グレート巽
日本最大級のプロレス団体である「東洋プロレス」の社長であり、松尾象山と互角に戦いうると称される最強のプロレスラー。本名は巽真(たつみまこと)で年齢は39歳。
圧倒的なカリスマ性と見る人を惹き付けてやまない華を持った天性のエンターテイナーだが、修羅のような人生を送ってきた強者であり、必要とあればどんな汚い手も平然と使える苛烈さと、プロレスを心から愛する純粋さが同居した難物である。
格闘家としては技巧派であり、数々の技を極めた当代一級のレスラーだが、どんな打撃にも耐えきるタフな肉体も特筆すべきものがあり、フィジカル面においても隙が無い。
豪放磊落でさっぱりした性格をしているが、その反面現実をしっかり見据えたシビアな人生観の持ち主であり、色んな意味で大人びた人物。ことに「真剣勝負」というものに並々ならぬ拘りを持っており、安易にこの言葉を口にした者には苛烈な仕打ちをすることもある。自分勝手で理不尽なところがあり、可愛がっていた愛弟子であっても無様な負け方をすれば掌を返して冷遇するなど、他人の人生を屁とも思っていない節がある。
キャラクターのモデルは言わずもがなアントニオ猪木。
過去
元々はブラジル移民であり、陸上競技で活躍していたところをたまたま巡業に来ていた国民的プロレスラーの力王山に見いだされ、彼の導きで日本プロレス界に入った。
アメリカでの修業時代に地下プロレスで親友を殺してしまった過去があり、そのことから「真剣勝負」という言葉に敏感になった。
漫画版では大幅にオリジナル要素が加わっており、アメリカ修業時代編において最強の地下プロレスチャンピオンである泣き虫サクラとの死闘を演じている。この対決は漫画版餓狼伝の中でもファンからベストバウトに推されることも多い名勝負である。