概要
『かっとばせ!キヨハラくん』の続編で、松井秀喜をモデルとしたマツイヒデキが主人公で、キヨハラやクワタなど前作の登場人物も引き続き登場している。
ギャグ漫画ゆえ試合はハチャメチャな展開が多く、本来は反則とされる行為を平然と行うこともある。前作と比べてマニアックな野球知識が取り入れられることが少なくなった代わりに、下ネタ・幽霊や宇宙人などの異生物との野球試合などが多くなった。
単行本は全11巻。松井本人のメジャーリーグ行きが決定した時期に当たる2003年3月号をもって終了したが、作品の流れなどは続編の『モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん』に引き継がれている。
コロコロアニキ第6号では第4号で連載終了となった、『かっとばせ!キヨハラくん』の後任の形で復活。
これまでに過去からファンたちに「『マツイくん』を復活させてくれ」といった、意見メールが作者の河合じゅんじの元に幾度か来ていたが、コラムの「じゅんじの一日」では
「漫画というのは漫画家が描きたいように描ける物ではない」と語り、担当編集の打ち合わせやその人たちの意向を組みながら作っているという。
本人としては「楽しい野球ギャグ漫画を描いて、その方が読者が喜ぶ」のがうれしいようで、
このコラムを載せた後日、再び「マツイくん」が連載されるのは既定事項であることが見て分かる。
主な登場人物
東京カイアンツ
マツイヒデキ
当初は容姿以外はまともだったが、次第に明らかに常人とは違う怪物ぶりを発揮するようになった(※1)。初期は普通にしゃべっていたが、後期はしゃべらなくなり、セリフが一切ないということがザラにあった。
普段は温厚だが、食事の邪魔をされると人格が変わる。ほとんど食べることしか頭に無い。牛が好物だが、好き嫌いは特にないらしく、イグアナやアナコンダなど普通は食用ではない動物や食べ物ですらない物まで食べてしまう。味覚が一般人と違うらしい。幼いころから何でも食べてしまう。顔は非常に頑丈であり、機関銃や爆発すら効かないが、その一方で蚊に刺されると痛がる。
耳たぶ、鼻の皮膚は非常に柔らかい。カメレオンのような舌を持ち、石頭でもある。
敵の戦略を簡単に信じてしまうほどの単純かつ純粋。頭を使うことが非常に苦手で漢字が読めず、勉強すると頭が爆発し、難しい問題を出しまくると暴走してしまう(※2)。しかし作詞・作曲の
才能はある。ただし、歌は音痴(後に周りを感動させるほどの改善っぷりが目立つ)。
股間に衝撃を与えると口から火を吐くという能力を持っているが、次第にその設定は
見られなくなった(というか股間にデッドボールを当てられるという描写がなくなった)。
2002年、FAでニューヨーク・ヨンキースに移籍。
モデルは松井秀喜。
前作から引き続き登場。キヨハラと同じLP学園出身の同期だったためか、よく行動を共にしている。マツイを影で操る騒動の仕掛け人。悪知恵が働く、前作に比べるとチームメイトに嫌がらせをする回数は減り、球団のために尽くすことが多くなっている。
ノムラと共謀して悪事を働くが、ノムラの嫌がらせに巻き込まれたり、また逆にノムラに対して嫌がらせを行うこともあった。本業の野球よりも金儲けに命を賭けている。
「ドクタークワタ」の名義でいろいろな発明をしたことがある。変装が大好き。変装のバリエーションに関しては様々なレパートリーを持っており、「浪花のアキンド」の格好を一番気に入っている。
マイペースな性格は前作以上で、どんな状況でも冷静でいられる。イベントでは常に司会業をやっていることが多い。
モデルは桑田真澄。
キヨハラカズヒロ
前作から引き続き登場。通称キヨちゃん。以前は西部の選手。1997年、FAでカイアンツに移籍。
元主人公。
西部時代は影が薄かったが、移籍後は登場回数が増え、メインキャラに復帰した。同じLP学園の同期・クワタとは腐れ縁。強がっているが、性根はヘタレでビビリ。喜怒哀楽が激しい大ボケだが、他のキャラクターに比べればまともなため、次第にツッコミ役が定着していきしっかり者になっている。
前作以上に扱いが悪く、悲惨な役割が多くなった。移籍初日からナガシマに存在を忘れられたり、2000年は開幕2軍スタートだったために、野球選手として扱ってもらえない時期があった。しかし2001年から打撃が復活。見事レギュラーに返り咲いた。
清原本人のあだ名は番長だが、作中でやられキャラだったためかそう呼ばれたことはなく、初めてそのキャラクターが使われたのは2002年の開幕戦。
作中通してヘタレなキャラは相変わらずだったが、最終回でイメージチェンジしたことにより、顔のデザイン、人格が変わり、関西弁を話すようになった。
次回作で主役に再び舞い戻った。
モデルは清原和博。
ナガシマシゲオ
カイアンツの監督。前作同様、明るくお茶目な能天気キャラだが、クワタが起こす騒動に便乗して
はしゃいだり、駄々をこねて泣きわめいたり等、子供っぽい性格が強調されている。
奇想天外でやることがめちゃくちゃ。物忘れが激しい大ボケ親父(※3)。選手のエコヒイキがひどく、優勝のために手段を選ばないという黒い一面を持っている。歳の割に身が軽く、相当な目立ちたがりの派手好き。強欲な一面もある。永遠のライバルは初期はノムラ監督だったが、後期はオー監督に変わっていた。
ただしノムラに嫌がらせを受け、オーとは顔を合わせる度に喧嘩をしている一方で、両者共に何だかんだで仲が良いところもある(戦友とも言える)。
2001年に勇退し、後任をハラに譲り一線を退くが、漫画ではその後もたびたび登場していた。
モデルは長嶋茂雄。
ハラタツノリ
自称「永遠の若大将」。この漫画で選手、コーチ、監督を全て経験した唯一の人物。涙もろい性格。
1995年の現役引退(それを記念したストーリーが作られた)、 1999年コーチ(※4)、2002年監督に就任。
真面目一辺倒で就任当初は目を輝かせ、張り切っていたが、マツイ・クワタ・キヨハラの三人を始めホシノ・ナガシマ・とるしえ・ワタナベオーナー等、他のキャラクターに散々振り回された。
頼りない性格ゆえか、キヨハラほどではないが、ひどい目に遭うことが多い。(特に10巻に収録されている「魔法学校に入学」では寝ぼけたマツイに全身打撲してしまった上に、ナガシマの魔法でヒモにされたり等かなりひどい目に遭っていた)。
イハラがマツイを弱みに付け込んで彼を打てなくする作戦を敢行してもマツイをスタメンから外さない辺りを見るとマツイの事は相当信頼している様子。
モデルは原辰徳。
モトキ
カイアンツの内野手。現実同様、後半はキヨハラとのコンビが多くなり登場回数が増え、準レギュラーに昇格した(しかし、その割には登場人物紹介に登場してないことが多い)。基本的にやられキャラだが、1997年に解雇の可能性をいち早く聞きラーメン屋さんに転職するという
ちゃっかりした一面もある。(※10)
他のレギュラーキャラにさりげなくツッコミを入れている。キヨハラのことを当初は「キヨハラさん」と呼んでいたが、末期では「キヨさん」、「番長」と呼び、番長の子分という存在になった。一応、主力選手とされておりヨシノブと共に雪山へ合宿したことがある。
モデルは元木大介。
タカハシヨシノブ
カイアンツの外野手。ケーオー大学出身。
新人時代はナガシマ監督のお気に入りで「タカハシ警備隊」という護衛部隊を彼の周りにつけたほどで、大切に扱われていた。しかし2年目から、あまりひいきされなくなり、他の選手との扱いが同じになり、タカハシ警備隊の登場回数も減っていった。2001年ごろは飽きられたのか、ナガシマにぞんざいに扱われることが多くなった。途中からタカハシヒサノリが登場したために、下の名前で呼ばれるようになった。
愛称はウルフ(この愛称の名付け親はナガシマ監督)だが、周囲からは似合わないと言われ、パンダの方が似合っていると言われたことがある(※5)。
モデルは高橋由伸。
ウエハラ
1999年入団した投手。新人で20勝を挙げ、カイアンツのエースになった努力の人。
初登場時は「呪いの金魚」扮するクワタに幻覚を見るほどの執拗ないやがらせを受け、激ヤセしてしたことがある。左のエース・クドーとコンビでの登場が多かった。
またキヨハラと「ハラハラコンビ」を結成して、隠し芸大会に出ていたことがある。
モデルは上原浩治。
ニシ
カイアンツの内野手。小柄なトップバッター。次第に台詞・出番共に増えていった。
特に大ボケが少ない真面目な性格だが、どこか抜けているところもある。
モデルは仁志敏久。
アベシンノスケ
2001年入団した正捕手。少しボーっとしているところがある。
モデルは阿部慎之助。
エトーアキラ
かつては広島カーブの選手だった内野手。ナガシマがランプの魔人に「エトーが欲しい」と願いごとをしてから一ヵ月後。カーブから移籍してきた。変な顔。気が小さいらしい。
モデルは江藤智。
クドー
1995年タイエー、2000年カイアンツへ移籍した。元西部の左のエース。
前作の主要人物の一人。以前はキヨハラとコンビを組んでいた。以前よりボケる回数は減り、ベテランとして風格のあるキャラクターになっている。ネモトマジックでタイエー移籍以降も、キヨハラとは関係が続いていたが、キヨハラのセ・リーグ移籍に伴い、コンビ解消となった。
前作とは違い、キヨハラとの絡みは少ないが、ウエハラとの共演が多くなった。
ピーちゃんという性悪なアヒルをペットとして飼っている。
モデルは工藤公康。
オカジマ
1994年入団の投手。現実では1997年頃に台頭したリリーフだが、漫画でのデビューは意外に遅く2001年。
クワタによって消防車と合体したメカキマイラ(もとい火消しサイボーグ)として改造されたことがある(※6)。その後もモブとして地味に登場している。
モデルは岡島秀樹。
イリキ
1997年入団した投手。現実では2001年はエース級の活躍をしたが、漫画内ではモブキャラ程度の出番しかない。
モデルは入来祐作。
シミズ
名モブその1。蟹。
モデルは清水隆行。
ニオカ
名モブその2。かなりポケーっとしている。
モデルは二岡智宏。
ゴトー
名モブその3。ガッツマン。
モデルは後藤孝志。
元カイアンツのメンバー
オチアイ
カイアンツの4番打者。性格は前作同様クール。恐妻家で気絶するほど妻が怖い。
1997年、キヨハラの加入で自ら自由契約を申し入れ、当初はヤグルトのノムラ監督に誘われていたが、金銭的な問題で断り日ハムへ。移籍後、ノムラと組んでカイアンツに復讐を企んだが、報復を受けるという憂き目にあった。(冒頭でカイアンツへの恨みをこめた書初めをし、「ホントはちょーベリー憎いっス」と語っていた)
モデルは落合博満。
ヒロサワ
かつてはヤグルトの選手だったが、はうえると共にカイアンツへ移籍。
気が強い熱血漢だが、騒動ではいつも被害者でタンコブを作っていることが多い。
2000年に板神に移籍。
モデルは広澤克実。
コーノ
1996年に日ハムから移籍してきた投手。愛称は原始人のゲンちゃん。原始人みたいな格好を気に入っており、常日頃からその格好である。プライベートはいつも遠い山奥(※7)で原始人同様、野性的な生活を送っている。
移籍初年は中継ぎエースになるも、以降年々成績は落ち、1999年に解雇され、
ロッテに移籍。翌2000年現役引退。
モデルは河野博文。
まるちねす
西部から移籍してきた内野手。体型の割に身は軽く、怪力の持ち主。マツイと同様に相当な大食い激太りしてしまったことが二度もある。マツイに教えてもらった腹踊りが得意。2001年退団。
モデルはドミンゴ・マルティネス。
主なライバルチームの監督
ノムラカツヤ監督
当初は強豪ヤグルトの名監督。1999年から弱小板神の監督に就任。通称ノムさん。
カイアンツを心の底から憎んでおり、カイアンツ打倒のためなら手段を選ばない。毎回嫌がらせを企みカイアンツの邪魔をするが、大抵は自業自得といえるほどひどい目に遭い、そのたびに反省するが、その後も懲りずにカイアンツを潰そうとする憎めない人。
ぼやきの多い暗い性格だが、強かな一面を持ち、せこい作戦が大好き。女の子に弱い。同様の趣味を持つクワタと意気投合しており、最早金儲けのパートナー的存在。たびたび組んでは悪事を働いている。ただし、クワタもノムラの被害に遭ったり、逆にクワタにひどい目に遭ったりすることもザラにある。ヤグルト監督退任時には話題に触れられていたためか、重要人物にもかかわらず漫画では何も触れられないまま2001年辞任。
その後2002年オールスター戦で久しぶりに再登場。球界復帰を狙い、新球団設立の人材補強にオールスターの舞台から、数名の選手を誘拐した(※8)。
連載終了と同時期、社会人野球チームの監督に就任。最終回ではゲストとして登場した(※9)。
モデルは野村克也。
ホシノ監督
1996年復帰した中日の熱血監督。2001年勇退後、板神の監督に就任。通称センちゃん。
熱血漢で怒ると怖く、非常に負けず嫌いで豪快。ノムラほどではないが、カイアンツに負けることが何よりも嫌い。板神時代は前任であるノムラの後を受けて、事実上の悪役になった。
しかし、ノムラと比べてクワタとの共謀は少ない。
モデルは星野仙一。
オーサダハル監督
元カイアンツの監督。前作に引き続いて登場しているキャラクターの1人。キャラクターは前作とほぼ変わっていないが、笑顔を見せることが多くなった。前作同様タコと呼ばれるのを嫌がっているが、一方で積極的にタコ踊りを披露している姿が多い。
モデルは王貞治。
オーギ監督
オラックスの監督で、元近鉄の監督。1994年就任。2001年勇退。
前作を引き続いて登場しているキャラクターの1人。ゴンドーとは険悪なキャラだった。
基本的に常識人だが、茶目っ気のあるノリやすい性格。
モデルは仰木彬。
ゴンドー監督
1998年に就任した横浜ペイスターズの監督で、2000年退団。立ち上がった状態で、頬に手のひらを当てるポーズを取っており、逃げる時も痛い目にあってる時も常にそのポーズを崩さないなかなかの根性の持ち主。
モデルは権藤博。
モリマサアキ監督
西部の前々監督で、前作の主要人物の一人。
1994年に西部を退任しヒガシオに後任するが、2001年横浜の監督に就任。西部時代と容姿が変わってかなり老けこんでいる。2002年に横浜の監督を退任した。
モデルは森祇晶。
ヒガシオ監督
1995年に就任した西部監督。性格は前作とほぼ変わっていない。
常にハイテンションで、特にオールスター戦等の監督を引き受ける場合は、いつも以上のテンションで、闘志むき出しな熱血監督に変貌する傾向がある。
ノムラ監督と表面上は手を取り合っているが、実は仲が悪い。
マツザカ入団後は過保護にマツザカを可愛がるようになり、マツザカに対して非常に甘い態度を取るようになった。2001年に勇退し、イハラに後を任せた。
モデルは東尾修。
イハラ監督
1002年に西部を就任した監督。
ハエが止まってもビクともしないクールで冷静沈着な性格だが、本性は狡猾でお茶目。偵察が得意であり、他所の鍵をこじ開けることに慣れている。
二度にわたってマツイの弱みに付け込んで彼を打てなくしようとするが、いずれも失敗しており、最終的にはマツイの本気を恐れ、日本シリーズを棄権してしまった。
モデルは伊原春樹。
ナシダ監督
2000年に近鉄バッパローズに就任した監督。
ニコニコしているが、時折黒い一面を持っており、
ろーずとナカムラにナガシマが持っていると言われている虎の巻を手に入れろと命じた(しかし、虎の巻はナガシマがトイレットペーパー代わりにケツにふいて流してしまった)。そのせいか、「野菜戦隊 あほれんじゃー」扮するマツイ達に敵の首領呼ばわりされながらボコボコにされたことがある。
モデルは梨田昌孝。
主なライバルチームの選手
フルタ
ヤグルトの捕手。ノムラ勇退後はヤグルトの顔になった。登場回数は多く、大抵はツッコミ役。
よくマツイやノムラ監督のせいでひどい目に遭うかわいそうな苦労人。
一度だけ悪人として登場したことがあり、ささやき戦法を始め催眠術や手品を使ってカイアンツを翻弄させたが、マツイにだけ耳にキノコが詰まってたため通用せず、お腹に生えたキノコがフルタの口に入ってしまい、錯乱状態に陥ったことがある。
モデルは古田敦也。
イケヤマ
ヤグルトの内野手。前作の主要人物の一人。今作で大ボケは減り、ノムラの悪事につき合わされる
存在になった。ノムラをなだめるシーンが多い。
以前はキヨハラとコンビだった。前作同様、チーム内での相方はヒロサワだが、ヒロサワがカイアンツに移籍した後はフルタに変わり、
一緒にいることが多くなった。
モデルは池山隆寛。
タカツ
ヤグルトの抑えのエースであだ名は「守護神」。
ノムラの悪事によくつき合わされており、ときどきノムラのやり過ぎな行動に心の中で引いている。ノムラの命令とはいえ、マツイの股間に球をぶつけて大惨事を起こしたことがある(その際タカツは大火傷を負っていた)。1998年開幕戦で日本一遅い球を投げ、カイアンツのバッターを翻弄させたことがある。
モデルは高津臣吾。
イシイ
ヤグルトの投手。クールな性格だが、マツイの奇怪な行動から唖然とした顔をしながら投球することもしばしば。
1998年開幕戦で日本一の豪速球を投げたことがあるが、これは勝手にマウンドを大きく作ったもので、審判にバレ一球目で退場させられた。退場の際は、マウンドもろともブルドーザーで退場させられていた。手が使えない試合では足で球を蹴って投球するが、その際に打者のバットをへし折った程のキック力を見せた。
2001年から長髪・ヒゲ・茶髪にイメチェンし、2002年にロサンゼルス・ドシャースへ移籍。
モデルは石井一久。
ノモ
かつては近鉄の投手だったが、スズキ監督と対立し、1995年、ロサンゼルス・ドシャースへ移籍して、メジャーリーグのスーパースターになった。
渡米後は雌牛に興味を持ち、メス牛でハーレムを作り、牛と共同生活を送っている。そのメス牛たちのほとんどはマツイに食べられている。前作同様、常識人を振り回しているマイペースキャラ。しかしマツイ相手によく振り回されてはひどい目に遭わされており、天敵関係にある。
モデルは野茂英雄。
いちろう
オラックスの内野手。1994年以降、パ・リーグのスーパースターになった天才バッター。
ポーカーフェイスを気取っているが、性格は意外とお茶目。人を食ったような性格をしているが、騒動に巻き込まれて被害者になる場合も多く、マツイ相手によく取り乱してしまう。割とCMネタや芸人ネタを取り入れていることが多い。エアバッグを愛用している。
2001年、ポスティングシステムを利用して、シアトル・マルナーズへ移籍した。
モデルは鈴木一朗。
イラブ
千葉ロッテモリーンズのエース。地味な球団に置いて、唯一目立っていたキャラクターだった。
1996年ヒロオカGMと対立し 1997年、ニューヨーク・ヨンキースへ移籍。 その後は数々の球団を
渡り歩き、2003年板神に移籍した。 ヨンキース入団の決まった後は、同じ大リーガーのノモとの
競演が多くなっている。イラブ・クラゲという異名を持っており、クラゲの着ぐるみを着た姿で
登場したことがある。後にタイガンスの選手となる。
モデルは伊良部秀輝。
ササキ
横浜ペイスターズの投手。150キロの剛速球とフォークボールが武器の抑えのエース。
別名ハマの大魔神。2000年、FAでシアトル・マルナーズに移籍した。その後、いちろうとチームメイトになった。2000年、日本シリーズに日米野球視察という目的のために、チアガールに変装して福岡ドームに潜り込んでいたことがある。
モデルは佐々木主浩。
マツザカダイスケ
1999年に入団した西部のエース。イチローを超える球界のスーパースター。
基本的に大人しいが、
時折人を食ったような性格を見せることがある。 新人時代はマツイに松阪牛の新種と誤解され狙われたことがあったが、次第にそのような事はなくなった。ヒガシオに非常に可愛がらていたが、イハラにはよくろくでもない作戦につき合わされては、ひどい目に遭っていた。
2002年、故障で後半戦を棒に振るも、その間にDCSを飲んだかのように体を肉体改造でマッチョザカになり、誰も打てない剛速球を投げ、何連投しても平気な体に肉体を変貌させた。しかし、最終的に本気を出したマツイに打たれ、他の西部の選手共々スコアボードに飛ばされた。
「ギュッと!マツザカくん」という彼を主役にしたスピンオフの話もある。
モデルは松坂大輔。
かぶれら
2001年に入団した外国人内野手。パ・リーグ代表の大砲。明るい性格だが、わがままな一面もあり、
初登場のオールスター戦で監督のオーを脅して、1番打者にしてもらったことがある。
足の指でバットを握って打球を打つなど器用な面もある。
モデルはアレックス・カブレラ。
ナカムラノリ
近鉄の内野手にして、近鉄を支える若きホームランバッター。近鉄不動の4番打者。
ろーずとは「いてまえコンビ」としてタッグを組んでいる。
モデルは中村紀洋。
ろーず
1996年に近鉄に入団した外国人外野手。当初はモブだったが、2001年のブレイクからサブへ昇格した。ナカムラとはいてまえコンビを結成している仲。けっこうマイペースな性格。
モデルはタフィ・ローズ。
その他のキャラ
ワタナベオーナー
1996年に就任したカイアンツの超ワンマンオーナー。気が短いうえに怒ると怖いが、乱闘用にマシンガンを用意するなどお茶目で無茶苦茶な性格。
モデルは渡邉恒雄。
ロソーダ監督
ノモが所属するドシャースの監督。スキンシップを好む。
モデルはトミー・ラソーダ。
ノムラサチヨ
ノムラ監督の夫人。愛称サッチー。 当初は無表情の怖いオバサンだったが、茶目っ気な一面を出すようになってからは、陽気なオバサンになっていた。ノムラの悪事に2回ほど参加したことがある。
2001年オフに脱税で逮捕された影響から、出番がなくなった。
モデルは野村沙知代。
チャッピー
クワタが開発したパソコンロボット。性能は優れているが、非常に自己中心的で口が悪い。
その性格が災いし、キレたキヨハラに壊され大爆発を起こした。
幽霊軍団
「幽霊チームと対決!?」(5巻)に登場したゲストキャラ。東京ドームに住み着いているカイアンツファンの幽霊たち。典型的な幽霊のほかに、ゾンビ・化け猫・半漁人などがいる。
チームを乗っ取ろうと、カイアンツが負けるように試合の邪魔をしている。
どこがカイアンツファンだ!
最後はマツイに吸い込まれたが、ナガシマ監督のせいで
全員マツイの体内から出て行ってしまった。クワタと仲が良いらしい。
ガッピー星人
「宇宙からの来訪者!?」(6巻)に登場したゲストキャラ。ガッピー星出身の侵略宇宙人。
敵に吸いついてその能力をコピーすることができ、吸いつかれた者は干からびてしまう。
強い相手でも集団で襲いかかる戦法を取る。99個の星を侵略したという実績を持つ。
オールスター戦に現れ、選手全員の能力を吸い取ってしまったが、マツイ相手には敵わず、マツイをボスと称え、慕うようになった。最終回に歌のゲストとして再登場。その際にハラは「どうせゲスト呼ぶなら人間にしろよ」とツッコんでいた。ガッピー音頭を披露して、メジャーへ旅立つマツイにエールを送った(その際はマツイをアニキと呼んでいた)。
スズキハルエ
48歳の主婦で、関西弁を話す普通のおばちゃん。なぜか1999年のオールスター大運動会で、
アイドルに紛れて込んで参加していた。意外と毒舌。
ゴリロー
野球が得意のゴリラ。野球の腕はすごいが、性格はワガママかつ傲慢。
最後はぷっちもに(プッチモニ)のイメージの女装をしたキヨハラに惚れてキスをしそれを止めようとしたナガシマにブチ切れて暴れ出してしまい反則負けになった。結局これが原因でクビになったのか、一試合やっただけでアフリカへ帰ってしまった。
ヒヒゾー
人間の言葉を話せるマントヒヒで、ゴリローの通訳を担当している。
台風ゴロー
「日本台風連盟」の関西地区担当の台風の目。
外見はまつ毛付きの目。板神ファンであり、関西弁を喋る。甲四園球場でのカイアンツ優勝を阻止するために球場に居た人間を吹き飛ばすが、マツイには効かず自分の勢力を吸われてしまい、最終的には落ち目になった。
雪女
雪山合宿に来たマツイ達の前に現れた雪女。従者である雪だるま達と共に氷の城(氷水入りのプールがあり、そこにはペンギンも入っている。)で暮らしている。寒いギャグを言う人間が好きで、ハラとクワタが寒いギャグを言った際にハラとクワタがキヨハラとヨシノブをギャグを言った奴に仕立て上げたため、キヨハラとヨシノブを誘拐する。しかし、追ってきたマツイには敵わず。彼に惚れて結婚するが、最終的にはマツイに氷の城をかき氷にされて食べられたため、帰り支度をしていたハラ達にマツイを連れて帰ってくれと泣きながら悲願する。
ハンギョーズ
水中ベースボール大会に出場する予定だった半魚人の野球チーム。メンバーが三人足りなかったため、海に来ていたマツイ達三人をメンバーとして迎え入れ、ハンギョジンタイガンスと対戦。勝利しマツイを尊敬するようになる。
ハンギョジンタイガンス
ハンギョーズの対戦相手のチーム。リーダーであるホシノ似の半魚人が熱狂的な阪神ファンであるためそのチーム名である。マツイ達を迎え入れたハンギョーズと互角の試合を繰り広げたのちに負けを認め、彼らもハンギョーズ同様マツイを尊敬するようになる。
ヨジラ
ゴジラのいとこに当たる怪獣。4時から5時の間しか暴れない。時計で5時が来たことを確認すると、
何事もなかったかのように去っていく。実はメスで、デカデーカで巨大化したマツイにキスされた
ことで恋に落ち、仲良くアメリカに旅立った。
脚注
※1・・・クワタ曰く人間だけど人間じゃない。
※2・・・これが原因でオールスター戦を中止に追い込んでしまった(尤もパ・リーグが
勝ってたが)。その後、マツイは幼稚園に入学するというオチになった。
最後のコマで教訓「勉強もほどほどに」と締められた。
※3・・・クワタに「大ボケを通り越している」と飽きられている。
※4・・・占いの際に「どうすれば監督になれるか」と相談したことで、ナガシマに
「キサマ俺に辞めろと言うのか!?」と殴られていた。
※5・・・その後ネット上でアンチからの蔑称として定着。現在では「由伸=パンダ」の図式が定着している。
※6・・・オカジマだけでなく、ミナミやキムラも改造させられた。まさに哀しき改造。
※7・・・何故か絶滅したはずのモアやマンモスが生息している。
※8・・・誘拐されたのはマツイ・クワタ・キヨハラ・マツザカ・ナカムラノリ・ろーずの6人。
いちろうも誘拐しようと企んでいた。最後はマツイとクワタによって野望を潰された。
※9・・・その際、クワタにかつての悪事の一部を暴露され開き直ったことがある。
3巻の「呪いのたたり」(ボールの怨霊となってマツイをビビらせようとしたが、
たたりの事を忘れたマツイにかみつかれたシーン)と4巻の「クリスマスプレゼント」
(バットに化けてマツイをタコ殴りにしようとしたが、マツイがそれに気づかず
焚き火用に燃やされたシーン)。
※10・・・実際に元木大介本人はラーメン元福というラーメン屋を開業したが後に閉店した。