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CV:三上哲


概要編集

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」の登場人物で主人公のひとり。

SEVEN-Oのボス・トラヴィスから呼ばれる通称は「ベテラン」で、階級は巡査部長。


偶然が重なり、アンセムがらみの事件で知り合ったキリルをSEVEN-Oに推薦。

内偵中に負傷後退職したデリックに代わり、キリルとコンビ=ダブルデッカーを組むことになる。

沈着冷静で、シニカルな理論派だが、無くしたいものは「貧困」と「格差」と語っている(ちなみにこの理念を聞いたキリルは、自身の幼少期の経験もあってか、いたく感動していた)。

よく見せる癖として、主に何かを考えてるときに、自分のこめかみを、立てた中指と人差し指でつつくようなしぐさを見せている。


復讐するはワリにアレ編集

職務においては、一部例外を除いてキリルのような直情的な行動をとるわけでもなく、さりとて汚職に手を染めてるわけでもない、良くも悪くも規律には忠実なダグ。そんな現在の彼を決定付けるような事件が過去にあった。

8年前、ダグが新米警官だったころに懇意にしていた情報屋パトリシア・モリーノが、当時のエスペランサの構成員だったグッドルッキング・ジョーに殺害された事件である。

このときパトリシアは齢12歳の身寄りのない少女で、情報屋の傍ら、靴磨きをしながら日々を生きていたが、客としてやってきたジョーに靴墨の色を間違えたという理由で、全身に13発の銃弾を受け殺害された。

当時のエスペランサが内部抗争などで荒れた時代であったとはいえ、あまりに悲惨な事件。上司であるトラヴィス・マーフィーによれば、この事件の直接とはいえなくとも、間接的には原因とも言える”貧困””格差”・・・ダグがこれらを憎むようになっていったのはこの事件が契機だという。また生前のパトリシアにいわれた「警察官はルールを破っちゃだめ」という言葉もあってか、彼が警察の職務における規律等を重んじるようになったのもこのころからだという。一方で、エスペランサへの復讐心は消えておらず、独自の調査や、関わりがあると思われる人間に対しては、脅迫まがいの態度で情報を引き出そうと我を忘れて躍起になる側面もできてしまった。

そんな彼の執念が実り、ついにグッドルッキング・ジョーと対峙するダグ。だが、ジョーは悪びれるどころか、事件のことさえまともに覚えていないかのような態度を見せ、なおもダグの神経を逆なでさせる。


ジョー「生きてりゃ二十歳か?まぁ、どうせ碌でもねぇ人生を歩むしかねぇんだ。俺はいいことをしたなぁ?ダグ・ビリンガム。」


ジョーと対峙する最中、8年前に護身用としてパトリシアに渡そうとして、ついに受け取ってもらえず彼女の墓に供えられていた銃を用い、ある奇策に転じるダグ。その策が成功し周囲を制圧、ついにジョーに銃口を向けるも、引き金を引いた瞬間に銃は暴発。結局はもろもろの現行犯という名目で、その場にいたジョーを含んだ構成員は生きたまま逮捕されることになった。

当のジョーは、心根が臆病者だったこともあり、銃弾が発射されるという瞬間に泡を吹いて失神した。ある意味でダグが殺害にいたらなかったのは、ジョーが根っからの悪党であるのと同時に、予想以上の臆病者だったことによる拍子抜けという感情が理由だったのかもしれない。


復讐はある意味で不発に終わったように取れるが、事の顛末を聞いたキリルに、「結局、相棒は復讐なんて望んでなかったってことだな!暴発したってことは、そういうことだろ?」という言葉に、ハッとした表情を浮かべた後、静かな笑顔になった演出を見るに、少なくともダグなりに事件への落とし前はある程度つけることができたようである。


ダグ「復讐なんてアナクロだよ」

キリル「だなっ!」


パットとパトリシア編集

ダグの心に影を落とすことになったパトリシア。だがダグがジョーと対峙する7話までは、ビジュアルはもとより、女性名とはわかりにくい、あだ名の”パット”の名でしか呼ばれず、事件の根の深さは7話までわからないように演出されていた。


関連タグ編集

DOUBLEDECKER! ダグ&キリル キリル・ヴルーベリ デリック・ロス パトリシア・モリーノ グッドルッキング・ジョー

刑事

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