概要
じん(自然の敵P)による楽曲シリーズカゲロウプロジェクトに登場するキャラクター如月シンタローとコノハの腐向けカップリング。
PV等二人でセンターに据えられることや関連性を匂わせることが多い。
この2人の友情とその出会いと別れは物語の中で大事な要素の一つと言えるかもしれない。
- コノハの肉体は二年前に亡くなったと思われていたシンタローの高校時代の先輩にあたる九ノ瀬遥のものである。しかしコノハと遥の人格は全く別のものであるため、シンタローは2人を全くの別人であると認識している。遥がコノハをどのように認識しているかは2015年11月現在不明である。
- ジャンル初期(〜2014年春頃まで)、伸遥とシンコノ、シン黒コノは九ノ瀬遥とコノハ、黒コノハの肉体が同一であることから同一のカップリングであったり、セットで扱われることが多かったが、別人格であることが明確になった近年は、差別化されることも増えてきた。
- 腐向け要素の無い2人のコンビタグに無表情コンビというものがあるが、小説版やアニメ版のコノハは微笑むことも多い。(逆に、MVでの展開が主流であった頃、ファンの間で2人が無表情キャラの印象であったことがよくわかるタグでもある)
以下、各ルートでの描写について
ルートの時系列はメカクシティアクターズOP曲「daze/days」に付属してきた年表により、
MV(※1)→漫画→小説→メカクシティアクターズ
であるとされているが、設定の後出しジャンケンがいつでも可能な本作において絶対のものはないことを前提としておくと気持ちが楽になる。
- ※1)楽曲によってはこの位置に当てはまらないもの存在する
MV(完結済み)
ロスタイムメモリーMV
お互いの拳をぶつけ合う描写があり、他のメカクシ団のメンバーとはまた違う信頼関係にあるのではないかと思われる。
このシーンはMEKAKUCITY V'sのSTORYBOARD BOOKの絵コンテで説明がされており、腕を上げるシンタローを、よくわからないままコノハが真似しているカットのようである。
サマータイムレコードMV
シンタローに手を引かれてシンタローの部屋から連れ出されるシーンなどがあり、仲の良さが窺える。
またシンタローが横を向いたまま少し寂しそうにコノハに目線を向けるカットがある。
漫画(完結済み)
4巻で冴える蛇に身体を乗っ取られたコノハとシンタローの接触があるのみ
小説(完結済み)
カゲロウデイズⅢ-the children reason-
シンタローは遊園地からの帰り道、救急病院に搬送されるヒビヤとその付き添いのコノハに遭遇し、エネの頼みで病院に向かう。その後流されるまま共に行動するようになり、コノハの身体能力の高さを目の当たりにしたり、その不思議な性格に触れることとなる。
この巻で2人は同じ部屋で寝ていたことが分かっている。
カゲロウデイズⅣ-the missing children-
シンタローが崖から落ちそうになったところをコノハが助け、九死に一生を得ている。
コノハがシンタローを友達と呼んだり、シンタローがコノハにコーラを奢るなど2人の仲が急速に深まったことがわかる。
カゲロウデイズⅥ-over the dimension-
シンタローがコノハについてあることを遥から頼まれ苦悶する様子が描かれている。
アニメ メカクシティアクターズ(完結済み)
act5
シンタローが街頭でヒヨリ達を探すコノハと盛大に衝突し、初対面ながら息のあった会話を繰り広げている。
act12
コノハの現状を訊ねられたシンタローが、遥の願いを叶えるための彼の頑張りをこれまで見守ってきたと思われる受け答えをしている。また、そうすることでコノハの命が役目を終えようとしている(後述)ことについても言及している。
全てが解決し、コノハが事実上消滅してしまった後、シンタローだけが夏の陽炎のようなコノハの気配を感じる様子が描かれている。
シンタローは他の団員とは違い、「目に焼き付ける」能力で全てのループの出来事を記憶している。アニメルートでコノハとの関係は希薄であったとしても、数えきれない程繰りかえしたであろう全てのループで彼にとってコノハがとても大事な友人であったことがじん氏のインタビュー(下記の【参考記事】参照)でも語られている。
コノハ側はアニメルートの記憶しか保持していないため、シンタローと友人であった記憶は無いと思われる。最終回で2人が言葉を交わす描写が一切無いのも相まり、カップリング的な観点から2人の最期は酷く辛いものでもあるだろう。
- 【参考記事】[前略]今までのすべてのループでのコノハとの思い出をいっぱい覚えていて……だからたぶん、めちゃくちゃ淋しがっていると思います。かと言ってシンタローがそのことをみんなに話すことはあるのか……それは僕にもわからないです。(別冊 spoon 2Di vol.53 じんインタビューより抜粋)
友達と遊ぶと消えてしまう?
九ノ瀬遥は死後カゲロウデイズに干渉したものの、精神が貧弱であったために肉体から弾き出された。彼を蘇生した「目を醒ます蛇」は遥の「友達と遊ぶ」という願いを叶えるために、肉体を動かすための一時的な人格を作った。それがコノハであると考えられる。(またこれらの一連の流れは自然に起こったものではなく、冴える蛇の策略によって引き起こされた可能性がある。)
このことから
- 「友達と遊ぶ」という願いを成就すること
- カゲロウデイズ内に残留している遥の精神を肉体に戻すこと
以上のどちらか二点によってコノハの人格は自然と消滅する構造になっていると予想出来る。
つまりメカクシ団の団員になるとき、カップリング的な観点から言うならばシンタローとコノハが友情を育む仲であるとき、コノハの消滅は必然であるともいえる
本カップリングの魅力の一つに、この悲劇性があると言っても過言ではないだろう。
最も最終ルートに近いとされているメカクシティアクターズの世界で、シンタローがコノハと友人にならなかったことを念頭に置くと、それより以前の世界であるとされている小説や漫画で、2人の関係性がどのように描かれていくのか期待せずにはいられない。
余談
キャラクターデザインを手がけるしづ氏は2人を並べて描くことを好んでいることを公言しており、集団絵でも度々2人が並んでいることが多く、既に削除されている過去のtumblrの投稿でもそのようなものがいくつか見られた。雑誌のインタビューによると「仲良くしてほしい」との意図をこめているとのことである。ファンとしては氏の作品に今後も陰ながら注目して行きたい。
- 【参考記事】なんか……「仲良くしてくれ」みたいな(笑)。[中略]シンタローとコノハは小説4巻でいろいろあるので仲良くしてほしいなという思いがあります。(アニメージュ2014年5月号 しづインタビューより抜粋)
そうですね……コノハという存在は消滅してしまいます
コノハが消滅してしまうことに関して、ファンの間で度々話題にされる「そうですね……コノハという存在は消滅してしまいます。」という文言がある。これは前述した別冊 spoon 2Di vol.53でじん氏が答えたものである。本誌はコノハと遥がどういった構造で別人格であるのか、抽象的な表現ながら回答もされており、メカクシティアクターズの最終回を理解する上での助けになることは間違いない。
余談2
メカクシティアクターズact9のロスタイムメモリーの映像は小説や漫画、MVの映像も交えた上でシンタローとコノハ(、遥、黒コノハ)との関係性に焦点を当てた映像編集がされており、シンタローの物語の中でコノハの存在の大きさを感じられる仕様になっている。