概要
漫画不徳のギルドに登場する魔物。フエテという魔物のネームド。
同族と通じ合えず孤独であった所にサンやマスラオウと出会った。
人物
容姿
フエテの通常個体よりも凛々しい顔立ちをしている。髪はあまりまとまっておらず後ろに流している。
最初は服を着ていなかったが後にマスラオウに指摘されたことで服を着るようになった。
性格
臆病なところがありながらもとても優しく相手のことを思いやることが出来る人格者。また自信を奮い立たせようと一人称を「ぼく」から「おれ」に変える一面もある。
何よりも怖いのは独りであることで友達や仲間を失うことを恐れている。
能力
魔力は高いが体を動かすのが苦手な通常個体と違って肉体面でのスペックも高い模様。ナマケモノからは逸脱している。
また通常個体の“偽外身”のような分身を使えるが、本体にとても似ていて見分けるのは困難。
スキル
セイテンが使えることが出来るこれらのスキルはマスラオウによって命名されたもの。
セイテン自身それを気に入ってその名前を今も使っている。
真外身
本体そっくりのマナによる分身を作り出すスキル。本来は見分けられるようなものではないが、呼吸をしないという特徴からキクルのような洞察力に優れたものからは見抜かれている。
キクルはその呼吸をしないという特徴を活かして分身を水中に潜ませる策を講じたこともあった。
如意金爪
硬い爪を伸ばすスキル。奇襲と言うよりは戦闘時のスタイルとしてこれを使っているようだ。
本編
過去
コダマ山に多く生息するフエテのネームドとして生誕。物心ついた時から誰に教わったわけでもないのに言語能力を習得していたという。
しかし同族にはその言葉は通じず、自身も彼らの気持ちがよく分からないことから通じ合うことは出来ずにいた。そのため彼は人と過ごしてみたいと思うようになる。しかし彼のことを怖がったり攻撃的だったりしたことで仲良くなれずにいた。
そんな中で偶然に命を助けた少女サンが自身に負の感情をぶつけてこなかったため、彼女に話を切り出そうとするものの人間でないことから勇気が持てず結局話しかけず終いであった。
そのことに消沈してひとりごちていたところマスラオウと出会い、打ち解けて親友同士となる。彼から自分よりでかい名前として「セイテン」という呼び名を貰い、いつか他にもダチが沢山できたら飽きるほど呼んでもらえとその未来を祝福された。
一年ほど経った後、コダマ山に急増したガードによって魔物がやられる例が多発する。
マスラオウが同胞たちのために憤って人間への敵対を決めるとセイテンも協力しようとするが、これは「魔物」と「人」の戦いだから「半端モン」は要らないとして彼から遠ざけられた。
現在
悩むセイテンだったが苦しんでいる人間たちを放ってほけず彼らの味方をすることを決める。キクルやサンと出会って共にマスラオウを止めるために戦った。
マスラオウが倒れると二度と人前に現れないことを条件に彼の助命を願い出るがギルド側がそれを受け入れられないことや何よりマスラオウ自身がそれを望まなかったことで実現には至らない。
マスラオウは自身の想いを吐露してキクル達から敬意を受けると未練がなくなり、最後には「生まれてきてよかったな」と笑いながら逝く彼を大粒の涙を流しながら見送った。第56話「青天に還る」の一幕である。
その後サンが使役する魔物という形で認可されたセイテンは街で受け入れられたよう。これは彼が自身討伐の功労者だということを広めるよう頼んだマスラオウの遺言も影響している。
サンにとっては自分の家族で弟のような存在であり、セイテンのことを考えて幸せになることを願っている。
現在のところサンと一緒にガードとして働いている模様。いくらかのいわれなき中傷はあるもののサンやキクルの関係者らとは打ち解けて親しくなる。
カボクの一件ではサンと共に奮闘するが彼女から逃がされてそこでチカエルと出会った。