ここでは、ジェラルド・R・フォード級空母の一番艦について解説する。
概要
ジェラルド・R・フォードは、ジェラルド・R・フォード級空母の一番艦である。40年ぶりの新型空母で、2017年6月米海軍へ引き渡され、同年7月22日に就役した。艦番号はCVN-78。母港はノーフォークに置かれ、訓練を経て2020年頃には本格運用が開始される予定。
艦名由来
近年の米海軍では、海軍に貢献した人物の名前を空母につけており、例としてニミッツ(海軍元帥)、ヴィンソン(下院議員;海軍の兵力整備に尽力)、レーガン(大統領;600隻艦隊構想で有名)などが挙げられる。フォードは海軍軍人としてインディペンデンス級軽空母『モンテレイ』に勤務した経験があり、さらに大統領を務めたことから、新型空母の艦名に彼の名が選ばれたのだと思われる。
特徴
ジェラルド・R・フォード級で唯一、DBR(二周波レーダー)を搭載する。しかし、空母に搭載するには過剰性能で、運用維持にも費用がかかるため、二番艦からはEASR(エンタープライズ対空捜索レーダー)と呼ばれる、レイセオン社のAN/SPY-6(V)の技術を流用した新型レーダーを搭載することとなった。大きな発電量を持つ原子炉を新たに搭載し、数々の新機軸を導入している。
その他の詳細については、ジェラルド・R・フォード級の記事を参照されたい。