概要
古生代中盤・シルル紀末~デボン紀頃に生息していたサソリ。名前は「雷のサソリ」という意味。
大きさは90センチにも達し、現代の王者「ダイオウサソリ」(20センチ)を眼下に見下ろす史上最大の怪物サソリだったと考えられているが、見つかった化石はなんとハサミ(ツメ)の一部だけ(ちなみにサイズは10センチ弱)。
なのでこの数値はそこから推定されたものにすぎず、全体像も不明。単にハサミが大きいだけで本体はそうでもなかったのかもしれないし、むしろテナガエビみたいに腕が細長くて本体はもっと大きかったとも考えられるので、新たなサンプルの獲得が待たれる。
なお産出した地層の特徴から、現代のサソリと違って水生でエラ呼吸だった可能性も指摘されている(サソリやクモはお腹側に空気を取り込む孔がある)。またコイツと同じくらいの時期にはそのものズバリ「ウミサソリ」というやつらも栄えていたため、ウミサソリの仲間だったのではないかという説もあるようだ。