概要
JR西日本が瀬戸大橋線開通時に団体列車・臨時列車用として製造したジョイフルトレイン。この手の車両にありがちな改造車ではなく完全新造車で、3両編成1本が登場した。
快速マリンライナー用に製造された213系のグリーン先頭車、クロ212形と同仕様の車体となったが、電動車は213系ベースではなく、211系ベースとなっている。これは車体が普通鋼製な上、内装が豪華なために重量が嵩んだため、電動車の比率を上げたことによるもの。高松方先頭車はクロ212形(1000番台)としたため、車両形式は「211系・213系の混成」という扱いとなった。(もともと、213系は211系の横須賀線でのMT比調整のための車種として設計されていたことから特性も揃えられ、混結も当初から可能である。)
岡山方先頭車 | 中間車 | 高松方先頭車 |
---|---|---|
クモロ211-1 | モロ210-1 | クロ212-1001 |
基本は団体・臨時列車に使われたが、クモロ211形+モロ210形とクロ212形に分割して快速マリンライナー運用にも使われた。(当初はむしろこのほうが主目的だったともいえる)
マリンライナーが223系(JR西日本)・5000系(JR四国)に交代した後も団体・臨時列車としての使用されたが瀬戸大橋線での長年の走行から鋼体に塩害による腐食・老朽化も進み、2010年3月に営業運転を終了、同年6月に廃車された。
関連タグ
ゆめじ:表記揺れ