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トロピコ

とろぴこ

トロピコとは、PopTop Softwareが制作したPC/Xbox360用の箱庭系シミュレーションゲームである

概要

その名前通り、プレイヤーはとある南国のプレシデンテ(指導者)となり、独立した島国(トロピコ島)をまっとうに運営していくゲームである。

本ゲームの最大の特徴が、箱庭系SLGでありながら「住民ばかりを厚遇していてはスコアは稼げない」という部分にあるだろう。
というのも本ゲームのスコアの大半は「国庫からスイス銀行の秘密口座にいくら不正貯蓄したか」、つまりどれだけ国庫の金をくすね盗って私腹を肥やしたかが影響するためである。そのため、スコアを伸ばす(私腹を肥やす)には

農業を敷衍して住民を豊かにさせ、輸出国家となって税収を向上させ、その中からごく一部を秘密口座に還元する
観光を敷衍してリゾート地を作り、観光国家となって税収を向上させ、その中からごく一部を秘密口座に還元する
軍政を敷衍して圧制を敷き、独裁国家となって税率を向上させ、その中からごく一部を島に還元する(通称暴君プレイ)
といったプレイを要求される。しかも国庫は厳しく管理されており予算をそのまま秘密口座に放り込むことはできない。
さらに住人は超怠惰な上に大統領が豊かになるよりも自分の生活が豊かになることを望むため、人口が増えると要求が大量に増えて国庫(と秘密口座への入金量)を圧迫する。さらにシリーズを通して民主制選挙を強制されるため、特に暴君プレイを行うと軍が国民を押さえつけない限りあっという間に選挙に負けて権力の座を追放されてしまう(押さえつけてもやがて軍人がクーデターを起こすかもしれない)。また任期をまっとうする以前にプレシデンテの本性に気がついた"反逆者"が住民や軍人を扇動してあなたを失脚させてくるかもしれないため、それへの対策も必要になってくる。

加えて、このゲームのモデルになっている「キューバ危機」の影響もあり、トロピコ島は米ソ二大国(もしくはEUや中国やその他大国)の外交ゲームにさらされている。つまり、アメリカの機嫌を取ったり、ソ連の機嫌を取ったりしなければならず、それを怠れば(特にカリブ海に近いアメリカは)独裁政権を築くプレシデンテを急進的な共産主義者/資本主義者とみなし、外交圧力や軍事制裁を加えてくるだろう!

おまけに、トロピコ島はシムシティなどとは違って一流の独立国な上に輸出の概念はあるが輸入の概念がないという、いわゆる潜在的な飢餓輸出国家となっている。つまり、住人の食料はトロピコ島内で賄わねばならず(当然足りないと餓死する上に不満爆発)、しかも学校や娯楽施設、さらにはマスメディアや発電所までプレシデンテが国庫(秘密口座)を消費して面倒を見てやらねばならないという、私腹を肥やすには前途多難な環境になっている。

もちろんというか何というか、トロピコ島を一流の独立国にし、食料を増産して飢餓の心配をなくし、住人の要求を受け入れて議論紛糾する派閥の間に立って折衝し、インフラを整え電力網とテレビ網を敷いて一足先に文明化し、軍備を整え外交官を増やして米ソ両国から重要視され、大学や美術館や大聖堂を建てて人心を掴み、カジノや豪華クルーザーを誘致して国庫を無駄遣いしても住人の大半から敬愛される完璧な名君プレイも一応可能である。
しかし、皮肉なことにそんな完璧な名君ではスコアが伸びないのがトロピコなのである。

そういうわけで、このゲームでは「時代劇に見られるような悪代官や世界史に悪名が残るような独裁者でも、私腹を肥やしたいならそれなりに義務と責任を持たなければならない」ということを教えてくれるゲームになっているのである。

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