チトセ・朧・アマツ
むてきがんたいごりら
帝国軍の象徴たる黄道十二星座部隊(ゾディアック)が一つ、第七特務部隊・裁剣天秤(ライブラ)の隊長を務める女傑。帝国最高峰の星辰奏者(エスペラント)。
日系の血を色濃く継いだ貴種(アマツ)の一人でもあり、特権階級の出身ながら不断の努力を好むなど、優れた向上心を持つ。いわゆる“堅実な天才”。
卓越した戦闘技能はそれら意志力で獲得したものであり、才能に胡坐をかいた者では鎧袖一触されるのみ。
だが厳然たる能力主義のためか、野心家という側面も。
己が成すべき使命のためには、現総統・クリストファー・ヴァルゼライドへの背信も辞さないという覚悟があり、そのためアオイ・漣・アマツとは従姉妹という関係ながら、常にその動向を警戒されている。
5年前の大虐殺では離反した相棒との一戦により、生涯唯一の敗北を喫した。その際に右目を喪失し、現在は眼帯を着用している。
立派で貴種な女傑。そして愛が重いストーカー気質。
実力主義ゆえに容赦なく厳しい所があり、アマツゆえに愛が重く暴走気味。だが立場的に持って当然なこともあってか人間的魅力として作用するほどに基本的には完璧超人。能力・人格ともに真っ当に高水準でまとまっており、ヴァルゼライドも己を処断する権利を与えるほど信頼しており、名実ともに軍事帝国アドラーのナンバー2。
過去に部下だったゼファー・コールレインとすれ違った結果、片目を抉り出される敗北を喫した経験を持つ。そしてこれによって己の恋愛感情に目覚めた結果、人間的に一段成長する……ことと引き換えに愛が重いアマツの代表格となった。
また三部作構成の第一部キャラでありながら、純粋な星辰奏者としては最強クラス。強化武装まで開発されている第二部以降でも、星辰奏者の範疇内では総合力ならトップクラスを維持。何なら強化武装の試作型を使用した際は「純正の人造惑星と匹敵する領域に至っている」ほど。いくつかの条件ありとはいえ、星辰奏者の完全上位互換である人造惑星を撃破した実績もある。
キャラ人気においては主人公であるゼファーやメインヒロインのヴェンデッタを超えて女性キャラトップでもある2位を獲得。その設計における後述の事情もあり、後続作品に多分に影響を与えていると思われる人物。