概要
CV:麻倉もも
セッカはCygames制作の対戦型カードゲーム『Shadowverse』に登場するキャラクター。
第四部にあたるメインストーリー『暗黒世界編』にて主に登場する。
人物
絶大な魔力が込められた尻尾を持つ九尾の狐の一端の少女。
白い毛皮の外套を纏い、首に鈴をつけ、腰にはリボン結びの赤い帯を巻いている。
「~だ」や「~だな」のように、「だ」を語尾に付けた中性的な喋り方が特徴。
人間不信で世の中にうんざりとした性格をしている。セッカは自身の「ははさま」を絶対の存在として見ており、「ははさま」に依存しきっていた。性格も「ははさま」に対して以外はぶっきらぼうな印象。
しかしある出来事がきっかけで、世界を救うために懸命に戦うようになり、次第に人を信じるようになった。
武装は弓矢。ただし投擲物は実物の矢ではなく自身の狐火を用いる。セッカの場合は、逸機、仁王、魅惑、白鳥、そして極彩の5種の狐火を操る。狐火には他にも、睦言、奈落、矢車、苦悶の4種類が存在する。この4種類は「ははさま」が使う狐火である。
また、狐火の名は一から九までそれぞれの数字に対応している。
カード
「虚言、欺瞞、全て振り切る!」
カード名 | 宿命の狐火・セッカ |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | エルフ |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 1 |
進化前 | 攻撃力:1 体力:1 |
能力 | 守護 |
ファンファーレ Xが10以上なら、九尾の決意1枚を手札に加える。Xは「このバトル中に場を離れた自分のエルフ・フォロワーの数」である。 | |
進化後 | 攻撃力:3 体力:3 |
能力 | 守護 |
進化時 相手のフォロワー1体にXダメージ。 | |
CV | 麻倉もも |
収録セット | 暗黒のウェルサ 災禍を超えし者 |
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
※守護…相手フォロワーは守護を持つフォロワー以外を攻撃することができない。
「私の道だ!」
カード名 | 九尾の決意 |
---|---|
種類 | スペル |
クラス | エルフ |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 1 |
能力 | 自分のエルフ・フォロワー1体は「EPを消費せず進化できる」を持つ。(1ターンに1体しか進化できない制限はある) |
それが宿命の狐火・セッカで、Xが20以上なら、さらに、+4/+4されて、疾走 を持つ。Xは「このバトル中に場を離れた自分のエルフ・フォロワーの数」である。 | |
CV | 麻倉もも |
収録セット | トークン |
※疾走…場に出たターンでも攻撃できる能力。
カード解説
第20弾カードパック『暗黒のウェルサ』にて登場した、エルフクラスのレジェンドカード。
同弾のメインである、メインストーリー『暗黒世界編』の登場人物のカードの一つとなる。
同弾収録のレジェンドカード瘴気の妖精姫・アリアとともに、場を離れたエルフフォロワーの枚数を参照するデッキ「セッカエルフ」のフィニッシャーとして環境で活躍した。
瘴気の妖精姫・アリアはいわゆるデザイナーズコンボの関係性にあり、そちらでフェアリーやフェアリーウィスプを強化しつつ突進も付与させることで、セッカの条件である「このバトル中に場を離れた自分のエルフ・フォロワーの数」の合計20達成をぐっと近づけさせることが可能であった。
環境における変遷
『暗黒のウェルサ』期では、アリアさえ引けば勝てる、引けなくてもセッカがあれば勝てるといわれるほどに2枚のカードパワーが高く、「セッカエルフ」が環境上位デッキの一つとして活躍し、アディショナルカードとして収録されたギガンティックブロッサムの登場も追い風だったが、この頃は最盛期と比べるとまだカードプール不足も否めない。
しかし次弾の『リナセント・クロニカル』期では、万緑の回帰・ラティカをコンボさせて大ダメージを叩きつける「ラティカエルフ」の台頭により、エルフデッキのシェアはそちらへ奪われることに。
そちらは活躍早々英雄の覚悟の下方修正によって一時的に姿を消したが、アディショナルカードにて深緑の弓使い・アリサを得たことで安定感が増した「アクセラレートエルフ」の台頭により、そちらの環境でもセッカを見かけることは少なかった。
続く『災禍を超えし者』期においては、森林の狼を失ったことによるエルフクラス全体の使用率の低迷から原始の悪神に上方修正が入ったことで、「セッカエルフ」は一躍環境トップに躍り出た。
またこの頃になると、セッカエルフはセッカやアリアだけでなく、上述した万緑の回帰・ラティカをデッキに加えたハイブリッド構築も環境に現れ、環境最強のデッキとして君臨した。奇跡の実りなどの追加カードや優美な猫姉妹・シャム&シャマが健在だったこともあり、ローテーションにおいてはこの頃のセッカエルフが最強だったと言われることもある。
『十禍闘争』期においても、リバースブレイダー・アマツなどの追加によってセッカエルフは最強の名を欲しいものにしていたが、ここに来てデッキの核の一つであった優美な猫姉妹・シャム&シャマのローテーション落ちにより、デッキとしての安定感は全体的には下がってしまった。
一方、ローテーション落ちのカードはほぼ無いまま新カードまで得たことで「進化ネクロマンサー」が猛威を振るい、そちらよりはデッキの評価が一回り落ちるといった傾向にあった。
またアディショナルカードの登場以降は、他デッキのパワー向上により、セッカエルフは環境デッキの一つではあったものの、最強デッキの名は返上することになる。
ローテーション最後となる『天象の楽土』期では、『十天覚醒』のローテーション落ちと共にエルフ全体のパワーが大幅にダウンした。セッカエルフも勝てないデッキという訳ではなかったが、環境デッキと言うには少しパワー不足という状況のまま、『極天竜鳴』の実装によってセッカ自身もローテーション落ちした。
ローテーション落ち後となる『極天竜鳴』以降におけるアンリミテッドでは、アグロ系統のエルフデッキにて使用される事がある。アンリミテッド環境ではアクティブエルフ・メイや『極天竜鳴』で新登場した神鉄の鍛冶師・レーネによって「場を離れた自分のエルフ・フォロワーの数」の達成が簡単にできる点が強み。
リーダースキン
『5th Anniversary人気カード投票』にて、エルフクラスの人気投票で1位になった。2021年9月27日に正式リリースした第22弾カードパック『災禍を超えし者』にてリーダースキン付きカードが登場し、ソウルガイド・エイミー(ソウルガイド)とともに、リーダースキン実装された。
『5th Anniversary人気カード投票』からは、1位になったキャラクターには特別な枠や演出などが与えられるようになった。セッカは最初に登場した1位のキャラクターであったため、最初に特別枠を持ってリーダースキン化したキャラクターとなった。
関連イラスト
『暗黒世界編』のストーリーでは、衣装の一部であるフードを実際に被って登場しているシーンも多い。
関連タグ
Shadowverse Shadowverseの登場人物一覧
大妖狐・ギンセツ:同じく九尾の狐のキャラクター。ただし種族が同じなだけで関係性は今のところは無い。
メインストーリーでの活躍
この先はメインストーリーのネタバレを含みます。
メインストーリー『暗黒世界編』で初登場。セッカ編では主役を務める。
暗闇と血煙が立ち込める暗黒世界「ウェルサ」にて「自分が食われる」という悪夢から目覚めたセッカは、自身のことを「セッカ」と呼ぶ「ははさま」の元へ帰るため、彼女のことを探していた。
セッカは「ははさま」の側に行けば、自身の帰りを待つ他の九尾の狐達「家族」の温もりに触れられると信じていた。
しかしそこで「ははさま」から告げられた事実は、セッカは「ははさま」もとい「九尾の狐」が持つ九つの尾の内の五本が融和し、意思や感情を持った存在であることだった。
九尾の狐はありもしない幻の儚い命を「雪の華」と称し、分かたれた尾を仮に「セッカ」と呼んでいただけに過ぎなかった。そして、九尾の狐を「ははさま」と呼ぶセッカに対しては「お前の母じゃない」とばっさり切り捨ててしまう。
そして九尾の狐に食われた……のも束の間、セッカが目覚めると、ストーリーの最初で目覚めた場所と同じ所に立っていた。
その後はそれまでと似たようなシナリオが展開されるが、謎の女性フローゼスと邂逅したり、自身をアルザードと名乗る男に危機を助けられるなど、少々異なる展開でもある。
その後九尾の狐と再び対峙。今度はフローゼスからの助言を元に、これまでの心境を九尾の狐へ吐露し、ついにセッカの方から「(この世界も)お前も嫌いだ」と宣言。
彼女との戦闘の中で、九尾の狐が五尾のセッカよりも尾が少ない四尾であり、本当は力で劣っている状態を恐れていることを見抜き、セッカは第五の狐火「極彩」を顕現。
九尾の狐は命乞いをするも、今度はセッカから彼女の言葉を切り捨て九尾の狐を食らう。
そしてセッカは改めて「九尾の狐」となり、「石で散った火」のように誰よりも疾く世界を駆け抜けることを誓った。
が……。
その後にフローゼスが語り部として突如出現。セッカがその後迎えたバッドエンドの結末を語った後に、管理者「安寧のネクサス」と対談。
ウェルサに隠された真実の一端を覗かせた後にフローゼスは再び眠りについた。
暗黒世界編 -最終章-
これまでのように同じ場所で目覚めるセッカ。だが彼女は次第に、本来は経験してないはずの行動や体験を、既に体験済みであるような感覚に陥り、世界に違和感を覚え始める。
そして九尾の狐を始末した後に、同じく世界に対し違和感を感じるようになった者であるドラークやカゲロウと合流。
彼らに対し、記憶の中にある共通点であるアルザードという名を問いかけると、お互いその名を認知している事実に気が付く。
そして3人はその名の人物であるアルザードと邂逅。
アルザードはウェルサの世界が幾度となく輪廻しているという事実を把握しつつも、それの打破を何度試しても突破できないことに嫌気がさし諦観に耽っていた。
だがセッカ達3人による戦闘を介した説得が「世界のループ」の中でようやく功を奏し、アルザードはまだ試していない手段でループの打破を彼女らとともに試みることを決意。
その手段とは、ウェルサの支配者「暗黒の王」を討つことではなく、アルザードやセッカ達がループの中で何度か出会った謎の人物であるフローゼスを倒すことであった。
フローゼスはウェルサを管轄している者であり非常に強大を力を持っていたが、フローゼスが経験したことの無い手段による不意打ちによって、見事彼女へ一泡吹かせることに成功。
セッカ達はフローゼスを倒すまではいかなかったが、彼女はウェルサがループしている原因である、ウェルサの前身となる世界「レヴィール」へ潜り込み、レヴィールを正しい運命へ導くことをセッカ達に提案する。
セッカ達はそれを受け入れ、たった一度しか無い世界を救うチャンスを手にした。
『運命相克編』と『暗黒世界編』の主人公達が合流する『時空流転編』にて、セッカは巨人《タイタン》と呼ばれるレヴィールの3人の支配者ナハト・ナハトと主に戦い、レヴィールの主人公達やアリサらの運命を打破する手助けを行った。
そしてアリサが全ての元凶であった管理者ネクサスを運命の弾丸となって打ち砕くと、『運命相克編』から始まった全ての物語が終結。ループが終わり、改めて一つの世界と認められたウェルサへ、他の仲間達と共に無事に戻って来た様子が描かれている。
エピローグ内では、酒場にやってきたドラークとアルザードが「ブラッドショット」に酔って喧嘩をし始めたため、セッカと一緒に来たカゲロウと共に彼らをたしなめた。その際は水を酒のように飲んでいたが、酒の事はあまり知らないらしく、彼らのように「ブラッドショット」をマスターに注文するも、少女の見た目であるため彼らに止められるという可愛らしいシーンも描かれた。