スサーナ・ブルースタイン
すさーなぶるーすたいん
茶色の毛髪と青い瞳を持つ少女で、代々優秀な軍人を輩出してきたイギリスの名門ブルースタイン家の娘。両親も共に軍人であり、その家系に倣い、軍人となるべく育てられるのだが、本人は至って普通の女の子。
当初は、技術職である【エンジニア】になる事が目標であったが、両親(特に父)から母のような軍人になる事を強く望まれた。 自身もその重圧と義務感に逆らう事ができなかったため、エンジニアに近い職業という事でランパート・アーマーのパイロットを志願していた。候補生の中では座学に優れる。(本人曰く、物理学が得意で、機械のデザインにも興味があると語っている。)
セラフィム候補生に選ばれたのには、軍人家系の推薦が関係していた模様。
インテグラル・システムに最も適性があると判断され、セラフィムの正規隊員に選出されるが、グールに襲われたショックでインテグラル・システムの適合実験で拒否反応を起こした(小説版では、インテグラル・システムの予備訓練中にグールと接触した)事で、隊員を自ら辞退する。
その後、秘密保持のため記憶消去手術を受け除隊、皮肉にも、仲間との記憶を手放し正規隊員を辞退した事は、それまで親の言いなりで軍の道を進んで来た彼女が、初めて自分の意思で自分の道を決定した結果によるものとなった。セラフィム配属時の階級は准尉(アニメ版での呼称は「候補生」のまま)。
手術後は、手術による後遺症やショックから完全に回復していないため、地球送還前に軍関係の末端組織に配属され監視されており、みさきやキリとも寂しい形で再会を果たしている。
その後、軍に呼び戻され(軍籍に復帰した訳ではない)、ライアー、キリと共に量子コア内へみさきの探索にあたる事となる。
記憶の抑圧が完全でないため、時折記憶が戻り掛けていたが、メディカル・ルーム内で自身の手術記録を見つけた事で、自分の消された過去を知った。
その事で一時は困惑するものの、「今度は逃げない」と、ライアー達と共に進む事を決意、エクソダス実行のための重大な任務を与えられる。
エクソダスの後、惑星移住計画の再開に向けた恒星間宇宙船のエンジニアリング部門に志願し、スタッフの一人として計画に参加する事となる。
野崎透氏による小説版では、アニメ版と同じ理由で記憶の抑圧が働いているかを監視するため、ウォッチャーズ・ネスト居住区で機械整備の作業員として勤務していた。
記憶が最後まで戻る事はなかったが、ライアーの計らいにより父とのわだかまりを解消する機会を得る。
父は軍の准将の階級を持つ人物であるが、物腰が柔らかい人間である。一人娘に軍人の道を半ば強制的に歩かせてしまったことに後悔していたことが明らかになった。