概要
プロフィール
ヘロドトスが「歴史の父」と言われているが、トゥキディデスの場合は「実証的歴史学の父」、「科学的歴史学の祖」と言われている。これは、彼は書物を執筆する際、公平性の厳格な基準を重視して原因と結果を分析した客観的な姿勢の歴史家であったためである。
また、彼はペロポネソス戦争の原因はアテナイとスパルタの勢力不均衡によるものであり、戦争の脅威は個人の心理状態ではなく外部の勢力状態であると説いた。上記の考えが現実主義の発端と見なされている。
彼の書物は、現在でも世界中の大学や軍学校で研究されている。