曖昧さ回避
- クリックする人のこと、転じてクリックゲームの総称(例:クッキークリッカー)
概要
ホラーゲーム『The Last of Us』シリーズに登場するクリーチャー(英名:clicker)
作中世界で蔓延している感染症により正気を失った人間の末路。トップイラストのように顔面が花弁で覆われており、視覚を失っている。代わりに探知音による索敵を得意としており、少しの物音で外敵の位置を特定し、怪力や牙を武器に襲い掛かる。名前の由来は前述の探知音がマウスのクリック音(カチカチ)に聞こえることから。
人間としての意識はなく、体内に寄生した菌類(キノコ)が意思をコントロールしている。冬虫夏草のような生物に寄生して育つタイプの菌で、感染するとまず「ランナー」と呼ばれる”走るゾンビ”と化し、一定の期間を経てこのクリッカーへと進化する。なお前二種の中間個体にストーカーがいるが、あまり出会う機会はない。
さらに時間が経過すると、全身から泡のように菌が表出した”キノコ人間”とも形容すべき「ブローター」へと進化する。最終的には動くこともできなくなり「コロニー」と呼ばれるキノコそのものへ変貌、ただ菌をまき散らすだけの存在と化す。
なお冬虫夏草に寄生された虫と同じく、宿主の人間は意識がないだけで生きている。そのため首を折られたり身体を大きく損傷したりで宿主が死亡すると事実上の戦闘不能となる。ゾンビと違い死体が動いているわけではないので、一度死んだらもう蘇ることはない。
人間を襲う意図は不明。ランナーは死体を貪るシーンがあるので食欲と思われるが、クリッカーにそのような描写はなく、むしろクリッカーに引き裂かれた死体があちこちに散乱しており意味もなく殺戮をしているようにも思える。
壁や柱、崖といった障害物を正確に避けるほか、段差もよじ登れるので、どうも「音の反射」で物の形や位置を特定しているようである。実際、流れる水など環境音は見事にスルーしている。人間を襲うのは物音ではなく「人間の形」に反応するためだろうか。
戦闘力
体躯は人間とそう変わりないがとんでもない怪力を持ち、あのジョエルですら組み付かれたら振りほどけず、緊急回避用のナイフがなければ一方的になぶり殺しにされる。当然拘束なんかできないのでレンガやナイフ等の武器がなければステルスキルも不可で、ジョエルの一撃必殺コンボである「レンガ/瓶投げからの殴打」も通じない(PS5版除く)
(このような状況になったら死が確定する)
ただ耐久力自体はやや高い程度で、ショットガンのような強烈な衝撃には耐えられないほか、掴まれなければ鉄パイプや木材による殴打で倒すことができる。弓のような静音武器、火炎瓶や爆弾といった投擲物にも弱い。ただし音に反応する都合上、戦闘を始めるとそれを察知して遠くからわんさか別の個体が集まってくるので、そもそも関わらないのが吉と言える。
(クリッカーから隠れる図、なおPS5版ではここまで近づかれると普通に見つかる)
距離を取って音を立てずに縮こまる等すれば撒けることもあるが、かなり執念深くあちこち探し回るため、世界観的にはともかく、ゲームとしては一度このような状況になったらもう観念して戦った方が早い。
感染者共通の弱点として炎が苦手。熱を探知できないのか「飛んで火にいる夏の虫」を体現するかの如く、音を頼りに自ら炎に飛び込んでは自滅する。
なおPS3(4)版では音さえ立てなければスルーが容易だったので、レンガや瓶の構え移動で楽々突破されるという弱点があった。しかし概要の通り物音ではなく「音の反射」で位置を特定するのが世界観的には正解のようで、これだと設定が破綻するためか、PS5版ではある程度近づくと一切動かなくても位置がバレるようになった。しかし代償としてレンガ/瓶への耐性を失ったので、何らかの武器があれば簡単に叩き潰せるようになり、かえって弱体化したという意見も。
関連タグ
リッカー ... 同じタイプのクリーチャーで、名前も偶然だが似ている