概要
東京カイアンツのピッチャー。シリーズを通じて騒動の仕掛け人となることが多く、嫌がらせや金儲けなどで周囲を振り回すことが多いが、それゆえにしっぺ返しを受けることも多い。本来の主人公以上に目立つ存在でいずれのシリーズでもうひとりの主人公というポジションとなることが多い。
一時期はキヨハラくんの単行本に「がんばれ!クワタくん」と別訳されている。
キヨハラとはLP学園の同期だからか、よく一緒になることが多い。
モデルは桑田真澄だが、あくまでもモデルにすぎず実際の桑田とは格段に離れたキャラである事には留意を置きたい。(とくに『キヨハラくん』『マツイくん』時代)
以下のダーティーなキャラ付けは、連載初期当時に前後して行われたドラフト会議にまつわる世間の反感を買い、いわばプロ野球ファンからの憎まれ役になってしまったことが原因であり、以降の彼の実績や活動・主張する思想から鑑みれば風評被害と言っていい。ただし、これもまた、あの時代の象徴とも言えるのかもしれない。
そして今となっては、このキャラに多くを語らず「子どもたちが楽しんでいるなら」と大らかに認めていた彼の懐の広さこそ、当時の子ども世代は感謝と敬意をもって然るべきものであるともいえる。
かっとばせ!キヨハラくん
卑屈で暗く、嫌がらせやいたずらを平気でやることが多い。
成績がいい選手に藁人形による呪いをかけたり脅迫状を書いたりするため、「クワタと友達になるくらいなら死んだほうがマシ」と言われるほど周囲に相当軽蔑されている。
たまにいいこともするが、人のために何かすると裏目に出るため報われないことが多い。
新年に引いたおみくじが大凶10枚で、トレーニング中だったキヨハラ達に付きまとっていたが、キヨハラとイケタニにお祓いをしてもらって心を無にしてもらう。しかし実際は逃げられてしまい、器材にあった貼り紙には「バカめ!」、「オメー自体が悪霊だよ」と貼られ、クワタにイタズラ心の火をつけ新年早々騒動を起こしたことがある。
番外編では(一応)主人公のキヨハラを差し置いて仮面クワダー(仮面ノリダーのパロディ)に変身した。
得意なボールはデッドボールだが、コントロールは良いため、本気を出せば神がかり的なピッチングを見せることも。藁人形が大好きで、常備しており、押し入れの中には藁人形でいっぱいだったり、藁人形の匂いでっ寄って来たりしている。1990年以降は実際の桑田が金銭問題に巻き込まれた影響からか、悪魔男から悪徳商人にキャラがシフトチェンジした。
ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん
マツイを陰で操る騒動の仕掛け人。悪知恵が働くのは前作同様だが、前作に比べるとチームメイトに嫌がらせをする回数は減り、良くも悪くも球団のために尽くすことが多くなっている。
敵球団の監督であるノムラと仲が良く、共謀して悪事を働くことがたびたびあった(ただし、嫌がらせしたりされたりするため、本当に仲がいいわけではない)。
また、発明・金儲けをすることが多くなっており、さまざまな副業を手がけており、またさまざまな連盟の会長を兼任しているなど本業の野球よりも生きがいを感じている。
特に「ドクタークワタ」に扮していると「でたな、インチキハカセ」と言われることもあった。
1999年頃から現実の桑田同様、成績が低迷。登板機会が減り、脇でカイアンツの作戦参謀になって陰から支え、また引っ掻き回したり、副業に徹していることが多くなった。
モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん
以前と比べれば嫌がらせは鳴りを潜めており、本人は面白半分ながらもカイアンツの知恵袋になってチームの手助けをしている。キヨハラと高校時代からの腐れ縁なために、常に行動を共にしており、キヨハラの性格・行動パターンも知り尽くしている。キヨハラを影で操り、玩具にしているが、反面報復も多い。占い・変装・発明は今作でも健在。
コロコロアニキ以降のクワタ
「かっとばせ!キヨハラくん」ではキヨハラ同様老けた印象は無く、後世のプロ選手たちに「キヨハラくん」本編にあったギャグネタの野球指導をしている。
しかし、諸般の事情から「ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん」に差し替わり、マツイの要望によって、クワタも同行している。
相変わらず人間離れしたマツイの解説をしながら野球で後世の選手たちを引っ掻き回している。