概要
チョコザップは、ライザップグループが運営する24時間営業の無人のトレーニングジムっぽい謎の有料施設。月額料金でジムの利用やアプリによる健康アドバイス、美容やアミューズメントなどのサービスが利用できる。尚、商業施設のテナント店舗はその施設の営業時間に準ずるため24時間営業ではない。
当初は月額6000~7000円の24時間ジムとして参入する計画であったが、月額3000円ほどの価格で運営することとなった。ダンベルなどのフリーウエイト器具は設置していない。要するに、筋トレガチ勢とは一線を画し、チョコザップ参入以前からあるエニタイムフィットネスなどの強豪からパイの奪い合いを避けて、トレーニング初心者や高齢者をメイン層としている為、新規層獲得に成功している。
私服でふらっと立ち寄れる、また期間縛りがなく、月の途中に入会の際は日割り、入会から退会、休会はいつでも出来て追加の違約金が発生しない。
今や日本一の店舗数を誇り、都市部によっては店舗間距離が1kmも離れていなかったりする。その分、店舗の大半が小規模でコンビニに行く感覚で通えるようにコンビニジムとしている。
ちなみにシャワーはない。(重要)
2026年3月までに2800店を目指し、2023年3月には店舗数が479店舗に到達。同年8月には880店、日本一の80万人会員に達し、2024年3月には1383店舗、112万4千人会員に達した。先行投資で事業当初は巨額赤字を計上したが、その後の会員数の増加で黒字に転じた。
2023年11月、chocoZAP事業で米国に進出。ロサンゼルスに新店舗を開いた。
チョコザップが誕生した背景にはコロナ禍もあり、ライザップのパーソナルジムという特質柄、契約費は少なくとも30万円と高額であるが、たった数ヶ月で終了してしまうことから、維持費もかかり契約者がいないと赤字になってしまう。
そこで、24時間営業ジムでお馴染みの月額定額制で通い放題のサブスク形式の事業に参入することとなった。月額税抜2980円という価格はそれまでの24時間ジムの約半額で業界に革命を起こした。
今でこそ、同価格帯のジムは大手がライトプランとして打ち出したり、新たに参入してきているが、それなりに制約があるため、差別化されている。
何故出店ペースが早いのか
小規模店舗のため、ある程度の広さ(空きテナントなど)があれば出店している。
サービス
基本的に大半の店舗がマシン特化系トレーニングジムと言える形態を取っているが、「スマートライフジム」ともうたいカラオケやランドリー、ビリヤード、ダーツ、キッズスペース、はてに野菜詰め放題イベントも実施したことがある。もう、なんの店かよくわからない迷走をしている。『ジムだけど運動しなくていいという新発想』とかいい出し、ちょっと何言ってるか分からない。さらにとうとうトレーニングマシンがほぼ無い店舗まで登場した。
とはいえ、アミューズメント部門が充実しているのは、ほんの一握りの店舗である。
この事は快活クラブのジム「FiT24」に競合するかと言われていたが、そんなことはなかった。
会員になると全国全ての店舗が利用出来る。
よくある設備
- トレーニングマシン
- 上半身 チェストプレス☆、ラットプルダウン☆、ショルダープレス、バイセップスカール、ディップス
- 下半身 レッグプレス☆、アダクション、アブダクション
- 腹部 アブベンチ☆、アブドミナルトレーナー
- 有酸素 トレッドミル☆、バイク☆(PCやタブレットが置けるデスク付きも有)
※比較的多くの店舗にあるマシンは☆印を付けている。公式サイトの店舗検索の「絞り込み条件」ではマシンを除いた他サービスを導入している店舗が件数でヒットするが、マシンだけは一括りにされて絞り込み条件に該当せず、各店舗の紹介ページを閲覧してようやくマシンの種類と台数が表示されるのでどのマシンが全店舗の内、件数表示が無いため具体的な各マシンの設置店舗数を知るのは非常に困難である。
- 個室サービス 更衣室、セルフエステ、セルフ脱毛、セルフネイル、セルフホワイトニング
- その他 マッサージチェア、ストレッチスペース、鍵なしロッカー、ハンガースペース
※その他にwifiがあるが、通信速度は余り良いとはいえないようである。
その他の店舗内設備
- トレーニング マシンピラティス ゴルフスペース
- アミューズメント カラオケ、ビリヤード、ダーツ、セルフフォト
- 生活 ドリンクサービス、ランドリー(家庭用ドラム式洗濯機と乾燥機を併設)、ワークスペース、キッズパーク、自販機
小規模店が多数のため駐車場のある店舗は少ない。公式の駐輪場はもっと少ないが店舗前の敷地内スペースに置ける場合が多い。トイレは比較的多くの店舗にあり、旅行先などで大好評。圧倒的店舗数のなせる業である。
割引サービス
フレンドリー会員(最大月2000円引きの店舗清掃活動者)、紹介コード割引(近々廃止予定)
ちょこっとサポート
スターターキット(体組成計・ヘルスウォッチ)を新規会員に渡すスタッフ。スタッフは常駐では無いが来店日と滞在時間が決まっているが、必ずしも全ての店舗で実施してる訳ではない。
店舗検索で希望の店舗を開きスクロールすると来店スケジュールがある際にカレンダー表示される。2種類のスタッフがいるが、いずれもスターターキットを渡してくれる。
- アドバイザー 希望した会員にトレーニングや栄養摂取等のアドバイスをしてくれる。
- サポーター スターターキットを渡し、アプリ連携を一緒にしてくれることが専門のスタッフ。アドバイザーも同じ事が出来る。
※以前は自宅にスターターキットを配送したり、店舗でスタッフがいなくても受取が可能であったが、連携がうまくいかない等のトラブル対応ともしかすると、キットの1会員1セット以上の取得があったのかもしれない。実際にオークションサイトでスターターキットの未開封品が出品されている。しかし、元から別メーカーの物を所持している人や家族で会員の場合不要になった可能性もあるので断言はできない。
公式主力商品
※当たり前だが、この項目に記載している商品は無料ではない。
一部主力製品を記載している。
- Bpro Bpro(ビープロ)とは、ビープロテイン(えんどう豆主原料)をベースにしたチョコザップ開発監修のプロテイン。値段はなんと1ヶ月分1kg税抜1980円。チョコザップ月額料金より安くリーズナブルなのがウリ。味はチョコレート風味、キャラメル風味、バナナ風味。
- DayMe DayMe(デイミー)とは、ビープロテインをベースにしていることは「Bpro」と一緒だが、美容型に特化している。ダイエット時に不足するであろう鉄やビタミンなどを配合。さらにヒアルロン酸やコラーゲンペプチドなどの美容成分も配合している。値段は1ヶ月分500gで税抜2980円。チョコザップ月額料金と同じ。フレーバーはショコラ風味、ミルクティ風味、カフェラテ風味。
- chocoDeli chocoDeli(チョコデリ スマート弁当)とは、1食あたり648円の食事管理弁当である。低糖質の200kcal以下セットとタンパク質しっかりセットの2種のラインナップがあり、値段はセットの個数によって変わる。
この他オンラインストアでは色々取り扱っており、一部商品は大手通販サイトでも購入が可能だが、表記の値段はオンラインストアを元にしている。
問題
サービス開始当初は無人という特性上、衛生面が良くなかったり、マシンが故障したら長期間放置、入会したら貰えるスターターキットがCMも打ち出して低価格帯のせいか一気に入会者が増えて供給が追いつかなくなり、手元に届くのが3ヶ月待ちというのがザラであった。
現在は多少続いてる部分もあるが、スターターキットの問題とともに改善してきている。
とはいえ、近隣住民に依存する営業形式なので、マナー、衛生面は地域性に左右され店舗内設備とともにガチャ要素が大きい。
割引サービスの一つフレンドリー会員の掃除の腕前に左右されるのもある。
更には店舗内設備の工事を会員に労働に見合わない賃金でやらせようとして炎上をしている。
2024年には消費者庁が8月8日、景品表示法の違反行為が認められたとして、措置命令を出した。違反行為として指摘されたのは、サイト上に掲載した広告の優良誤認表示(同法5条1号)とステルスマーケティング告示(ステマ告示)違反(同条第3号)の2事案。
優良誤認については、同社は自社ウェブサイトにおいて、「追加料金なしで全サービスも24時間使い放題!」「ボディメイクや美容ケアはもちろん、リラクゼーションやワーキングスペースも好きな時にご利用可能です!」などと表示。あたかも、各サービスについて、1日24時間のうちいつでも、または好きな時に好きなだけ利用できるかのような表示をしていた。
先述した更衣室以外の個室サービス、アミューズメント、一部の生活サービスは完全予約制で時間制限もつけられている。また当時予約枠も1日2枠。(現在は1日4枠に拡張)
24時間制限無しに使えるのは、トレーニングマシンのみである。以上の点から問題になったのである。
関連タグ
関連動画
【動画広告】
【解説動画(非公式)】
外部リンク
YouTube⇒YouTubechocoZAP
サイト⇒chocoZAP公式
インスタグラム⇒chocoZAP公式インスタ