概要
1999年にオーストリアのシュタイアー・マンリッヒャー社がジェフ・クーパーのスカウトライフル構想を工業製品として実現する為に開発した多目的軽量スナイパーライフル。
軽さとコンパクトさ、当時としては珍しい合成樹脂技術を多用したストックと視界を優先したローフォワードマウントの低倍率スコープが特徴。
老店舗らしい工業力を発揮したおかげで完成度が高く、現在はスカウトライフルのスタンダードとして普及している。
最初はスカウトライフル構想が提唱した308ウィンチェスター弾の使用を想定していたが、後に5.56×45mmNATO、6.5mmクリードモア、7mm-08レミントン、7.62×51mmNATO、.223レミントン、.243ウィンチェスター、.308ウィンチェスター、.376ステアーに対応した。
主なバリエーション、派生型
エリート
法執行機関の市街地戦術市場向けに設計された近代化改修型モデル。
スカウトとの違いは、延長されたSTANAGタイプのマウントレール、SSGタイプの拡大されたボルトハンドル、調整可能な頬当てとバットパッド、570mmのライフリングがきつく掘られたヘビーバレルになっており、高い銃口初速を生み出すことができる。
弾薬は5.56 NATOと7.62 NATOの2種類が用意されているが、要望に応じて7mm-08レミントンで特別注文することもできる。
RFR
2017年に発表されたリムファイアモデル。スカウトサバイバルとも呼ばれる。
スカウトとの違いは、510 mm(20インチ)のヘビーブルーバレル、全長900mm、重量3.3kg、10発入りの金属製ボックスマガジンと、ストックの収納キャビティに隠すことができるオプションのサバイバルナイフが付属している。
.17HMR、.22LR、.22WMRの3種類の弾薬に対応している。
フィクションでの使用
スペックオプス:ザ・ライン - FPSのベストセラー「スペックオプス」シリーズの10作目。ステアー・エリートが使用できる。
レインボーシックスベガス - 特殊部隊レインボーの隊員としてテロと戦うFPSシリーズの4作目。「SCOUT TACTICAL」としてエリートが登場。
BF4 - FPSの金字塔バトルフィールドシリーズの第10作目。「SCOUT ELITE」として登場。キャンペーンではEp.3:ワニ狩りの中盤辺りで入手できる。
BFH - FPSの金字塔バトルフィールドシリーズの第11作目。「SCOUT ELITE」としてエリートが登場。
ドールズフロントライン - 民間軍事会社に雇われた指揮官として、会社の備品である自身が使用する銃と同じ名を与えられたアンドロイド「人形」を指揮して災難を乗り切るシミュレーションゲーム。スカウトの名が与えられた人形が使用する。
性能
全長 | 980mm |
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銃身長 | 482mmまたは508mm |
重量 | 3.0kg |
使用弾薬 | .308ウィンチェスター弾(7.62×51mm) |
装弾数 | 5または10 |
口径 | 30口径 |