概要
倉持カネ子という資産家の奥さんの飼い犬で、餅のような頬に鍵尻尾と、いかついブルドッグの男の子。金の日と結祝フィナンシェの日である1月24日生まれ。一人称は「オレ」「オレ様」。キャラクターカラーは紫。3丁目に引っ越してきた短気で粗暴な性格で、タマたちを見つけると吠えながら追いかけ回してくるため、3丁目のフレンズたちからは恐れられている。
小さい頃は1丁目にある骨董品屋「思ひ出屋」の飼い犬グランピィという老犬によく面倒を見てもらっていた。特にタマとの間には、一目惚れしたモモちゃんを巡る因縁が結ばれている。
だが、タマたちが起こしたトラブルに巻き込まれることも多く、タイミング悪く閉まった扉に激突してしまうなどの貧乏クジを引かされる。
しかし、意外ときっちりしつけはされているようであり、飼い主のカネ子には頭が上がらない。せっかく作った服をボロボロにして帰ろうものなら、お仕置きでお尻ペンペンされてしまう。とはいえ、ペットとしてはちゃんと可愛がられているようで、理不尽にぶたれるようなことはないようである。
他の犬よりも大きいけれども食いしん坊であり、高級な物を嗜んでいる。
また、他の犬や猫たちからやや年上なようで、時代を感じるネタをぶっこんでくることもある。
本当のブル
ブルの本当の姿は、じつは誰よりも甘えん坊で寂しがり屋。あとファザコン。
金持ちの屋敷という周りから切り離された空間で育ってしまったために他の犬や猫との接し方がわからず、どうしても自分を強く見せようとして厳ついイメージを植え付けてしまう。プライドが邪魔をして、相手を怖がらせてしまうのが本当のこと。
本当の一人称も「ボク」であり、独り言を喋るときは普段タマたちを追いかける姿からは想像できないほどしおらしい様子を見せる。奥手な気弱さからどうしても素直になれず、本当は一緒に遊びたいだけなのに素直になれないため、いつか仲間になりたいと願うしかない日々を送っている。
家族にも強い思い残しがあるようで、ブルドッグのキグルミを着た人間に「お父様ぁーっ!」と抱きついてしまうことさえあった。
タマたちもさまざまな節から薄々その様子を感じ取っているようで、怖がってはいても嫌ってはいないようであり、気絶したまま川に流された(!?)ブルを必死に救助したこともある(タンコブにサボテンのトゲが刺さるという状態で、ブルはお礼どころではなかったが)。
ただ、ブルが正直になれずこちら側も距離を詰められないという、なんとももどかしいのが現状なのである。
そんなブルは男らしい朗らかな性格をした、いざというときにも頼れる兄貴分であり、人間の強盗を得意の頭突き「ブルアタック」で仕留めたこともある。人情味にも厚く、フレンズの愛や友情を目の当たりにして号泣することも。
公式からは、ちゃんと3丁目のタマ&フレンズの仲間の一匹として扱われているため、現実でもハブられているということは絶対にない。
いつかブルの気持ちが報われることを願うばかりである。