概要
『小林さんちのメイドラゴン』に登場するキャラクター、ファフニール×滝谷真のカップリング。
ファフニールはトールが世界を放浪していた頃出会った旧知のドラゴンとして、1巻1話ではセリフのみ8話でビジュアルが登場。
滝谷は主人公小林の勤務する会社「地獄巡商事北千住事務所」(アニメ版は地獄巡システムエンジニアリング瀧ノ口事務所)の同僚として1巻4話にてビジュアルと共に初登場となる。
異世界から訪れたファフニールは下記の出会いを経て滝谷に影響されゲームにハマった結果、滝谷と共にオタク趣味を中心にした同居生活を営むようになる。
オタクライフを満喫しつつも小林達に訪れる悩みやピンチがあれば、彼らは陰ながら彼女達を支えるサポーター的活躍を見せている。
また多様な種族/性別/年齢差のコンビ・カップリングが存在するメインキャラクター内でも男性同士の組み合わせは漫画・アニメ共に2023年5月現在唯一という特徴がある。
出会い
小林家がクリスマスパーティーを開催する事になり客人として小林・トールが彼らを招いた事が顔合わせのきっかけとなった。(アニメ版は季節が春だった為小林家の引越し祝いパーティーに改変されている)
モンスターの姿で現れ、サムネイルの執事姿に変わっても消え失せない威圧感を放つファフニールに怯む小林と対照的に、滝谷は「なんだか物騒な執事さんだね」と冷静に評している。
この時滝谷はカンナと一緒にテレビゲームを遊んでいたが、そこへファフニールが加わる。ゲーム内アイテムに関心を持ち滝谷へ話しかけると最初の頃から警戒心は強くない様子。(そのせいかオタクモードの滝谷と酩酊状態の小林が繰り広げる執事トークに巻き込まれてしまう)
パーティーから程なくしてファフニールはトールを案じてかまた他に目的があるのか、彼も小林達の住む世界に留まる事を決める。しかし物々しい発言や胡乱な性格が目立つ彼が長期滞在出来そうな家は中々見つからず立ち往生してしまう。そこでトールの思いつきにより、滝谷の自宅に居候出来ないか提案し直接家まで尋ねに向かう。
行く当てが無いファフニールの事情を聞き、二つ返事で滝谷は同居の承諾をする。
小林のように寛大な器から彼を招いたように見えるが、滝谷は「隠れオタク」を自称し相手に合わせて素面とオタクモードの切り分けを徹底している。自身の二面性を知った上で趣味の話に応じる相手として、本編では小林以外明確にはされていない。僅かな交流の中で分け隔てなく付き合える相手としてファフニールに何か思うところを感じたのだろうか。
この出会いによりファフニールは娯楽に困らない拠点を、滝谷は小林の他にもう1人(1頭?)多面性を晒せる友人を得た。そしてファフニールは滝谷に負けず劣らずのオタクドラゴンへ変貌する事となる…。
2人の相性
公式ガイドブックによると滝谷は24歳、ファフニールは年齢不詳とある。ただし万単位の時間を生きてきたとの発言をしてる為、実年齢は圧倒的にファフニールの方が年上である。
各公式媒体ではファフニールはやや真面目がから回り行動がシュールギャグに見えてしまうタイプに対して滝谷は穏やかに周囲を見守りながら時に巻き込まれ被害を受けたり逆に調子を合わせてボケに乗っかる描写が多い。
公式曰く「意外と馬は合う」らしい。
また、ゲームに没頭して家に篭り続けるファフニールを滝谷は咎める様子はない。寧ろ会社帰りに新作ゲームを買ってきたり、彼の気に入りそうな食品でご機嫌を取ったりと甲斐甲斐しく身の回りの世話を進んでやっている。
異様に達観した言動をする滝谷の振る舞いもあって、精神年齢ではファフニールの方が若者に近い印象を受けるが彼に年長者然とした要素が皆無という訳ではない。周囲を見渡しながら場に合わせる事が出来る程度の社交性は持ち合わせており、常に相手の望みに合わせ立ち回って行動をする滝谷の考えをある程度見抜いている。
気遣いも出来るようで、ゲーム対決に負ければ家事係を請け負う、ゲームのイベント準備の一環として人間である滝谷の体力を考慮した品を買いに出かけたりもする。
"ファフ君"とは
滝谷真が邪竜ファフニールへ付けた愛称である。
初出は4巻35話。ただし滝谷がファフニールをそのように呼ぶという過程はアニメ1期6話放映前まで一切描かれていなかった。
この愛称が発表されるまで滝谷はファフニールを一貫して二人称で呼んでいる。(オタクモード時はファフニール殿)
突然この呼称を使うようになった事、ファフニール当人もこの件対して自主的に触れる事はしていないが滝谷以外が彼をあだ名で呼ぶ事は許してないようで、小林の「ファフっさん」呼びは逐一拒絶の発言をしている。(小林からは聞き入れられてはいない)
ただのツンデレのデレ要素で終わると思われるが、しかし前述のアニメ化後に描かれた6巻54話よりこの愛称について大きな意味と2人の関係に転換が齎された。是非アニメと併せてご覧いただきたい。