概要
本編第9話でダメージを受けた状態で白い谷に帰還し、機甲猟兵ザウエルとの対戦でさらなる深刻な損害を負ったガリアンを改修した強化型。第10話より登場。
改修はガリアンが発見されたドーム(ヒルムカは"整備場"と呼んだ)において、ヒルムカの操作により半自動で行われた。
装備として背中に単装の"飛装砲"と手持ちで連装の"重装砲"の2種の大型砲、並びに大型の盾が追加された他、さらには上半身と脚部を分離させ、それぞれ"飛装改""自走改"という形態に変形出来るようになった。
これにより総合的な火力と防御力が大幅に向上し、特に飛装型で弱点であった無武装状態が解消され、様々な状況に広く対応できるマルチロールな機体となった。
ガリアン飛装改
ガリアンの上半身(正確には腰部と脚付け根部を含む)が変形した飛行形態。
外見的にはノーマルの飛装型からガリアンの脚部だけを分離した状態で、変形機構等には特に変化は無い。
元々の高速空中機動に加え、飛装砲が装備された事で戦闘能力を得て空戦能力が格段に向上した。
着陸機能については改装前と変更なく本形態専用の着陸脚は装備されていないため着陸時は脚部との再合体が必要。
そのため、最終回の戦闘では脚部と離れ離れになったため本機は胴体着陸を行い機体はそのまま投棄された。
ガリアン自走改
ガリアンの脚部、重装砲、盾が組み合わさった自走砲形態。
重装砲のサイドグリップを大腿部頂点にある固定具がくわえ込む事で砲と脚部が接続される。
左脚下部の外側から操縦バケットがスライドしてせり出し、操縦手が乗り込むことで飛装改とは独立した機動兵器として運用が可能。
前述のとおり最終回では飛装改は投棄されたが飛べない自走改は地上に残された。
武装
ガリアンソード
改修前から引き続き装備する。
飛装砲
背中の左側にマウントされた単装の大型砲。
マウント部が可動して角度が変えられ、飛装・人型形態時共に武装として使用出来る。
それまで火砲の類が無かったガリアンにとっては大変有用性の高い武器であり、劇中での使用頻度も非常に高い。
重装砲
長砲身を持つ連装の大型砲。
人型形態時には手持ちの火砲として使用出来る他、盾と組み合わせた上で盾のパイルバンカーを地面に刺し、防盾付きの砲台としても使用出来る。
諸元
【ガリアン重装改】
全高:12.48m
重量:27.04t
全備重量:35.17t
最大滑走斜度:19.3゜(ローラーダッシュ時)
滑走時最高速度:97km/h
【ガリアン飛装改】
全長:8.04m
重量:15.33t
翼長:14.37m
最高速度:2900km/h(マッハ2.4)
最大加速(推力):2.25G
最小旋回半径:514m
【ガリアン自走改】
全高:6.83m
全長:12.87m
重量:19.83t
最高速度:132km/h
砲身仰角:上方 36゜下方 21゜
劇中での運用
このように設定上では様々な機能と武装が追加されたガリアンだったのだが、実際の劇中では改修前と変わらずジョルディ1人の操縦による剣装備と通常の(脚部を分離しない)飛装型での戦闘場面がほとんどであり、重装砲どころか盾さえ装備されることは少なく、分離機能に至っては訓練時も含めたほんの数回しか使用されないなどほとんど活用されなかった。
これは、増加された武装が剣戟主体の世界観から浮いていたうえ重装砲は小型火器しか持たない他機に対して過剰であり、分離機構は玩具としては面白いギミックだが分離を多用すると主役機が活躍できないことから劇中は使いづらく商品宣伝を兼ねて数回出演させるにとどまった。
関連タグ
アザルトガリアン(主に模型展開における呼称)