概要
学名はCebrennus rechenbergi、上記の通りアシダカグモの1種。フリックフラックスパイダーというのはあくまで呼び名の1つで、正式和名はコロガリサバクアシダカグモ。わかりやすい。生息地はモロッコ、体色は白に近い茶色。体長は雌が19mm、雄は14-19mmとなる。
サバクアシダカグモというのはその名の通り砂漠に生息するアシダカグモの仲間のことで、その中には危険が迫ると斜面を転がり落ちて逃げる物も存在する。しかしそれらが重力に身を任せるように下へ転がることしかできないのに対し、この種は斜面を転がり登ることができる。この動きで傾斜40度でも登れるというのは驚愕に値するだろう。最大速度も秒速2mと凄まじい速さ、しかも前転のみならずバク転もするらしい。その移動性能はロボット開発の新たな可能性として研究される程に凄かったりする。
フリックフラックというのはバレーとかで見られる動きの1つの名であり、宙返りする際の足の動きがフリックフラックのように見えることからこの蜘蛛にそういう呼び名が付いた…らしい。このフリックフラックが転がり登るという動きを可能にしている。
日中は砂と糸で作った筒状の巣に隠れて過ごし、夜間に出て日の出前に蛾を食べる。