ストーリー
「30年間、東京を怪獣から守ってきたおじさん巨大ヒーローは、経営不振に陥っていた!新世代の巨大ヒーローのイケメン化、エンタメ化、そして古きヒーローの老化…。時代の波に取り残された時代遅れヒーローに生きる道はあるのか!? 」(少年ジャンプ+より)
用語
巨大ヒーロー
怪獣に対抗するために巨人になった人間。東京23区それぞれに巨人が1人ずつ常駐している。多くは民間事業者であり、生活にかかる莫大な費用を賄う必要がある。しかし、巨大ヒーローのスポンサーにつく企業は多く、巨人プロレス等の興行が人気を博しているため、金銭的に困ることは少ない。なお、巨人になるためには怪人対策庁の認可を得る必要がある。民間事業者の巨大ヒーローには武器の所持が認められておらず、怪獣とは素手で戦わなければならない。
怪獣
30年前より東京の上空から襲来して、街を破壊しながら人類に降伏を迫る怪獣。人間と似通った体型をしているが、頭部などは様々な動物のものである(ワニ、イヌなど)。基本的に素手で戦うが、刺突武器やハンマーを使って戦うものもいる。斬撃や砲撃は効かないため、打撃が有効である。敗北すると体を気球のように膨らませて上空に逃げていく。現在は怪獣対策が確立されているため、避難を終えたら観戦を楽しむ人々が多い。ただし、依然として人類の脅威である。
主な登場人物
後醍醐 ダイゴ (ごだいご だいご)
地球最初の巨大ヒーローの男性。怪獣が襲来し始めた30年前から活躍している。防衛活動の管轄は大田区だが、怪獣が全く来ないため知名度が低い。生え際の後退が目立つアラフィフで、性格は優しく温厚。笑顔を絶やさないが、顔にはいくつもの傷痕が残っている。戦闘時の服装は、安全ヘルメット、手拭い、軍手、腹巻き、ニッカポッカ、地下足袋という土木作業員のようなスタイル。
小金井 鈴 (こがねい すず)
「巨大ヒーロー・後醍醐ダイゴ」の経営をアドバイスしているコンサルタントの女性。20年前、近所に怪獣が出現した際、ダイゴに助けられた経験があり、恩返しをしたいと考えている。疎開先から東京に戻ってきたばかりであるため、巨大ヒーロー業界については疎い。
青空 アキラ (あおぞら あきら)
最年少の巨大ヒーロー。年齢は17歳。防衛活動の管轄は品川区。史上最年少の15歳で巨大ヒーローデビューした規格外の天才。巨人プロレスで大人気。蹴り技が得意。
メガ・ロック
ロックミュージシャン風の巨大ヒーロー。防衛活動の管轄は目黒区。襲来した怪獣に対して、歌いながら意思疎通を図ろうとする変わり者。常に所持しているギターは鈍器としても使用される。
豊川 ジュウゴ (とよかわ じゅうご)
東京郊外で発見された記憶喪失の怪獣。サイに似ている。刷り込みで警官の豊川巡査に懐いており、凶暴性がないため捕虜として隔離施設に軟禁されていた。後醍醐ダイゴと接して巨大ヒーローを志し、巨大化免許の学科試験を通過し、地球人として帰化した。真面目な性格で礼儀正しい。
仁印 (じんじるし)
怪獣対策担当大臣を兼任する巨大ヒーロー。防衛活動の管轄は千代田区。衝撃発電拳鍔「へきれき」を使用し、電撃を備えた拳を放つ。2年前の怪獣との戦いで妻と息子を失っている。
円満堂 金之 (えんまんどう かねゆき)
巨人にして総理大臣。支持率70%。側近に対して、地球上の各地で起きている異変について事情を知っているかのように嘯き、「地球の最後」を見届ける日を楽しみだと語る、謎の多い人物。
ジャイアント・ジャスティス
「ジャスティス星からやってきた正義の巨人」という設定で長年活動している覆面の巨大ヒーロー。防衛活動の管轄は中央区。技名を叫びながら戦うが、なぜか実際に繰り出す技とは異なる。過去の戦いで顔の左半分が焼け爛れており、人々を怖がらせないため素顔を隠して続けている。
番場 バク (ばんば ばく)
怪獣対策庁の認可を受けず勝手に巨人になった少年。名古屋在住。元々札付きの不良少年だったが、2年前に新種の怪獣が出現したときに突然巨大化して以来、怪獣と戦い続けている。ある日を境に横暴に振る舞い始め、名古屋市民を困らせている。一般的な巨大ヒーローより一回り大きい。