CV:青山穣
概要
「もう誰も信じられない!頼む!何でも話すから電気椅子だけは・・・!」
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」の登場人物。
作中の危険薬物「アンセム」の取引を行う組織「エスペランサ」において「Z」のコードネームを与えられた構成員。過去に5人の人物を殺害したためデスペラティオ刑務所に死刑囚として収監されていた。
冒頭の台詞にある通り、卑小で誰も信じられない臆病な老人であり、看守からの虐めを受けていた。
死刑執行当日、過去に軽犯罪で自分を逮捕したダグを呼び出し、6人目に殺したエスペランサ幹部「A」の死体の情報を提供し、アンセム絡みの事件として司法取引を行った。
真の概要
「君が許しがたいミスを犯したからだ。 食べ物を粗末にされるのは…嫌いだ」
「さぁそろそろ始めようか。B」
その正体はエスペランサのボスにして、作中最強のエスペランサ構成員であるバンブーマンの上司。
真の性格は老獪かつ極めて冷酷である。しかし、食糧を粗末にすることを許すことができないという面もある。
前述の臆病という偽りの性格だけでなく、つまらない軽犯罪で逮捕され自首したというのも、エスペランサの幹部の序列を撹乱させることが目的であったと考えられる。
「A」の死体遺棄場所へ同行し、他の構成員のアジトをダグに伝えたのち、バンブーマンの乱入による騒動に乗じて逃亡、エスペランサと合流した。
前述の概要で説明した看守も、実際は彼と内通して脱獄を取引していた者であるが、演技中にチョコレートタルトを台無しにされたことで火あぶりにして処刑した。
その後、構成員に囚われたダグと幹部として再度面会。オーバードライブ(アンセムの副作用による突然変異)を起こした人間の治療するための薬剤の配合と生成方法の情報を求め、ダグを水漬け、電気ショックなどで拷問する(アンセムを投与しようとする素振りもあったが結局部下に委任しただけであった)。
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以下彼の真意に関する重大なネタバレ
真意
「私のモットーは、犯罪に手を染めるしか生きる術のない貧しい者たちに、秩序と役割そして能力を与えること」
彼は、貧困層の者たちを救済することを理念としてエスペランサを立ち上げた。
また、権力や欲望に目を眩ませる人物をあまり好ましく思っておらず、彼もまたそうならないように活動していたと思われる。
そのため、未成年に対しては脅しこそはするものの拷問まではせず、また貧困層ではない子供たち(高校生含む)にもアンセムを渡すことすらも禁忌としていた。
SEVEN-Oへ直接襲撃した際も、成人であるソフィーを人質にしてアップル・ビーバーを脅迫していたものの、未成年であるアップルには拘束以外一切肉体的な拷問はせず対AMS弾に関する技術を求めようとしていた(アップルを脅迫するためには他人が傷つくところを見せるのが有効であったと判断したためとも考えられるが)。
その後、バンブーマンの動向に違和感を抱いたザベルはヘリに乗って逃亡。途中でバンブーマンの差し金であるパイロットに銃口を向けられるが逆に返り討ちにし、アジトに到着する。
アジトに到着した後、バンブーマンに8話で彼が未成年の名門女子高生にアンセムを渡したことを咎め、彼を処刑しようとしていた。
しかし、突然バンブーマンに敬語で言われなくなった後彼の手によって部下を殺害される。ザベルはアジトから脱出しようとするがバンブーマンに食べ物を粗末にするのが嫌いという弱みを漬け込まれ、最終的にステーキを咥えられたままバンブーマンに殺害された。
・・・と思われていたがその後生存が発覚。その姿は目と口以外が包帯で覆われた状態であった。彼の元を訪ねたダグにアイガジェット由来の視界ジャックを用いて死角から銃を突きつけ、バンブーマンからキリルがAMS弾よりもアンセムに関して重要な性質を持っていると聞いたことをダグに伝え、廃線の下へ蹴っ飛ばした。
皮肉にも、ザベル・フランケンの思想は「貧困と格差をなくしたい」というダグラス・ビリンガムのそれと手段こそ違えど同じものであり、真なる黒幕(リンク先ネタバレ注意!)の手の平で動かされたにすぎないが彼もまた己の掲げる正義の為に暗躍していたと言えるであろう。
余談
「エスペランサ」はスペイン語で「希望」を意味する言葉である。
このことから、彼の「どんな手を尽くしてでも、貧困に悩む人々に対する希望となる」という思想が表れているといえるだろう。
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以下彼の最後の暗躍
※最終話未視聴の方は速やかにブラウザバックをお願いします※
「メインキャストが誰も死なずに幕引きなんて、虫が良すぎると思わないか?」
「これは復讐じゃない。私は食べ物を粗末にしたお前が許せないだけだ」
ザベルはアップルから奪ったアイ・システムを謹慎中でガジェットの使用を禁じられているダグ・ビリンガムに託す。(「ザベル特製のアンセム」を渡したという話は嘘である)。
軍事基地での戦いに勝利したSEVEN-Oだが軍事基地の自爆が開始するもSEVEN-Oの面子は無事脱出。
それを見たクーパーは最後の足掻きとしてニカイへの増援を受けてとどめをかけようとする。
しかし増援を要請するためのロケットのエンジンは裏のルートでやってきたザベルの手によって破壊されていた。(本人曰く「こういう奴で来た」とのこと)
彼は弱ったクーパーの両脚を撃って行動不能にし、拳銃を倒れたクーパーの口に無理矢理咥えさせ前述の台詞(おそらくステーキを口の中に無理矢理突っ込まされた件のことを示している)を凄みのある声で言った後に発砲、殺害する。(これまで拷問・処刑した人物は「君」と呼んだうえで形だけとはいえ褒め称えていたが、クーパーに対しては「お前」と呼び一切褒めなかったことから、彼が本気で処刑する気でいたことが分かる)
その後ロケット基地の爆発に巻き込まれ、消息不明となった。
(ただし、直接死亡した描写がないこと、前述のとおり彼には不死身エピソードが複数回もあること、流通元のクーパーが死亡しエスペランサが壊滅した後もアンセムが流通していることを考えると・・・)
ザベルがSEVEN-Oを協力した理由についてはダグにはわからないそうだが、おそらく食べ物を粗末にしたクーパーを処刑するため、そしてSEVEN-Oに彼自身のモットーを託すためであると考えられる。
SEVEN-Oはクーパーの魔の手から世界を救ったヒーロー達でもあるが、その影しかも裏社会から最後になって彼らの援護に回り、黒幕を闇の手段で葬った彼は悪の立場でありながらもまたヒーローであると言える。
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