概要
パ・ド・ドゥ (pas de deux)は仏語で"2人の踊り"を意味し、通常はクラシックバレエにおける男女カップルによる踊りを指す。物語をもつバレエ作品においては、パ・ド・ドゥは重要なシーンを構成することが多く、とくに主役級の男女によってそれぞれの単独の踊りを交え4曲構成で踊られるものをグラン・パ・ド・ドゥと称する。
グラン・パ・ド・ドゥの例としては、「白鳥の湖」の黒鳥オディールとジークフリート王子によるもの、「眠りの森の美女」のオーロラ姫とデジレ王子によるもの等がある。
また、パ・ド・ドゥは物語作品の一部を構成するだけではなく、バレエの表現形式のひとつとして単独作品を構成することもある(例:「グラン・パ・クラシック」等)。
現代におけるバレエにおいては男女カップルによる踊りはその表現形式が多様化しているが、その一方でいわゆるストックキャラクターとしての王子様とお姫様が踊る古典的なタイプのパ・ド・ドゥも物語性や背景設定のない形で演じられることが多い。それはパ・ド・ドゥが理想化された恋愛における男女の精神的な交わりを象徴的に表現する枠組みとして一定の評価を受けている証左だといえる。
フィクションでのパ・ド・ドゥ
- マカオとジョマ(クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険)