概要
カサゴ目・ダンゴウオ科に属する海水魚の一種。中部地方以北の本州/中国の海に分布する。
大きさ4センチくらいの小さな魚で、団子のように丸々としていることからその名が付けられた。ちなみにこいつをゴツゴツさせたようなコンペイトウという魚もいる。
生態
沿岸の海藻が多い岩場に生息するが、丸っこい体型通り泳ぎは苦手。腹びれが変化した吸盤によって岩や海藻にくっついているというインドアな魚だ。
また死んだフジツボの殻などを巣穴に産卵し、オスが卵を守る。同様にオスが保護する性質のある魚は多々知られ、ホテイウオ(こいつの近縁種。大きさ30センチくらい)やカジカ、オヤニラミ、ナベカのようなギンポ類などが挙げられる。
特徴
この魚を有名にしているのは、場所や時期、そして個体によっていろいろなカラーリングが存在することだろう。緑、黄色、赤、ピンクなど実に色とりどりで、丸く愛くるしい体型も合わさってまるで絵本かおとぎ話の世界からやって来たような印象を受けること請け合いだ。