ブランシェ(ショコラの魔法)
しろきまじょのぶらんしぇ
「白き魔女」と呼ばれるショコラティエ。
純白のゴスロリファッションに身を包む、可愛らしい見た目と性格だが、実際は他人の命を何とも思わない冷酷な本性の持ち主。ブランシェの店「サロン・ド・ブランシェ」では、願いをかなえるごとに、他人の魂を生贄としてもらっている。
カカオのことが大好きで、カカオと一緒にいるショコラに強い嫉妬心と殺意を向けている(所謂ヤンデレ)。
正体
ブランシェの正体は、カカオの前契約者・白雪(ブランシュ・ネージュ)の魂が入った失敗作の人形。
カカオの前契約者であった白雪は早くに両親を亡くし、一時は肺病を患っていたが、自分に優しくしてくれた町民達へ恩返しするためにカカオと契約し、キセキの力を得る。
カカオと契約を交わしてからも、そのキセキの力で他人の願いを叶え続けていたが、身体が弱かったためにすぐに命を落としてしまう。
そのことを悔やんだカカオは、人形師の天峰傀儡に頼んで彼女の魂を宿した人形を作ったが、それが現在のブランシェとなった。
ブランシェとして生まれたからは、カカオと共に生贄と引き換えに魔法のチョコレートで、「美貌が欲しい」「地位を守りたい」「素敵な恋人が欲しい」等といった強い欲を持ったあらゆる人々の魂を集めていた。
しかしその途中にブランシェのチョコレートで人生が崩壊した客達からのクレームで暴行を受け、人形である肉体が半壊してしまい、傀儡に預けられると同時にそのままカカオと疎遠になってしまった。
復活した後、離れ離れになってしまったカカオの行方をずっと追い続け、やっと再会できたと思いきや、彼がショコラと組んでいることを知ってショックを受け、カカオを取り戻そうとショコラの命を狙うようになり、現在に至る。
カカオを取り戻すためにショコラを狙って暗躍している他、かつてカカオから教えられた死者を生き返らせる魔術を使うために多くの人間を生贄にして挑戦したものの、それは死者を不完全な身体で蘇らせる魔法で、カカオでさえも完全に成功できなかったとされていたため、失敗に終わった。
その後の回では、「ダイエットキャンディ」として売り出したアンバードロップで集めた生贄で人間の姿となり、白雪としてカカオに迫るも見放され、手に入れた人間としての肉体も結局不完全だったため、泡となって消滅してしまう。
しかし消滅する直前、悪魔と魔女の魂を狙う謎の人物の声に唆され、カカオに襲いかかるが、ブランシェの中にある白雪の心によって思い留まるも、その人物の使い魔である蜂達によって白雪の魂を奪われてしまう。
その後、裏でその人物と組んでいた傀儡の手によって再び人形の肉体で復活すると同時にカカオを取り戻すために彼と手を組み、悪の結晶を集めている。