概要
開発経緯
1922年頃、スウェーデン海軍はポンポン砲を導入したが、まもなくこれはあまりに大きく重く、また動作不良も多いと判断された。これを受けた海軍はボフォース社に開発を要求、誕生した。
ボフォース 60口径40mm機関砲
1930年代初頭にスウェーデンのボフォース社が開発した機関砲。
戦間期に各国に輸出され、第二次世界大戦時における最も有名な対空兵器のうちの1つ。ライセンス生産も行われ、連合国側、枢軸国側両方で使われた。
空冷、4発クリップ装填。
機関砲・機関銃で一般的なボルト往復式ではなく、垂直鎖栓式で装填/排莢機構を反動エネルギーで駆動する構造が特徴。
大戦期を取り扱ったGAMEで登場するのはおおむねこちら。
後継機登場後順次退役しており、フォークランド紛争中の1982年5月27日、揚陸艦「フィアレス」「イントレピッド」搭載のMk9がアルゼンチン軍のA-4B攻撃機を撃墜したのが最後に上げた戦果、とされる。
日本では大戦初期にマレー半島で鹵獲した装備を元にコピーして使用することを試みたが、完成が大戦末期までずれ込んでしまい、数10機の運用にとどまった、とされている。
また、大戦後には陸上自衛隊や海上自衛隊、海上保安庁もアメリカ軍からの供与を受けて運用していた。
ボフォース 70口径40mm機関砲
大戦末期のジェット機の登場によって既存の砲は今後急速に陳腐化していくと判断、将来の経空脅威にも対処可能な新型対空兵器のニーズが発生すると予測して、開発に着手した。
検討の結果「口径を拡大する方法」と「口径は40mmのままで改良を加える方法」のいずれかが望ましいと考えられ、後者の手法にもとづいて開発された。
1947年より試験が開始され、1948年末には市場に投入された。スウェーデン陸軍では40 mm lv-akan m/48として採用し、1951年より配備を開始した。
スウェーデン陸軍ではStrf9040歩兵戦闘車の主砲として現在も運用されている。
現在も各国で改良型が運用されている傑作機関砲である。
ちなみに前者の「口径を拡大する方法」でも開発が進められており、後に「ボフォース 57mm速射砲」として完成、「対艦・対空両用の優れた砲」として陸上用・艦載用問わず世界中でベストセラーとなっている。