「ようしゃしないからな!」
概要
CV:坂本千夏
英語版キャスト: ピート・バローズ(初代)、フランク・フランクソン(2)、クリスピン・フリーマン(サルバト〜レ)、チャーリー・シュラッター(3、ピポサルアカデミーア)、ディー・ブラッドリー・ベイカー(サルゲッチュP)
サルゲッチュシリーズに登場するピポサル達のリーダー(ボスではなく、3でピポサルたちのボスと呼ばれた際には「ボスではない!偉大なるリーダーだ!」と訂正している)。
一人称は1と外伝作品やメディアミックス版では「オレ」、2と3では「ボク」と安定していない。
元は人気者の白い子ザルだったが未完成のピポヘルを被ったことで悪い心が芽生え、ピポサル達を率いてサルの世界を作るために暗躍することになる。
しかし、第1作でかつて自分が普通のサルだった頃にいた遊園地やそこで働く人々についてカケルから話を切り出されて説得された際は「ふざけるな!あんなほのぼのした所、二度と帰るもんか!」とムキになって帰る事を否定しつつも、育ててくれた恩義を忘れられずにいる節が見られた。
「ミリオンモンキーズ」では怪我をしていたハルカを手下のピポサルに手当てさせ護衛するように命じるなど、場合によっては人間相手でも優しく接することもある……が直後には『猿に助けられるか弱い人間!良い眺めだよなぁ!』と小馬鹿にした余計な発言をしたせいで恩を感じていたハルカからも反感を買っていた。
自分やピポサルに絶対的な自信を持っているプライドの高い性格で人間を見下しているものの、所詮は元小猿なのか地球を真っ二つにしたらどうなるかについて考えが及ばない等おバカな所や詰めの甘い所も目立ち、そのせいで人間にも毎回敗北している。
ピポサルからの忠誠も怪しいところがちらほらあり、「サルバトーレ」ではスペクターそっちのけでバナナの奪い合いになったり「ミリオンモンキーズ」ではニセスペクターに乗っ取られても気付かれずに逆に偽物扱いされている。
このことから本人が自称する偉大なリーダーというよりは力はある多少賢い悪ガキと言った方が近い。
1作目ラストでカケルにゲッチュされて元のサルに戻っているが、その後も何かしらの理由で復活を果たしている。
大抵のサルゲッチュシリーズでは彼をゲッチュすることが最終目的となっており、シリーズ恒例のラスボス(サルバト~レやミリオンモンキーズ等を除く)。
ミリオンモンキーズでは戦いにもユーモアを忘れないことを大切にしている(なので今作のピポサル達の武装蜂起や巨大ロボや空中戦艦の様なあまりにも本気過ぎる戦法は主義ではないという事)と口にしているが、ナツミには「所詮お猿のすること」と言われる始末である。
アニメ版でのスペクター
アニメではナツミの可愛がっていたサルのクータがピポトロンJ達により無理やりスペクターへと変貌させられてしまった設定になっている。
ゲームシリーズ同様にサルによる地球の支配を目論むが、カケル達にゲッチュされたピポサル達が平和な暮らしを享受している事を知り、最終的にはクータとしての心を取り戻す。
しかし、2期の12話でカケルやピポトロン達を上手く誘導してエネルギーを集めた結果、「完全体スペクター」として復活。
1期の彼はピポヘルに宿っていたであろうスペクターとしての人格が身体を乗っ取っていたらしく、今回復活したスペクターはクータとは別個の存在となっている。
復活後は人間をピポサルに変貌させてしまう人類サル化現象を引き起こすべく、再びカケル達の前に立ちはだかる。
ゲーム以上の悪役ぶりを発揮しており、ピポトロン達を利用した後に切り捨てたり、カケル達を人質にしてハカセを追い詰めて時限転移マッシィーンを作らせようとさせるなど冷酷非道な悪役として描かれている
……が、このことを知ったカケルたちに挑発された結果、自分から出て来て勝負を挑むなどやはり詰めの甘い所がある。
能力
ピポサル同様ピポヘルを被ったことによって賢くなっているが、中でもスペクターは人間のそれを遥かに上回る知能を手に入れている。
超能力にも目覚めており、戦闘の際はバリアやレーザー、衝撃波といった超能力を行使して襲ってくる他、洗脳によって対象を操る事もできる。
知能が発達した影響で機械の扱いにも長けており、ミリオンモンキーズでは超能力を使わない代わりにガチャメカを使って戦う。
火力の高いギガランチャーやエネルギーを消費せずに反射できるリフレクボーの存在からコロシアムモードでは無類の強さを誇るが、ストーリーモードでは足の速い青ピポサルの存在から使われる機会が少ない。
漫画
漫画版ではヒカルと共にメインとなるキャラとして扱われる。
概要のようにピポサル達のリーダー…なのだが、漫画では肝心のピポサル達は彼の指示をガン無視しており、ナレーションの文章に『リーダーの資格なし』と言われた事もある。
ボケ、ツッコミどちらもこなし、特にウッキーファイブとの絡みではあまりのマイペース&バカさ加減に毎度毎度キレ散らかすのがお約束。
また、アイドルグループのプロデューサーも勤めた事もある。その際のグループ名は【SBS48】(元ネタはもちろんこのグループ)。彼によれば、
S→スーパー
B→ビッグ
S→スペクターズ
という事。しかし上記に示した状況のせいか、ヒカルからは、
S→スーパー
B→バカ
S→サル軍団
と言われる始末に…スーパーしか合ってない。
しかし彼もやる事はやる。特筆すべきは最終話。
地球に隕石が迫るというありがちな内容であるものの、彼は単身ロケットに乗り込み隕石に突撃、爆散。そのまま命を落とした…
かと思いきや、ボロボロになりながらも生きていた。地球の危機を守った彼はヒカル達やピポサル達だけでなく、全ての人々(と読者)から感謝された。
「オレは、死なねー!」
…まぁ、その後地球に帰れなくなるというオチが待っているのだが。
とにかくかっこいい奴なんだよ!!