たない最下層民。
天使の保護下に置かれては在るものの、その恩恵は非常に弱い。
彼らの代表である「聖母」は聖地にこもり、定期訪問の使者以外に姿を見せない。
関連動画
プロジェクト初報PV
CM
関連タグ
MF文庫J 綾里けいし rurudo ライトノベル ダークファンタジー
外部リンク
原作小説
コミカライズ