CV:市川蒼
概要
崖の町・ホムホゥでリィンと共に町の警備を担当しているやや低身長な男性軍人(階級は軍曹)。
「~ッス」と蓮っ葉じみた喋り方が特徴。
上司であるリィンを容赦なくからかいながら?町の警備にあたっている
基本的には、能天気かつ脱力系だが、ずば抜けた洞察力を持っておりリンデンの襲撃の際、リヒトーが力を隠し持っている事を見抜いたり、この時代にはないはずの銃を持った敵を瞬時に無力化する(この時点でリヒトーは彼が只者ではないと気づいた)過去に飛んだ際はパソコンを使いこなすなど不可解な点が多く見られた。
リィンに気がある素振りを見せつつも、リィンの恋を応援していた。
リィンがフラれ、リヒトーが陽菜と相思相愛になってからは重傷を負った彼女に食事を作って看病しつつ慰めるなど献身的に接する。
以下、原作ネタバレ注意
その正体はリヒトー達すら存在を知らなかった7人目の撃墜王で本名は「ゲシュペンス=ゼレーゲン」(階級は特務上級大将)
「心撃」の撃墜王の称号を持っており、廃棄戦争での主な役割は敵の司令官の暗殺。
他の撃墜王が英雄になれたのは敵の中核を潰していた彼のおかげだった事が特務の部下の口から語られている。
能力は、相手の「心を読む」こと。その能力で閃撃発動状態のリヒトーの動きを完全に予測し、死角に回り込むことで圧倒している。
元々は王立軍で危険視されていたジェイルの暗殺のために軍へ潜入していたが、それに勘付いたジェイルによってホムホゥに左遷される。
それからはリィンの部下として働いていたが内心は彼女のボランティア活動にうんざりしていた。
彼曰く「毎日が地獄」「反吐が出る思い」だったとのこと。
そして彼はオリジナルバロットを奪取し楽園の壁に帰還する。
さらなるネタバレ
ジェイル「そうか…やっと、裏切る気になったか…」
実はペレはシュメルマン側に潜入していた二重スパイだった(これに気付いてたのはジェイルのみ)。
彼が裏切ったのはリヒトー達ではなくシュメルマンたち特務だったのだ。
リヒトーたちをも騙しつつ、「楽園の壁」に安置してあるリヒトーの撃墜王用バロットを薬による洗脳を克服し、従うフリをしていた園原と協力し、リヒトーに届ける算段だったが、その真意に気づいていたシュメルマンが立ち塞がる。
園原が逃げる時間稼ぎをしようとするも心が読めない上にリヒトーや時風よりも疾い剣撃を放つ彼にあっという間にボロボロにされてしまう。
ペレの頭を鷲掴みにしながら何故リヒトーを信じて自分を裏切ったかを問うシュメルマン。
「信じてねぇよ。知ってんだろ…俺は誰も信じねぇ」
「この能力を手に入れてからは…なおさら人を信じられなくなった」
「オレのカウントは“人を疑った数”…人なんか、ゼッテェ信じるもんか…」
「だが、とんでもねぇ“バカ”がいたんだよ…」
「そいつは人を信じることしかしねぇんだ…」
左遷されてから毎日のようにリィンにボランティア活動を手伝わされる日々。
「くだらない」と一蹴してチラシを破り捨てるペレ。そんな彼を怒るわけでもなく「すぐ楽しさがわかるよ」と再びチラシを刷り始めるリィン。
彼はその心を読む。
(やだ…泣きそう。一生懸命作ったのに)
(ううん、でも…信じなきゃ)
(だってこの人は絶対絶対…いい子だもの)
「笑えるだろ…?人なんてゼッテェ信じないこのオレが…」
「惚れちまった…」
「奪わせねぇよ…!あの人から笑顔を…!あのバカでマヌケな、泣けちまう笑顔をなぁ!!」
全ては自分を変えてくれたリィンの笑顔を守るために。
それを聞いたシュメルマンはもう用済みと判断したのかペレの腹部を刺し貫いて崖下へと突き落とす。
別れはもう済ませたと最後まで彼女の身を案じながら目を瞑るペレだったが…
「ど… す こ ぉ い!!!!」
真相を知ったリィンが滑り込んでお姫様抱っこで受け止められる。
瞬時に肩が外れている彼女の心配をするペレ。
「一生腕が使い物にならなくなったらどうすんだ!大好きなボランティアができなくなるだろうが!」
「だって…その時はペレが手伝ってくれるでしょ?」
「ああ、意外とアレ…楽しいッスから…」
「ふふ、でしょ…」
自然といつもの口調に戻るペレ。
そしてリィンはそんなペレにキスをする。
「えへへ…尻軽女で、ごめ゛ん゛…!」
「セク…ハラ…いや、いいや…」
「一生____アンタを信じるよ…曹長。」
ちなみに、リヒトーたち撃墜王の中では最年少(本来はナナが最年少だがナナの成長が止まるのが遅かったため)なのか、正体を明かした後はリヒトー以外の撃墜王たちの事はちゃんと「兄さん姉さん」と呼んでいる。