CV:宮野真守
概要
当初は獣の槍の所有者が槍から感じ取ったイメージとして表れ、血涙を流し、火を吐く人外の形相で刀を打ちながら白面の者への憎しみに囚われている。
ある一本の魂を賭した傑物を作り出す際、自分の行く末を見届けたツァンユェのみには情を見せるものの、白面の者を前にすると憎しみに囚われて全てを見失ってしまう。
かつては王に認められた鍛冶屋の一家だったが、親類の反逆行為により処刑こそ免れたものの地位も名誉も失い、一介の鍛冶屋となった一家の長男。
諸外国を渡って様々な鍛冶の手法を学んだ彼は、外法の術も得ていた。それが結果的に両親と妹を悲劇的に失う遠因となり...
作中での活動
この先はネタバレになっております。
両親を失い、それでもなお妹の命で白面の者を討つ刀剣を打たねばならない使命を呪い、憎しみながら打つ内にその肉体は妹の命で創られた刃の柄となり、一本の槍と化していった。
獣の槍の製作者であると同時に獣の槍の化身とも言うべき存在なのである。
白面打倒こそ全てであり、唯一最大の武器となったものの、同時に数多くの悲劇を産み出してしまった呪われた武具と化していった。
その多くの悲劇の例として
・妖怪を見境なく殺し、そこには白面との関連や人間への害意等も関係ない殺戮兵器である
・獣の槍の使用者で魂を全て失った者は、その後も記憶を失いながら白面の者と戦う一匹の獣へと変化させる→この先ネタバレ
・使用者の倫理観を問わないため、白面の者に最悪の協力者が生じてしまった。
・白面の者が復活すれば日本が沈没する状況で、その被害など意に介さず攻撃を仕掛け、結果的に決戦の日を早め、事態を悪化させてしまった
・白面の者を打ち倒す使用者を、己の憎しみに取り込んだ結果、敗北に導いてしまった。
など
しかし、終盤にて最後の使用者が憎しみを乗り越えた事でギリョウの魂が真の意味で救われていく事となる。