概要
漫画『Ar tonelico -arpeggio-』のヒロイン。
聖地プラティナからレーヴァテイルの精神を犯し戦闘マシーンへと変えてしまう恐るべき病“レベリス病”の蔓延を食い止めるべくやって来たレーヴァテイルの少女。
彼女の両親はエレミアの騎士を務めていたが幼いころに事故で失っており、科学者でありレベルス・ウイルス研究の第一人者でもあったマスティクス・カンタータに引き取られ育てられた過去を持つ。
彼女の紡ぎだす“詩魔法”の力は強大で、劇中では名称不明のフェニックスの形を取る詩魔法で多数の敵を一掃するシーンが存在している。
真面目で度が強すぎる程に責任感が強い性格の持ち主であり、当初は己の使命にまい進するあまりマスティクスから聞かされていた“レベリス病”の蔓延を食い止める為の鍵を握るとされるヒュムネクリスタルを持っているエスパーダから詳しい詳細を説明しないまま彼からヒュムネクリスタルを奪い取ろうとしていたが、エスパーダの過去を知った事や彼や途中で知り合ったテル族の少年アダジオとの交流を深めている内に次第にエスパーダに心を開いて行き、己の使命と自身の気持ちの間で揺れ動き、悩み始めていたが………。
以下、-arpeggio-の物語の核心部分に迫るネタバレに付き未読の方は閲覧注意‼
本人は知らなかったのだが、実は彼女こそが“レベリス病”の原因であるレベルス・ウイルスの感染源であり、“レベリス病”を蔓延させていた張本人。
また、劇中に登場した彼女は実はアバターであり、彼女の本体は(明言はされていないが恐らく)本作の黒幕にして全ての元凶であるマスティクスによってレベルス・ウイルスを感染させられて彼の研究室に冷凍睡眠されて保管され、彼女の精神世界を通じて他のレーヴァテイルたちに感染させていた(厳密にはマスティクスが感染させていた)ようだ。
物語の終盤、悩みつつもエスパーダからヒュムネクリスタルを盗み出しプラティナへと帰還した後、この信じがたい事実を知った直後にマスティクスによって完全にレベルス・ウイルスの支配下に置かれると、彼女を助ける為にやって来たエスパーダたちに襲いかかる。
しかしレベルス・ウイルスに支配されてはいたが完全に自我は消えておらず、マスティクスの指示でエスパーダを攻撃した際に自身の思いを独白したエスパーダの言葉を聞いた事で自我を取り戻し、エスパーダを庇って瀕死の重傷を負う。
全てが終わった後、マスティクスの凶行を止めるべく駆けつけたシュレリアのアドバイスを聞いたエスパーダの願いを受けたアダジオの謳う詩魔法“アルベジオ”によって“人間”へと転生。
その代償として今までの記憶を全て失うものの、現在はソルシエール各地を旅まわる謎多き歌姫として幸せに暮らしているようだ。