概要
CV…中井和哉 (ゲーム『餓狼伝 Breakblow』、『餓狼伝 Breakblow Fist or Twist』)
格闘小説餓狼伝の主人公。
強い相手を求めて日本全国を放浪している31歳の格闘家である。
空手を主体とし、キックボクシングやムエタイの打撃技も習得している。だが、25歳の時にプロレスラーに敗北して以来、サンボ、古武術などの関節技も貪欲に吸収するようになった。
形式張った試合よりも野外でのストリートファイト、いわゆる野試合を得意としており、ルール無用の実戦で空手を磨いた”実戦の雄”として知られている。空手・プロレス・古武道といったあらゆるジャンルの猛者達と真剣勝負を重ねてきたことから、松尾象山やグレート巽のような大物から注目されている。
負けることも迷うこともあり、時には将来のことを考えて不安を覚えもするが、それでも気づくと戦いに戻っているという性格をしている。やがて真剣勝負というものの意味を深く考えるようになり、目など急所を狙った攻撃も解禁している。
かつては日雇い労働などをして収入を得ていたが、格闘家として人気が出てきてからは、ファイトマネーで生計を立てられるようになった模様である。
主人公ではあるが、餓狼伝という物語が群像劇であるため彼がメインを張るエピソードは意外と少ない。出番が他の登場人物に比べてとりわけ多いわけでもなく、狂言回しや読者目線での解説役をすることもしばしば。特に板垣恵介の漫画版では北辰館の雄である堤城平と名勝負を繰り広げて以降は出番がほぼ北辰館オープントーナメント戦の観客役であり、扉絵では毎回出ていることからファンから冗談交じりに「餓狼伝のグラビア担当」と呼ばれていた。北辰館オープントーナメント編が終了した後に満を持して野試合を開始するも、直後に漫画版が長期休載に入ってしまい、最後のページで新キャラに芸術的なまでの投げ技を決められるというネタっぷりを見せつけた。