概要
1999年にバンプレストから発売されたGBゲームソフト「格闘料理伝説ビストロレシピ 激闘★フードンバトル編」及び「決闘★ビストガルム大陸編」に登場したキャラクター。
同年から2000年までコミックボンボンで津島直人氏が作画を手掛けた漫画版も連載されており、そちらにもコミックス2巻から登場している。
また2001年からは衛星アニメ放送で全26話のアニメも放送されており、声優は横山智佐が担当した。
英語名は「coco」。
容姿
大きな中華鍋を被っており、ダイナミックに編みこまれた髪を左右色違いの髪留めで固定している。
この中華鍋は武器や乗り物としても使用しており、頭に被っていない時は背負って行動する。
普段は目から下は黒い覆面をつけており、その姿はまさしく忍者。背丈は主人公のゼンよりも少し高い。
また、ピンク色の靴と身体や股間のラインがくっきりと浮き出るレオタード状のぴちぴちの衣装を身に着けており、衣装のラインにも赤や黄色などが用いられた非常にカラフルな出で立ち。
左右で色違いの髪留め以外にも、手甲のような飾りを片方の手だけにつけている、衣装の脚部の布の長さが左右で違うなど、ややアシンメトリーなデザインになっている。
ゲームではGBということもあって全く確認できないが、なかなかのスタイルと巨乳の持ち主である。
様々なフードンを使いこなすが、漫画版での縁もあってか特に「カニコロロン」を愛用している。
各媒体での活躍
ゲーム版
口数が少なくクールな性格で、悪の組織「ビショッカー」の総帥「ドン・クック」に拾われて育てられたという生い立ちを持つ。ドン・クックに絶対の忠誠を誓っており、2シリーズを通して作中で何度も戦うことになる。
しかし戦いの中で恩人であるドン・クックのやり方に徐々に疑問を感じるようになり、ビストガルム大陸編での戦いの後は、ゼン達に協力するようになる。そして、ドン・クックとの最終決戦の場にも姿を現すが・・・
ゲーム作品では全てのビストラーに2つ名があり、彼女は「あやかしのナツメ」と呼ばれている。
漫画版
コミックス2巻から登場、四天王に敗れたゼンが流れ着いた島で、師であるクラウンと共に修行をしていた。
ゲーム版と同様にクールな性格で、フードンバトルではトッピングの妨害やリアルファイトなど、勝つためには手段を選ばない戦法を披露した。
辛勝したゼンはナツメの戦い方を非難するも「ビストラーが未熟ではフードンが傷つくばかりだ」とクラウンに一喝され、その後クラウンの提案で島でカレー対決を行うことになる。
まるで忍者のような身体能力と道具捌きで食材集めに奔走するゼンを悉く妨害するが、納豆カレー沼で窮地に陥った時、自分を救ってくれたゼンの優しさに触れ、彼に惹かれるようになっていく。
過去に津島直人氏のホームページで「モテモテゼン君」というタイトルで公開されていた、コミックス2巻の表紙にも使われている2人のラブラブなイラストは必見。
ちなみに漫画版は完全な完結を迎えなかったため、ゲーム同様の設定が彼女にあったかどうかは不明。
2017年に復活ボンボンシリーズの企画『突撃ボンボン』において津島直人氏が寄せたイラストでは、当時からの漫画のファンには感涙ものなゼン&ナツメが描かれている。
アニメ版
漫画版をベースにした構成になっており、上記の島での場面もちゃんとアニメ化されている。
漫画版では、島を出た後は最終回まで一切出番がなかったが、アニメ版ではその後ゼンたちと合流しており、行動を共にしている。
ゼンのことを「未来の私の旦那様」と思っており、偶然手が重なり合っただけで赤面して何も喋れなくなる、ゼンとの関係をからかわれて恥ずかしさのあまり頭にかぶった中華鍋で目玉焼きが焼けてしまうなど、漫画版よりもさらにゼンにデレデレな一面を見ることができる。
クールな部分はゲーム版と、クーデレな部分は漫画版と同じだが、アニメ版ではこれに加えギャグ色の強い表情・言動・ポーズなども披露しており、かなりのキャラ崩壊を起こしている。
特にゼンの妹であるカリンとのやり取りは、かつて存在したアニメの公式ページのインタビューでも「まるで押しかけ女房(ナツメ)と小姑(カリン)のよう」と言われている。
最終回ではドン・クックを打ち倒した後にゼン達と共に新たな旅に出ており、ゲーム作品にあったドン・クック絡みの設定はなくなっているようである。
ナツメと納豆カレー沼
このキャラクターを語る上で絶対に外せないのが、やはり漫画版における問題のシーンだろう。
彼女が納豆カレーの沼で喘ぐシーンは、当時読者だった多くの健全な小学生たちの(歪んだ)性の目覚めとなったと言われている伝説の一場面として今もなお語り継がれている。
ちなみアニメ版では、子供向けアニメということでかなりマイルドな表現になっているものの、一応納豆カレー沼に落下してもがくシーンは残されている。