あなたの未来は私たちが守る。
概要
「アニメ化大賞 powered by ポニーキャニオン」の大賞受賞作品「D.backup」を原案に、「CLANNAD」や「涼宮ハルヒの憂鬱」の脚本を手掛けた志茂文彦が新たに構成し、「進撃の巨人」後期OP絵コンテや「新世界より」の監督を務めた石浜真史が監督、A-1Picturesが映像化した劇場アニメ。
上映時間は67分。
2016年1月9日一般公開。同年2月17日にはBlu-ray&DVDが発売。
2015年10月29日、東京国際映画祭にて先行上映された。
アメリカでは、『GARAKOWA -Restore the World-』のタイトルで公開される。
あらすじ
様々な時代・国・地域を複製した仮想世界「バックアップデータ」。
それを監視している二人のアンチウイルスプログラム「デュアル」「ドロシー」と、二人のいる階層に迷い込んでしまった「リモ」と名乗る少女。
少女たちはセカイを復元できるのか。
「知識の箱」の真実とは?
全ては私たちの未来のために。
(公式サイトより引用)
登場人物
CV:花守ゆみり
知識の箱・第二階層でウイルスに襲われていた少女。ほとんどの記憶を失っている。
自身が帰るべき「お花畑」を探している。
アンチウイルスプログラム二人とは違って感情を持っており、美味しい・美しい・楽しい等を実感として味わうことができないと言うデュアルに「美味しいって思えばそんな気がしてくるんじゃない?」と助言している。
また、アンチウイルスプログラムが感情を持つきっかけとなった。
地球環境管理プログラム「マザー」を開発したダイアナ・ドーソン博士の娘、リモーネと外見が似ているが……?
CV:種田梨沙
ヴァイオレット・オペレーティングシステム(ViOS)にインストールされているアンチウイルスプログラム。
ドロシーとは度々衝突を起こす。
序盤、ウイルスに侵されたバックアップデータを削除した際に落ち込んだ様子を見せるなど、プログラムらしくない反応を見せている。
CV:佐倉綾音
ヴァイオレット・オペレーティングシステム(ViOS)にインストールされているアンチウイルスプログラム。
デュアルに毎回突っかかっている。
アルゴリズム通りに行動しないデュアルに対しいら立ちを覚える素振りをするなど、感情があるかのように見える。
CV:茅野愛衣
ピアニスト。
2015年、コンクールで優勝しロンドン行きが決まる。
用語・設定
- ヴァイオレット・オペレーティングシステム(ViOS)
2073年にダニエル・ドーソン博士が開発したオペレーティングシステム(OS)。
- 環境管理プログラム「マザー」(mother.exe)
2100年にダイアナ・ソーソン博士が開発したプログラム。ViOS上で動いている。
地球の環境を維持し、管理している。
あるときから「理想の人間」を作るため、地球上の歴史や場所のバックアップを取り始めた。→知識の箱
- アンチウイルスプログラム
ViOS上で動作するプログラム。デュアルとドロシー。
パターンに当てはまらない行動を推理する「ヒューリスティック・エンジン」を搭載している。
定期的に更新され、新型ウイルスに対応する。衣装が変わるのも更新の影響である。
- 知識の箱・第一階層
アンチウイルスプログラム二人が生活している階層。
最初は殺風景だが、リモが訪れたのをきっかけに建物や芝生が生成されてゆく。
- 知識の箱・第二階層
バックアップデータが貯めこまれている階層。
アンチウイルスプログラムがウイルスと戦う主な場所であり、リモを発見したのもこの階層。
- 知識の箱・第三階層
バックアップデータそのもの。また、そこに生きている人格データが『現実』だと思っている世界。
リモもこの階層から来たのではないかと思われている。
スタッフ
- 原案:Physics Point『D.backup』
- 監督:石浜真史
- 脚本:志茂文彦
- キャラクター原案:カントク
- キャラクターデザイン:瀬川真矢
- メインアニメーター:川村敏江
- 世界コンセプトデザイン:六七質
- 画面設計:竹内志保
- 色彩設計:中尾総子(Wish)
- 美術監督:吉原俊一郎(美峰)
- 撮影監督:高橋賢司(旭プロダクション)
- 音響監督:本山哲
- 音響製作:ダックスプロダクション
- 音楽:横山克
- 音楽制作:ポニーキャニオン
- 制作:A-1Pictures
- 配給:ポニーキャニオン
メディアミックス等
- コミカライズ
作画:おちゃう
映画本編のコミカライズ。
電撃コミックNEXTレーベルにて上下巻で発売される。
- ガラスの花と壊す世界アナザーストーリー 白昼夢変奏曲(デイドリームヴァリエーション)
脚本を手掛けた志茂文彦が月刊ニュータイプで連載していた、もうひとつの「ガラこわ」。
アニメやマンガを趣味としている普通の少年、藤堂代介に降りかかった災難。そして、館に住む「私」とその世話をする少女が世界に触れる物語。
- D.backup リモのはこにわ
原案「D.backup」から、少女リモにスポットを当てた短編集コミック。シナリオ・作画共に原案のPhysics Pointが担当している。
18~21世紀のバックアップデータを舞台に、検出ソフト「Reglus」と駆除ソフト「Sham」、そして謎の少女「リモ」が織りなす物語。
「だいじょうぶだよ。つぎのせかいでは、リモがみんなをしあわせにするからね」
- D.backup 最後の意思を亡きセカイへ
原案「D.backup」の小説版。著者・イラストはリモのはこにわと同じくPhysics Point。
ウイルスと永遠に戦い続ける二人の乙女「スピカ」「シンジュ」と、ふいに現れた無垢な少女ソフトウェア、そしてデータ上の人間たちとの出会いの物語。
「僕らは意思する」