合唱曲。正式な曲名は『組曲チコタン〜ぼくのおよめさん〜』。
一見小学生の淡い恋を関西弁でコミカルに描いているかわいい曲に見えるが…。
次々と変化する曲調にも注目。
チコタンとは蓬莱泰三作詞、南安雄作曲による楽曲である。正確には「チコタン~ぼくのおよめさん~」というサブタイトル。
1960年代の交通戦争を皮肉った歌。
全5部構成。主に関西の小中学校で歌われている
1990年代には楽譜の販売部数が10万部を突破した。
この先、ネタバレが記述されています!!。 |
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1.なんでかな?
小学生の主人公がチコタンという女の子に惚れ、妄想の浮かれる。
2.プロポーズ
主人公はチコタンに結婚を申し出る(主人公は勉強をすることやいたずらや女子をいじめないことを誓っている)
ストーカーぶりを前面に押し出す。
3.ほっといてんか
主人公は落ち込んでご飯やテレビを放り投げる理由は魚が嫌いなチコタンにふられた事を、魚屋を営む親のせいにして八つ当たりをする。
4.こんやく
チコタンが海老と蟹とタコは好きだと知った主人公。彼は海老と蟹とタコだけを売る魚屋をやろうと思いつく、その言葉にチコタンは結婚をしてくれると言ってくれる。
最大のトラウマの部分!!
5.だれや!?
突然音楽が暗くなり歌詞も暗くなり出し、そして「チコタンが交通事故で死んだ」という衝撃の展開になる。最後は主人公が彼女の死を嘆き悲しみ、加害者を責め立てる場面で幕を閉じる。
第4章までは恋をする少年の揺れる心が歌われているが、第5章が始まるや否や「チコタン死んだ」と急展開。
子供たちの合唱コンクールに来た何も知らない親たちを絶句させた。
また学研映画により映像化されている。
オープニングのスタッフロールで不協和音が流れ、アニメーションや主人公の言動が狂気的であるため、観てて不快になる人も多いとか。
特にⅤのパートでは麻薬中毒の幻惑を見ているかのような表現があり、主人公がまさに冒頭で記したような病状になっていく様子が窺える。
合唱曲としては、感情の起伏が激しく曲も長いため、難易度が高いとされている。
そういう意味でもトラウマになるかもしれない。