概要
コロコロアニキにて復活した「かっとばせ!キヨハラくん」が主人公のモデルとなっている清原和博の逮捕によって休載処置が執られた為、代作として第5号で掲載された河合じゅんじによる「アンサー作品」。
いつものギャグ漫画ではなく、ドキュメンタリー風に清原被告の事件後の作者の心情を描いたものとされている。
吹き出しのセリフは河合じゅんじの最後部分たった一つしかなく、これまでの作風と真逆の切ない描写となっている。
あらすじ
何らかのショックの為か原稿執筆が手に付かない漫画家がふらっと見かけた少年野球のハツラツとした試合と、「3番ユニフォームの少年」がホームランを決めてチームメイトに笑顔で迎えられる光景に「いつかのホームラン」と重なった彼の目には・・・。
こぼれ話
河合じゅんじの公式ウェブサイトにて不定期で更新される「じゅんじの一日」にて、薬物報道後の2016年2月の初めに編集者との2度目の打ち合わせをし、この月で差し替えの「いつかのホームラン」を執筆した。本人は「大変でした」と語る。
不安を抱きながらも、漫画のネームは普段なら7日から10日までかかったのが、僅か3日で完成し、しかも編集者から修正も無く1発オッケーが出たという。
月一回に掲載する野球週刊誌などのイラスト、コラムの仕事も重なり更にギャグ作品ではないので
少年野球やソフトボールのコーチングをする時間調整も全く出来ず、丸一日の休みも無く多忙を極め、執筆に取り組んで3週間くらい経つと、気にならなかったラジオの雑音が耳に入りやすくなったり、仕上げトーン貼りに3日も時間がかかってしまった。
原稿完成前日ではあまりの疲労とストレスで頭がクラクラしながらもトーン貼りを終え完成させた。
完成後は10時間以上の睡眠をとったことから、妻に「大丈夫かと思うくらいのすごいイビキ」と心配された程、モデルとなっていた元野球選手への心情を含めて労苦が絶えなかった作品でもある。