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概要編集

ポケモンカードゲームのシリーズの一つ。シリーズでは第5弾にあたり、第2世代までのポケモンが登場する。

近年では第3弾の「VSシリーズ」と第4段の「webシリーズ」と合わせて「eカードシリーズ」と総称されている(eカードは海外の呼び方に準拠したもの)。

新裏面への変更になってから3つ目、第2世代までのカードシリーズとしては最後になる。

スターターパック、拡張パック5種類、マクドナルド限定販売のミニマムパック、劇場限定販売パック、他にプロモーションカードが存在する。

同時に発売されたカードeリーダーとの連動のため、左端と下端に2次元コード「eコード」が印刷されており、下側を読み取るとポケモンのデータなどを確認できる。

eコードが印刷された都合からかそれまでの10枚入り300円から5枚入り150~200円と割高になった。


このシリーズからそれまでの特殊能力が変更され、ポケパワーとポケボディーの2種類に分かれるようになり、トレーナーカードに「サポーター」が登場するようになった。(ルールとしては「VS」からの変更)

ポケモンカードでは初めてとなる独自の舞台設定が存在する。

独自設定と言っても詳細は語られず、商品紹介でのざっくり説明とカードイラストから得られる情報程度で後はユーザーの想像に任せている。

他に舞台設定の存在するシリーズとして第7弾のホロンのポケモンとデルタ種がある。

拡張パック第1弾まではオーキド博士やクルミ、モノマネむすめと言ったカントーとジョウトの人物のカードも登場していたが、第2弾以降は独自設定を重視した為かこのシリーズオリジナルのトレーナーカードが登場していった。


舞台はカントー地方でもジョウト地方でもない「謎の大陸」とその謎を巡る冒険。

CMではそれぞれの拡張パックで東西南北に羅針盤の針が向く演出がされていた。


それぞれの拡張パックと設定編集


地図にない町編集

拡張パック第2弾。羅針盤が指していたのは東。

大陸右端にある大きな時計台が存在する港町が舞台。

イラストから水路が通っていたり変電所などの設備もあるそれなりの規模の町である事が窺える。

登場するトレーナーはサイキッカー、ポケモン大好きクラブ、町のボランティア。

一方でなぜ地図にない町なのかの説明は無い。カントー地方とジョウト地方の地図にない町。と言う事だろうか。


海からの風編集

拡張パック第3弾。羅針盤が指していたのは南。

大陸の最南端一帯の海の海底遺跡とそこに繋がる神秘の森が舞台。

イラストの多くに海底遺跡が描かれており、その規模は一つの街に匹敵するほどの大きさである事が窺える。

登場するトレーナーは行商人、ジャグラー、森の番人。



裂けた大地編集

拡張パック第4弾。羅針盤が指していたのは西。

大陸西部一帯の巨大な地割れとその周辺、砂漠の村が舞台。

イラストから洞窟壁画や地上絵等が存在しており、地割れの底には地底湖が存在する事が窺える。

登場するトレーナーは砂漠のシャーマン、預言者、地底探検隊。

他に古代のわざマシンとでも呼べる「ミステリープレート」と言うトレーナーカードが登場した。また、トレーナーカードだった「なにかの化石」にあたる「ちていのかせき」というポケモンカードが登場。こちらはなにかの化石と異なり倒されると相手にサイドカードを取られる。


神秘なる山編集

拡張パック第5弾。羅針盤が指していたのは北。

雲を突き抜けるほどの巨大な山とその付近にある古代神殿、カルデラ湖が舞台。

イラストからファイヤー、サンダー、フリーザーに関係のある古代神殿である事が窺える。

登場するトレーナーは遺跡ハンター、釣り人、ぼんぐり職人。

第4弾のミステリープレートに続き「ミラクルスフィア」と言うトレーナーカードが登場している。

ちなみにCMでは北に針が向けられているが、商品紹介等では大陸の中央にそびえたつ山とされており矛盾が生じている。


評価編集

販売期間が1年未満な上に割高だったこともあってか当時の評価は低め(ついでに当時はポケモンカードの人気が下火になっていた事もありプレイ人口そのものが減少していた)。

更に伝説に類するポケモン達は軒並みデバフの様なポケボディーを抱えている事もあってかコレクター以外には殆ど注目されなかった。

近年ではこれらの事情により流通量が非常に少ない事から希少価値が高まっている他、カードイラストから物語を構想するユーザーには密かに評価されている。


余談編集

  • スターターパックにはカントーとジョウトの御三家の限定カードが付属するがキラカードではない。これらのキラ版はキャンペーン応募の限定プロモとしてのみ存在する。
  • レアカードには同一のカードでもバーコードのないキラカードとバーコードのある非キラの2種類が存在する。
  • 左端の長辺部分を読み込むと補助ツールやゲーム(複数枚読み込む必要があるもの、組み合わせで変わるものが存在)の他、隠し技が使えるようになるものがあったが、同じイラストでも使えるものと使えないものが存在した。この技は電子ツールの強みを活かしてランダムのダメージ・効果が発動するものがあった。
  • 現在のわざマシンの公式の外見はディスク状だが、本シリーズでの外見は「VS」から続投して立方体で名前も「◯◯キューブ」となっている。
  • 「海からの風」から、通常無色で基本エネルギーを付けた時、そのタイプに変更するクリスタルタイプと言うポケボディーを持つ「ニュートラルポケモン」が登場した。アニメに登場したクリスタルのイワークは存在しないが、後の本家ゲームに似た名前のバトルシステムが登場している。
  • 「海からの風」で登場した森の番人のイラストはXYのミアレ美術館に絵画として飾られている。
  • 「神秘なる山」で登場した遺跡ハンター(メイン画像)のキャラデザインは、イラスト担当者である姫野かげまる氏の著書の1つ「ポケモンカードになったワケ」に登場するオリジナルキャラを流用したもの。そのデザインからマニア人気があるとか。
  • 先行顔見せの関係でホウエン地方のカクレオン、ラティアス、ラティオスもこのシリーズのカードとして収録されている。

関連タグ編集

ポケモン ポケモンカードゲーム

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