『棺の織手(ひつぎのおりて)』の称号を持つ女性のフレイムヘイズ。カムシンは「金環頂く乙女」と形容した。
人物像
蒼い髪をした少女。神器は頭に嵌める金の輪型の“無名の金環”。戦闘時にはこれが天使の環のように浮き上がり、背中に光の翼が現出する。
アシズの能力である閉鎖空間『清なる棺』を対象の体の各部に個別出現させ、分割・爆砕するという戦法を使う。本編登場時には既に亡くなっており、戦闘シーンは『Eternal song -遙かなる歌-』におけるアシズの回想で描かれたのみである。
最古のフレイムヘイズの1人で、“祭礼の蛇”を『久遠の陥穽』に放逐した『神殺し』の戦いにも参加していた。信心深い少女で、契約している“冥奥の環”アシズを「天の使い」と崇め慕っていた。
以下ネタバレ注意
遥か昔、最初期のフレイムヘイズたちを率いて数多の“紅世の徒”の組織を壊滅させた強力な討ち手だったが、“徒”と戦い、力を使い果たしたところに、その力を恐れた人間の裏切りと凶刃を受け、非業の死を遂げた。その後は力尽きた討ち手の宿命として消滅するはずだったが、“王”として顕現したアシズによってその体は『清なる棺』へと保存され、ブロッケン要塞「首塔」の中枢部に安置されていた。『壮挙』に当たって『小夜啼鳥』に起動させた『大命詩篇』によって存在の一部を分解され、アシズの存在の一部と共に『両界の嗣子』へと変換されて行ったが、最終局面において顕現したアラストールにより、『大命詩篇』や『両界の嗣子』ごと握り砕かれた。
アシズを深く強く恋い慕っており、彼女が死に際に遺した夢がアシズを『壮挙』への道へと歩ませた。
アニメでは第3期に、アラストールの回想の中でアシズと共に姿だけ登場した。