概要
本作におけるもう1人の主人公的存在。
聖剣に選ばれた勇者。かつて魔界の門を封印し英雄としてすべての人間に崇められている。
だが、封印は3年で解かれ再び討伐の旅へ出ようとした矢先、トウカの悪魔用の罠として設置していた落とし穴(しかも釣る為の餌として肉を側に置いていた)に引っ掛かったことで(しかも肉を目当てに釣られて)そのまま死亡。遺体はチェザ村の村人達によって埋められたが、アンリの手によって肉体にトウカの魂を宿された。
以降はトウカの仮の肉体として使用されているが、死体なだけにゾンビの如く腐敗しており、骨が露出したり殴られた拍子に眼球が飛び出たりする。
また、トウカの魔力が低い為に肉体の再生も不可能であり挙げ句の果てには生きたまま白骨化してしまった事もあるが、魔漏症によって最大の魔力を宿ったマルグリットの涙を浴びた事で身体は完全に復活した。
実は魂は聖剣の中に未だ存在しており、トウカ達を見守っていた。
そして魂が抜けているトウカの肉体を借り受けることで時間制限はあるものの復活出来るようになった。
魔王を討伐した彼はネクロマンサーたちが魔界の瘴気がなければ生きられない事実を知ってしまい「魔界の門」を半端に封印してしまったのが冒頭の事情である。
また、王国の重大な秘密を知ってしまいどうしたら良いかも分からず人造聖剣の製造を初めとした対策に奔走するもその全ては場当たり的な対処でしかなく、迫りつつあるタイムリミットと自責の念に心は軋みを上げていた。
そして、魔界の門は開かれ訪れた村で落とし穴に掛かった時、容易く脱出出来るものの「死ねば楽になれる」とふと訪れた死への誘惑に負け命を落とした。
彼の死因は、事故死ではなく自殺であったのだ。