概要
プロフィール
誕生日 | 9月13日 |
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身長 | 不明(150cmのスヤリス姫より小柄) |
種族 | 魔蟲族 |
カイコガの一族の魔物で、魔法が使える魔女。
初登場時点では「元」十傑衆であり、魔王タソガレと方針が合わず退職していた。後に魔王からのオファーもあり復帰、十傑衆に再着任する。
容姿
非常に小柄で見た目は完全に少女。ショートカットのような頭には2本の触角が生えている。
背中には大きな翅があるがこれだけでは飛べず、道具や魔力で補助することで飛行可能。
魔女らしく大きな帽子をかぶっていることが多い。
人物
魔女であり、魔法のエキスパート。
この世界における魔法と魔術は似て非なるもので、魔術が「魔力と引き換えに大いなる力や物資を使役する技術」なのに対し、魔法は「自らの魔力で直接様々なことを発動させる」力技。
ほぼ才能に左右されるため、魔術師は数多いが魔法使いは段違いに少なく、希少な人材であると言える。
しかし元がカイコガなせいか大変な小食で、体力は極小。MPが高くHPが低いタイプか。
正確な年齢は不明だが、姫の祖母(50年以上前に王女だった)と同年代であり、60代の魔王タソガレを「坊ちゃん」、ハデスやポセイドンを「神族のボウズ共」と呼ぶ。
とはいえ、タソガレなどは魔物としてはまだ若輩の年齢に当たり100年ほど前からいると噂されるネオ=アルラウネや周囲からも年寄り扱いを受けるあくましゅうどうし(最低でも500歳以上)と比べて魔物としてどの程度の世代なのかは明確にされていない。
性格
多少難があり、何かと気難しいのか幹部たちも面会をためらうほど。
さらに人間嫌いとして知られており、特に人間の王族を目の敵にしていると周囲からは認識されている。
かつて十傑衆だった頃を知る者は「少しでも人間の話をすると怒る怖い人」「御意見番って感じ」などと語るが…?
戦闘スタイル
未だ戦闘描写がないため詳細は不明。だが魔女であり、魔法を駆使すると思われる。
色々と祭り上げられた挙げ句に十傑衆に推薦されたようだが、魔法のエキスパートなのは事実で強さは本物。
かつてカイミーン王国で騒ぎを起こした際、大勢の人間(おそらく王国の軍隊や騎士など)に追われて命からがら逃亡した経験がある。
少なくとも、単独でそこから逃げおおせるだけの能力は有していた様子。
趣味嗜好
飴やチョコなどの小さくて甘い物が好物。葉物のサラダも好き。
趣味は編み物、裁縫、農作業などの割と地道な作業。
物作りの延長なのか、魔法アイテムを作成することも。作中では「魔法の糸車」と「人体を小型化するアイテム(名称不明)」が登場したが、不具合などもなく作動している。
確執の実態とその後(ネタバレ注意)
以下は単行本20巻以降のネタバレを含みます
シルモスの「人間嫌い」は、スヤリス姫の祖母・アムリスとの交流に端を発する。
アムリスがまだ王女だった50年以上前、シルモスは人間の王族の鼻を明かそうとちょっかいをかけていた。しかしアムリスは怯えることなく、二人は会えば悪口を言い合うような関係に。ところがある日、ちょっとした行き違いが起こり交流は途絶してしまう。
それから50年以上、シルモスはあの「姫」に会うこともなく、心に引っかかりを残していた――
――と書くと深刻な確執に見えるが、要するに愛憎入り組んだ複雑な感情を拗らせたツンデレ対応である。
どのくらい拗らせているかと言うと、アムリスの孫であるスヤリス姫に手を握られ見つめられるだけで力が抜けるレベル。
作中で魔法の糸車をめぐる騒動が起き、その中でスヤリス姫から「アムリスは魔女に会うことを楽しんでいた」「ずっと大切な思い出として語っていた」と聞かされる。シルモスはわだかまりを解き、アムリスが今も健在で元気にしていると知ると、早速会いに行くのだった。
その後、お互いに歳を重ねたことで多少丸くなったのか、アムリスと親しく友人付き合いするように。人間の王族であるアムリスを魔界の観光地へこっそり連れて来たりもしており、それを知った魔王に大変な衝撃を与える。
しかしただ遊んでいるわけではなく、自分の気持ちや過去としっかり向かい合った結果、人間と魔族のことを逃げずに考えられる十傑を目指す覚悟を決めた。
ただし拗らせているのは相変わらずで、スヤリス姫と話してはダメージを受け、その姫に瓜二つのさっきゅんを見かけては倒れ、何でもない日常会話の中の単語からアムリスを思い出しては赤面してしまう始末。
しまいには姫によるアムリスの物真似で死亡。その有様は、あのあくましゅうどうしにすら「(自分は)あそこまでひどくない」と思わせた。
ちなみに、魔王城の魔物たちは皆スヤリス姫のことを「姫」と呼ぶが、シルモスは「孫」と呼んでいる。
死亡した際はシルクのアイテムを多数ドロップし、それらは姫の寝具として気に入られた。
以降も28巻354夜にてアムリスに洗脳されかかっている節があるなど、彼女との関係性に複雑な心境を抱いている。