曖昧さ回避
- 「ファイナルファンタジーX-2」の登場人物。
- 「鍵人-カギジン-」の登場人物。
を指す。ここではそれぞれのトレマについて記述しています。
「ファイナルファンタジーX-2」のトレマ
「ファイナルファンタジーX-2」(以下10-2)の隠しボスとしてアンダーベベル地下100階(最下層)に出現する。新エボン党の僧衣に身を包み白い髭を蓄えた老人。その正体は前作「ファイナルファンタジーX」(以下X)でモンスター訓練場を営んでいた親父であり、新エボン党の創始者。
幻光虫を自在に分解・再構成するというエボン=ジュと究極召喚を合わせたような異能の持ち主。その能力で強力なモンスターを作成したり操っていたと見られる。
ティーダ達が『シン』を倒しナギ節が訪れた後、共通の敵を失い目的を失った人々がむやみに力を行使する現状に絶望し、未来を担う若人を育てる事を決意する…ところまではいいのだが、そのために「過去を封印する」事が必要であるとの結論に至り、真実運動を提唱し各地のスフィアを集めそれらを全て消滅させるという暴挙に出る。目的は正しくても手段を間違った人物である。
10-2本編開始1年前にアンダーベベルに踏み込み、以来地上には戻っていない。アルティマニアによると設定では約800年前から訓練場を営んでいたとあるので、Xの時点ですでに死人だったのだろう。
そもそも、『シン』がスピラを滅ぼしてしまえば若人の未来などありはしないので「Xの時に手を貸してくれよ!」とは全てのプレイヤーが思う事。トレマが『シン』を殴って分解してくれれば簡単に『シン』は倒せるだろうし、エボン=ジュに憑依されて次なる『シン』が生まれる事もなかったはずなのだが…。
そもそもこの真実自体秘匿されていたのでトレマが知ったのは、かなり後の可能性がある。
もっとも、モンスター訓練所を制覇すれば『シン』は雑魚同然になるので間接的に手を貸してくれてはいるのかもしれない。
アンダーベベル100階においてすべてを捨てし者を倒すと登場(正確には初めて1階に踏み込んだ時も正体を隠して現れている)、すべてを捨てし者を体術で一瞬にして葬り去りそのまま戦いを挑んでくる。999999という10-2では飛び抜けて高い体力を誇る上にほぼ全ステータスが255(カンスト)という最強を体現したようなモンスター。インターナショナル版の追加ボスを除けば本作最強。
戦闘ではステータスの高さを生かした素早い物理攻撃、異常なまでの回避率、そして全滅必至のアルテマなど多彩な攻撃を使いこなす。並のステータスのパーティでは何が起こったのかわからぬまま行動も出来ず殴り殺される。「異界に…落ちよ…」→アルテマで昇天するのはトレマ戦のお約束。
前座のすべてを捨てし者との連戦になる上にトレマ本人が恐ろしく強いのでまともに倒すのは至難。ゲームを何周もして強力な装備やドレスフィアを整え挑むのがセオリーであろう。
倒すと「アイアンデューク」という強力なアクセサリを落とす。「強さとはパラメータであるという教えを残すために作られたアクセサリ」との説明文通り、装備者のパラメータを大幅にアップさせる。
無印版ではこれを全員の装備限界数集めるまでゲームを周回するのが常であった。インターナショナル版では「外界からの使者」から大量にドロップさせられるのでトレマと戦う意味は…あまり無い…。
最後まで人間形態で戦い技もプレイヤー側と共通しているもののステータスの高さで驚異的な強さを誇るという名モンスターであり、新エボン党を創設し過去のスフィアを消し去るという彼の行動はストーリーの根幹にも関わっているのだが、反則とも取れる手段を使えば十分に倒せる事もあり、割と地味な存在ではある(X-2における実質的最強の敵は、インターナショナル版で追加されたボス「外界からの使者」となる。こちらは、反則さえ使っても倒すのが困難なため、やりこんでも倒せなかったプレイヤーも多いのではないのだろうか)。
「鍵人-カギジン-」のトレマ
帝国領レトに住む獣人の少女。ネコ耳、しっぽ付き。姉のセディーユを帝国に連れ去られた為、帝国を憎んでいる。料理が得意で泣きべそに定評がある。ツバメ達と少年マンガらしい出会いをするも、その後の出番は...。
ネコ耳に幼い容姿、エモ全開のぐしゃぐしゃな泣き顔など、チルダ少佐と並んで意図しない方向での支持を得ている。姉のセディーユとはセクシーとロリできちんと棲み分けがなされている点は流石であろう。ワンピースの背中側が一部紐状になっていて、その隙間から尻尾を出す面白いデザインになっている。武器はほうき。